【追悼】ガーンジー島の墓守にゃんこ、バーニー君

ブログ用に世界のねこ情報を漁っていると、ねこねーさん自身、
いろいろと勉強になることも多く、今回お伝えするにゃんこネタにも
そんな要素が含まれておりました。

タイトルからもお分かりのように、今回の「ねこねこNEWS」は
ひさびさの追悼特集なのですが、追悼したいのは、先日、とある墓地で
猫生をまっとうした推定年齢20歳のお猫さま。

そのにゃんこが暮らしていたのが、
イギリス海峡のチャンネル諸島に位置するガーンジー島。
ねこねーさんも今回はじめて知った島なのですが、
この島はイギリスの王室属領ということなので、
グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国、いわゆる英国(イギリス)と同じ
領土っていうわけではなく、現地では独自通貨も発行されていたりして、
世の中的にはタックス・ヘイヴンとして知られているようです。
(現在は、タックス・ヘイヴンのメリットは消滅しているのかな??)

へぇぇ…こんな小さな島に、そんな事情があるなんて。
世界の国々の仕組みは、いろいろと複雑なんですねぇ。。

と、ヒマつぶしの調べごとをしてみたところで、本題です。

ガーンジー島のすぐそばにあるジャージー島は、
高級アイスクリームにつかわれているジャージー牛乳で有名ですが、
こちらのガーンジー島で、現地の人たちに有名だったのが、
今回ご紹介する墓守にゃんこ。名前は、バーニー君といいます。

彼は、島のセント・サンプソンズ教区墓地(St Sampson’s parish cemetery)に
20年間暮らし続けて、訪問者の心を癒やした茶トラにゃんこでした。

生涯現役でセメタリー・キャットとしての天職をまっとうしたバーニー君は
先月26日、老衰のため、長年暮らし続けた墓地で息を引き取り、
虹の橋を渡りました。

彼の訃報は、地元紙「ガーンジー・プレス」のFacebookページで伝えられ、
多くの人がバーニー君と墓地で過ごした思い出を胸に、
偉大なにゃんこの死を追悼したのでした。

こちらが、そのFacebookの追悼メッセージです↓

It's a sad day, particularly for the people who work at or visit the St Sampson's parish cemetery in Rue a…

Posted by Guernsey Press on 2016年3月1日

上記の投稿によると、バーニー君はもともとは墓地の近くに暮らしていた
ご家族の飼い猫だったようですが、一家が引っ越した後、バーニー君だけが
この地に舞い戻って来たとのこと。以来、彼は墓地の管理スタッフと
地元のねこ好きさんたちにお世話してもらい、特にクリスマスには
特別に可愛がってもらえたようです。

「たくさんの人たちにとって、バーニーは心の慰めでした。
彼がいなくなってしまって、みんな寂しがることでしょう。」
と、墓地の管理をしているアラン・カーゾンさんも言っています。

サンプソンズ教区は、地元紙にお悔やみ広告を出稿して
彼の訃報を伝えたそうです。バーニー君の思い出を永遠に忘れないように
墓地の壁にプラーク(銘板)を掲げる予定…とも書かれていますね。

プラークっていうのは、こちらのお写真の背景に写っているような
墓碑のようなものなのかな?だとしたら、バーニー君、にゃんことしては異例の
メモリアルです。墓地で暮らし続けた彼にふさわしいお弔いと言えそうですね↓

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Photo:SWNS

こちらのお写真は、墓地に設置されていたバーニー君の「ねこ小屋」でしょうか?↓

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Photo:SWNS

キャリーケースを利用したもののようですが、プラスチックのケースの中には
寝心地を考慮して布製のねこベッドが入れられています。

さらにそのキャリーケースは、プラスチックの大きなバケツのようなものの中に
モフモフ素材のブランケットを敷いて設置されていますね。
素晴らしい、愛に溢れた三重構造!↓

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Photo:SWNS

これなら雨風も、冬の寒さもしのげます♪
しかも、このお写真はクリスマス時期に撮影されたものなのかな?
バーニー君のおうちの前には、クリスマス用の大きな赤い靴下と、
「サンタさん、ここに立ち寄って!」と書かれた愛らしい看板まで立てられています。

上記でリンクした地元紙のFacebook投稿には、
バーニー君を偲ぶ地元のみなさんから、今日現在で287件もの追悼メッセージが
寄せられています。その中のいくつかをご紹介させていただくと…

「バーニー、あなたに神のお恵みを。よく晴れた日の午後、
墓地の芝生に寝転んで、あなたと2時間もいっしょに寄り添っていたことを
覚えているわ。あの日、誰かにそばにいてほしかったの。そしてそこに
あなたがいてくれたのよ、私の天使さん!」

「(バーニーの)メモリアルを作るのは、素晴らしいアイデアですね。
彼が墓地にいてくれれば、(埋葬されている)娘も寂しくないと、
いつも思っていました。本当にあなたがいなくなってしまって寂しいわ、
バーニー。どうぞ安らかに」

「兄弟の墓地を訪れるたびに、いつもノドをゴロゴロ鳴らしていたバーニーが
とても好きでした。墓地に行ってバーニーが見当たらない時でも
墓石のそばに花を置いていると、何処からともなく彼がノドを鳴らしながら現れて、
墓石の影からひょっこり顔を出すのです。私が墓地に通い続けた25年間のうちの
20年間、バーニーはいつだっていてほしい時にいてほしい場所にいました」

「RIP、バーニー。あなたの最後の数日間のお世話ができて
うれしかったわ。墓地をパトロールしながら、何年にもわたって
沢山の人たちに沢山の慰めを届けてくれたわね。虹の橋でまた会いましょう」

バーニー君はおそらく、とっても人懐こいにゃんこだったんでしょうね。
誰からも愛される資質みたいなものが備わっていたのだと思います。

Facebookの書き込みを読むと、どうやらバーニー君は、
墓地の隣りに住んでいた元の飼い主さんファミリーが引っ越した時、
まだ生後18カ月だった模様。元の飼い主さんが引っ越し後もお世話を続けようと
試みてみたものの、その後、6回も墓地に戻ってきてしまったようです。

彼は、おうちの子として生きるよりも、
自ら墓守にゃんことして生きる道を選んだようですね。
墓地に訪れる多くの人々の心と、そこに眠る多くの魂を癒やし続けたバーニー君、
セメタリー・キャットとして猫生を貫くことが、彼の宿命だったのでしょう。

バーニー君は、いまでは大好きだった墓地の片隅で眠っているのかな。
彼が墓地で悲しみに暮れる人々の元を訪れたように、
今度は墓地に来るみなさんが、バーニー君のお墓に挨拶に来てくれますよ!

関連記事はこちら↓
Mirror(3月5日):Barney the cemetery cat is buried in his own plot after providing comfort to mourners for 20 years
KTTN/KGOZ(3月7日):Barney, The Cemetery Cat Who Provided Comfort to Mourners for 20 Years, Has Died but Now …
IRORIO(3月7日):墓場に20年住み続け、悲しみを癒してきた猫が死去 人々から追悼の声が寄せられる

それにしても、ガーンジー島という普段は話題にのぼりにくい特殊な島で
生涯を終えた1匹の外猫ちゃんが、こんなふうに世界中で注目されるだなんて、
これもFacebookの為せるワザなのでしょうか。

「ねこねこNEWS」では、これからもメディア情報やSNS投稿を頼りに、
世界各国の地元のヒーローにゃんこに焦点を当てていきたいと思います。
できれば、追悼特集じゃないネタが多いとうれしいんですが…

なにはともあれ、セント・サンプソンズ教区墓地の墓守にゃんこ、バーニー君。
長きに渡る、癒やしの天使としてのお務め、お疲れさまでした。
どうぞ安らかにお眠りください。

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