ダイエットにゃんこ、天国へ
今週は、週のはじめの月曜から、
しんみりモードの追悼特集で失礼します。
先週の金曜日のことになりますが、
米テキサス州ヒューストンでダイエットに励んでいた
巨猫のタイニー・ティムくんが、その重たいカラダを地上に置き去って、
天に召されてしまいました。
死因は今年1月に発見された悪性腫瘍、がん。
推定年齢は9〜10歳でした。
彼が世間の注目を浴びたのは、去年の年の瀬。
その桁外れの巨体をひきしめるために始めたダイエット計画が
順調に進み、”1年間、新年の抱負を守り続けた猫”として、
大々的にメディアで取り上げられたのでした。
残念ながら「ねこねこNEWS」では当時、
そのニュースをご紹介できなかったのですが、
米国ではABCニュースで取り上げられるなど、かなり話題になったみたいです。
彼が脚光を浴びたダイエット計画を振り返ると…
捨て猫だったタイニー・ティムくんが保護されたのは、
ダイエットで注目されるさらに1年前、一昨年の年末のこと。
そのときの体重は、誰もが驚く超巨漢の35.2ポンド(16キロ弱)!
Photo: Johnny Hanson / © 2012 Houston Chronicle
たしかにこの大きさのニャンコが捨て猫として
町中をさまよっていたら、迷子の心配する前に
まずはビックリしてしまいますよね。。。
しかし、保護されたタイニー・ティムくんは、
動物病院で永年お世話になることが決まり、獣医さんの指導のもと、
1年間にわたって、厳しい食事制限とエクササイズを見事に続けました。
名前の通り「タイニー(tiny=小さい)」なボディを手に入れるまでには
まだまだおよびませんが、それでも去年の年末には
28.6ポンド(13キロ弱)までスリムダウン。約4キロ減という、
ニャンコにしてはアッパレなほどの軽量化を実現したのです。
こちらがABCニュースで放送された、ティムくんのダイエット成功秘話↓
2年間かけて目標体重である12ポンドまで減量すべく、
主治医のアリス・フレイ院長をはじめとする動物病院のスタッフと
毎日頑張り続けて来たタイニー・ティムくん。
でも悲しいことに、病魔のほうが強かった。
こちらの写真は、彼が34ポンド(15.5キロ弱)のときのお姿です↓
にゃんこの体重34ポンド(15.5キロ弱)は、人間の体重に換算すると、
なんと500ポンド(約227キロ弱)にもなるそーな。
ギネス記録級のデブ猫ちゃんは20キロ越えレベルらしいですが、
メインクーンのような巨猫族の品種でもない限り、
やはり10キロオーバーは「超」がつくほどの肥満だと思われます。
タイニー・ティムくんみたいに15キロを超えてしまうと、
抱っこする人間にもご本ニャンにも、かなり手足に負担がかかりそうで、
見ているだけでも、しんどそうですが…
このどっかりと重そうな彼を、愛おしそうに抱っこしているのが、
彼がダイエットに励んでいた動物病院の院長、アリス先生です。
アリス院長によると、
がんが発見されてからの進行はとても早かったとのこと。
猫並み以上に大きな彼のカラダの大きさを考えると、
危険が高過ぎて手術することも難しかったようです。
がんが発見されてからは、1日307カロリーと決めていた
ダイエット食のルールを破って、七面鳥やローストチキンを与えてしまい
体重がすこし戻ってしまった…と告白しているアリス先生。
でもそのおかげで、タイニー・ティムくんは最期まで
美味しいごはんを食べて、苦しむこともなく、
とってもしあわせな猫生を送れたみたいです。
彼の訃報を伝える記事(英語)はこちら:
ABC News(3月15日):Tiny Tim, Houston’s Beloved Fat Cat, Dies
Houston Chronicle(3月15日):Tiny Tim, Houston’s fat cat, succumbs to cancer
スリムなボディを目指して頑張っていたタイニー・ティムくん、
天国では心置きなく、好きな物をいっぱい食べてくださいな。
うーん、でもやっぱりニャンコ天使は、軽やかボディのほうがいいのかな?
彼くらいの大きさになると、お空の上では風船みたいで
逆に軽そうに見えたりして(笑)
ダイエットにも病気の治療にも励んだ、
頑張り屋さんのタイニー・ティムくん、
天国でどうぞ安らかに。
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