【シリア発】100匹以上のねこたちの命をつなぐ、アレッポのねこ男

本日の「ねこねこNEWS」は、真面目なお話。
内戦続きの窮状が続くシリアからのリポートです。

政府軍と反政府軍(自由シリア軍)との対立による戦闘が激化している
シリア北部の都市アレッポで、100匹ものねこたちの世話を続ける
現地の男性の姿が、数日前にBBCで報じられました。

アレッポ在住のモハマド・アラー・アルジャジール(Mohammad Alaa Aljaleel)さん
(写真下)がお世話をしているのは、迷い猫だけではありません。
アレッポからの避難を余儀なくされた家族が残した飼い猫たちも
彼の小さなサンクチュアリで命をつないでいるのです。

Photo:Facebook

もともと、ねこ好きなアルジャジール氏。
野良ねこやアレッポを去る人たちから依頼された飼い猫を
世話するようになった当初は、20〜30匹ほどだったようですが、
1年ほど経った頃には、100匹以上に。

Photo:BBC / Yahoo7 News

容赦ない空爆の被害が連日メディアで報道されていますが、
ねこたちがいる限り、アレッポを離れるつもりはないというアルジャジール氏。
家族といっしょに町を離れた少女から預かったねこについては、
元気でいる姿を写真を撮って、トルコに移り住んだその子に送っているのだとか。

詳しくは、BBCの動画でご覧ください↓

以下のリンク先で、日本語吹き替えバージョンも閲覧できます↓
BBC NEWS JAPAN‎(9月27日):ネコ100匹と内戦生き延び シリア・アレッポの男性

関連記事はこちら↓
People(9月27日):Aleppo’s ‘Cat Man’ Cares for Hundreds of Abandoned and Stray Felines
Yahoo7 News(9月27日):Aleppo’s ‘cat man’ forms sanctuary in Syria to care for 100 abandoned cats
9news(9月28日):Man cares for more than a hundred cats abandoned by owners fleeing homes in Syria

激しい攻撃が続く町に残り続けて、
100匹ものねこたちの世話を続けるのは、どんなに大変なことか!

ねこたちの食事もお魚やお肉ではなく、ご飯だけみたいだし、動画の影響で、
栄養バランスの良いキャットフードの差し入れがあると良いのに…なんてことを
思ってしまいがちですが、現地は今、医療物資の不足も深刻化している状況。
キャットフードの心配をしている場合ではないのでしょう。
停戦がなし崩しになり、空爆が本格化する中、
それこそ、アルジャジールさんとねこたちの命が心配です。

人間たちの戦いに巻き込まれたねこたちと、そのねこたちの命に寄り添う男性。
彼らの日常を目の当たりにすると、戦争や内戦のない日本は、
いかに恵まれた環境なのかということを痛感します。

ねこたちと人間たちが共に生き、毎日安心して寝て食べて
すこやかに暮らせる日々が、世界中のどの町にも訪れますように。
1日でも早く正式な停戦が実現して、アレッポに平和が戻りますように。
今は祈るばかりです。

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