ペルー発・ミラフローレスの猫公園

本日の「ねこねこNEWS」は、ちょいとまた真面目なお話です。
文字いっぱいになってしまうので、予めご了承ください。

8月7日の記事でお知らせしたNHK BSプレミアム『岩合光昭の世界ネコ歩き』、
写真家の岩合さんが地中海の猫たちに会いにゆく、とてもステキな内容でした。

岩合さんが撮影していたにゃんこたちの大半は、現地の野良ねこちゃんでしたが、
みんニャ、地域住民に愛されて、ねこ社会の厳しさを学びながら、
のびのびと幸せそうに暮らしていました。

でも、同じ海外でも、場所が変われば日本と同じように、
やはり野良ねこちゃんたちは肩身の狭い存在です。

先日ネット検索をしていたら、ペルーのミラフローレスにある
ケネディ公園のことが気になりました。

この公園には、あたり一面といっていいほどの数の
ホームレスにゃんこが暮らしているのです。

YouTubeにも、ねこたちを撮影した動画が数多くアップされています。

上記の動画は、BGM付きで楽しげに演出されていますが、
その実態は、ニュースで取り上げられるほどの深刻な猫飽和状態。

こちらは、ニュース報道からの映像ですが、
残念ながら、英語じゃないので何いってるのか、さっぱりわからず…
でも、公園のねこちゃんたちの様子はよくわかりますね↓

一般の方が撮影した動画も、やはり同じような感じです。
ボランティアさんの餌やり風景も収録されています↓

さらにYouTubeには、道でウロウロしている子猫たちをポイポイと
落ちているゴミみたいに集めまくるオバさんの映像もアップされていたり…

ケネディ公園の野良ちゃんたちは、地中海の優雅な野良ちゃんとは
まったく違う暮らしを送っているようです。

たしかにこの公園、その日限りの滞在の気楽な観光客には、
ねこちゃんがいっぱいいるニャンコの楽園のように感じられるかもしれませんが、
現地の住民にとってみれば、これだけの数ですから、
おしっこのニオイや食べ残しの餌など不衛生な面に不満もいいたくなるのでしょう。

猫好きさんにしてみても、野良ちゃんの病気や食事のこと、
増え続ける子猫のことが気になって、心配のタネであるに違いありません。

この公園の問題について取り上げた CBS NEWSの記事によると、
現在、120匹ほどに増えてしまった公園の野良ねこたちは、
1990年代後半にネズミ駆除の目的でこの地区に導入されたにゃんこの子孫と、
無責任な飼い主が世話を放棄した捨て猫たちの群れ。

2000年からボランティアさんが野良ねこちゃんたちのごはんや病気、
寄生虫駆除のお世話をしてくれているようですが、
今月、地元テレビ局がこの問題について報道したのを受け、
ペルーの環境衛生庁が対策委員会を発足。
国は、ケネディ公園のねこたちが住民の健康面に与えるリスクについて
正式に検討すると発表したようです。

検討の結果、にゃんこたちにとって望ましい対策が取られればいいのですが、
やはり人間たちの言い分が重視されてしまうのかなぁ、と不安な思いになります。

ねこねーさんも今回はじめて知ったのですが、
ペルーでは、毎年9月に「猫食い祭り(cat-eating festival)」なるものが
伝統的に開催されるらしく、これ、文字通り、猫肉を食するお祭り。
ひょえぇぇ…マジですかっ!

ペルーでは、猫肉を食べると気管支の病気が治ると信じられており、
このお祭りのために食用のにゃんこが養殖されているとか…

ちょっと古い記事ですが、
この件についてはThe Sun(2011年1月12日)で取り上げています:
Fury over cat eating festival

先ほどのCBS NEWSの記事には、猫食い祭りのときに、
野良ねこたちが食べられないようにボランティアの方々は
公園のねこたちのガードを厳重にする、とも書かれています。

ペルーの慣例行事の「猫食い」に関しては、
日本人だってクジラを食べるし、イルカも食べるし、
牛も豚も鶏も馬も羊もイノシシだって食べるわけで、
「猫だから、かわいそう…」というのは、フェアじゃないかもしれませんね。

「文化」という意味では、
土用の丑の日にウナギが食べたい日本人と同じような感覚なのかなぁと
なんとなくわかるような気もするのですが、
命と食と文化の問題は、どこで線を引いていいのか、考え出すと、とても難しい。

でも、かといって、公園で必死で生きている子猫たちを
ゴミのように処分していいのかというと、また、それは別の話。

とはいえ、人間に害を与える野生動物は、
増えすぎたらあっさりと駆除されてしまったりするわけで…

人間も生き物ですから、生きていく上でいろんな矛盾をかかえています。
偉そうな正義を掲げても、結局、勝手きわまりない結論に落ち着きがちです。

それは、ねこねーさん自身もそうだったりするので、
いつも悩ましい思いでいっぱいなのですが、人間と動物の共生については、
少しでもいい方向に進むといいなぁと、心から願います。

ケネディ公園の野良ねこちゃんたち、
どうか来月のお祭りのときに町の人たちに食べられたりせずに、
ボランティアさんの尽力と行政の理解のもと、1匹でも多く
しあわせな猫生を送ってほしいですね。

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