【米国発】300匹の保護猫の楽園「The Happy Cat sanctuary」
「ねこねこNEWS」では、かなりの頭数のホームレスにゃんこを保護する施設、
いわゆる「サンクチュアリ」を個人運営されている方を何度か取り上げたことが
ありますが、本日ご紹介するのも、そんな野良ねこ救世主のおひとりです。
米ニューヨーク州メドフォード在住の元電車の車掌さん、
クリス ・アーセノールト(Chris Arsenault)氏は2006年から10年以上、
お猫さまたちの幸せのための活動を展開しています。
現在、彼の自宅兼サンクチュアリに暮らすねこたちの数は、総勢300匹!
クリスマスに撮影されたと思われるこちらの写真の中央で微笑む
サンタ帽姿の男性がクリスさん。隣の女性は彼のサンクチュアリでねこたちの
お世話をお手伝いしているボランティアの方です↓
Photo:(C) Chris Arsenault / SWNS.com / Daily Mail
ニュージャージー・トランジットに勤務していたクリスさんは現役引退後、
自宅と庭を野良ねこたちのために改造。2006年にご自身の貯金と
ねこ好きさんたちからの寄付を資金にして、「The Happy Cat sanctuary」という
サンクチュアリーをつくりあげました。
Photo:(C) Chris Arsenault / SWNS.com / Daily Mail
2006年の5月にバイク事故で24歳の息子さんを亡くしたクリスさんは、
突然の出来事で失意のどん底に。しかし、その数ヶ月後、
線路脇に捨てられていた30匹の病気の子猫たちを保護したことで
子猫たちのお世話に生きがいを見出すようになりました。
もともと子どもの頃から動物好きだった彼は、その後、地元の動物保護団体に
連絡を取り、さらに多くのねこたちを引き取ることに。
その数は今では300匹もの数に達していますが、
「The Happy Cat sanctuary」のポリシーは、すべてのねこたちが
不妊・去勢処置を済ませていること。なので、多頭飼い崩壊現場のように
爆発的にねこの数が増える心配はありません。
しかしながら、これだけの数のねこたちを健康に飼養するのは
金額的にも並大抵のことではありません。
2016年を例にとると、サンクチュアリの年間維持費は
ニャンと、総額101,000ドル(約1,100万円)!
内訳は、80,000ドル(約870万円)がねこたちのエサ代+光熱費、
21,000ドル(約230万円)が動物病院に支払った医療費です。
寝室以外のすべての空間をお猫さま仕様にリフォームしたというクリスさん。
壁一面に設置されたお猫さまのお立ち台(?)の数を見ても、
保護ねこたちに対する献身ぶりがうかがわれます↓
Photo:(C) Chris Arsenault / SWNS.com / Daily Mail
もちろん、室内にもお手製のお立ち台がぎっしり!
現役時代は車掌さんとして活躍したクリスさんですが、
もしかすると大工としても腕前も超一流なのかな?↓
Photo:(C) Chris Arsenault / SWNS.com / Daily Mail
現在のクリスさんの毎日は、朝から晩まで、
300匹のねこたちのお世話に追われています。
飲み水の交換、ねこトイレや床のお掃除、お猫さまたちのディナー用の
ローストチキンを焼くこと、などなど。やるべきことはたくさんあります。
ボランティアさんたちのお手伝いもあるとはいえ、
これは、車掌さん時代よりも今のほうが忙しそうですね(笑)
安全面と衛生面を最優先しているというクリスさんのサンクチュアリーは、
室内も室外も手入れが行き届いていて、どこを見ても快適そのもの。
お庭には、運動用の回しぐるまも設置されているんですね!↓
Photo:(C) Chris Arsenault / SWNS.com / Daily Mail
クリスさんがサンクチュアリについて説明している動画もあります↓
すごい!動画を見ると、個人の敷地というよりも、
ちょっとしたレジャー施設のような広さがあることがわかります。
これだけの広さを衛生的に保つのは、ねこたちがいなくても大変そうですが、
さらにここに、300匹のねこたちがいることを考えると、毎日かなり念入りに
お掃除&お世話しないと、単なるご近所迷惑のねこ屋敷になりかねません。
ねこねーさんちなんて、4匹だけなのに、モフ毛が廊下や階段に降り積りがちで、
にゃんゲロ爆弾を気づかない場所に投下されて、いつのまにかカピカピに
なっていることも少なくないというのに!うーん、反省。。
週末は、おうちの掃除もちゃんとしようっと!
Photo:(C) Chris Arsenault / SWNS.com / Daily Mail
息子さんの事故死の直後に、ねこ愛に目覚めたクリスさん。
きっと、お父さんの悲しみを紛らわせるために、天国の息子さんが
最初の30匹の子猫たちとめぐり合わせてくれたのでしょう。
これだけ大規模なサンクチュアリの運営は、普通の人にはなかなか
真似できることではありませんが、クリスさんのお世話の姿勢を見習って、
おうちの愛猫ちゃんたちの健康としあわせを最優先に考えてあげたいですね。
あ、ねこねーさんは、お掃除も頑張りますよ、はい。。
関連記事はこちら↓
Daily Mail(2月5日):It’s cat man! Animal lover transforms his home into a haven for 300 felines – with hammocks, heated perches and roast chicken dinners for the abandoned moggies
METRO(2月5日):Man transforms his home into a sanctuary for 300 cats
The Independent(2月5日):Man transforms his home into sanctuary for 300 abandoned cats
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