【オーストラリア発】野良ねこ200万匹殺処分計画!?
本日は22日、月に一度のニャン(2)・ニャン(2)「猫の日」なので、
できれば、にゃんこに優しいニュースをお伝えしたいのですが、タイトルからも
お分かりのように、今回はオーストラリアの外猫ちゃんたちにとっては、
かなりショッキングなお知らせです。
「ねこねこニュース」では、過去にニュージーランドの野鳥たちを襲う
外歩きのねこたちの数を減らすために「ねこを飼うことをやめよう」という
提案をするキャンペーンについてご紹介したことがありました。
過去記事はこちら↓
2013年1月24日:【ニュージーランド発】にゃんこ撲滅キャンペーン
それと同じ理由で今、ニュージーランドの海を挟んだお隣りさんである
オーストラリアでも、アンチにゃんこな動きが起こっています。
しかも、今度は政府がらみで、ねこ好きさんの心臓に悪い内容なのです。
オーストラリアのグレッグ・ハント環境大臣が先日発表したのは、
2020年までにオーストラリアの野良ねこ200万匹を殺処分するというもの。
どうやら、オーストラリアの野良ねこちゃんたちは、持ち前のハンター精神を
自由気ままに発揮して、絶滅危惧種の生き物たちを襲いまくっているのだとか。
Photo:The Weather Network
詳細については、関連記事をご覧ください↓
The Huffington Post(7月21日):猫200万匹を殺処分へ オーストラリアで何が起きた?
HNGN(7月20日):Cats: Australia’s Enemy Number One (TWEETS, PHOTOS)
ねこねーさんは、にゃんこLOVEではあるものの、どちらかというと自然大好き!の
野生動物サポート派なので、絶滅危惧種を守らなければならないという姿勢には
大賛成なのですが、でも、それにしたって、200万匹の殺処分って。。。
ニュージーランドの外猫対策の時のように、室内飼いを徹底させる運動とか、
TNR活動を積極的に行うとか、殺処分以外の道はなかったのでしょうか。
でも、200万匹以上殺処分しなくてはならないほど、絶滅危惧種を脅かす存在が
自然界にいるということは、おそらく飼い猫の外歩きではない、
生まれも育ちもワイルドな野良ねこがほとんどなんだろうなぁ…
TNRでは、ねこの増加を抑えられても、狩りの標的になる生き物たちの命を
守ることにはならないし…今この瞬間にも、にゃんこが絶滅が危惧されている
生き物たちを仕留めているかと思うと、そんな悠長なことも言っていられないのか。
うーん…いや、でも、それにしたって!
200万匹なんて、にゃんこジェノサイドとしか思えないっ!
Photo : Google Commons / HNGN
と、ねこねーさんは、昨日からひとりでモヤモヤしているわけですが、
野良ねこたちに対するオーストラリアのこの態度は、今に始まったことではなく、
2010年にも一度、メディアで大きく取り上げられたことがありました↓
Livedoor News(2010年2月25日):【オーストラリア】猫に毒噴射して駆除「鯨は生かすけど猫は殺すのか」
じつはオーストラリア政府は、野良ねこだけでなく、自国を代表するような動物たちに
対しても、生態系を守るためという大義名分のもと、時々かなり思い切った政策に
踏み切っていることで知られています。
2012年には520万頭のカンガルーの射殺を許可したり、
つい最近も、エサになるユーカリが不足するかもしれないという理由などから、
増え過ぎた地域のコアラを極秘で700頭近く殺処分したことが報じられました。
ちょっと話は違いますが、先日、ハリウッド俳優のジョニー・ディップ夫妻が
検疫なしで愛犬を入国させた件で、検疫法を巡って断固とした態度を
貫いたのもオーストラリアでしたね。
(もちろん、この件では愛犬を不法入国させた飼い主が非常識すぎるんですけど…)
農産物輸出大国であり、他には見られないほどの多様な生態系を持つ
オーストラリアは、動植物に関する規制の厳しさが際立っている印象を受けます。
そういえば、ねこねーさんも先日、オーストラリアで増え続ける外来種の
オオヒキガエルについて、テレビ番組で観た記憶が…
もともと害虫駆除の目的で人間がオーストラリアに連れて来たカエルたちですが、
害虫駆除の目論みは大ハズレで、その代わりにわずか100匹のカエルたちが、
今ではオーストラリア人の人口の10倍にあたる20億匹にまでに大繁殖。
オオヒキガエルは毒ガエルなので、生態系にも影響を及ぼしまくって
大変なことになっているようです。
こんな過去の大失敗があったりするので、国は余計に
生態系のコントロールに対して厳しい態度で臨んでいるのでしょう。
でもヒキガエルの場合は、元々の原因を引き起こしたのは
外来種をオーストラリアに導入してしまった人間。
野良ねこ問題についても、もともとはペットの猫たちが捨てられたり、
逃げ出したりして、増えてしまったものだのだと思います。
つまり、原因はやはり人間なのです。ですから、こんなに増える前に
人間が責任を持って対策を講じる必要があったし、増えてしまった
ねこたちに対しても、せめてもう少し理解ある対応をしていただきたい。
一方で、そんな野放し状態の猫たちの魔の手にかかって、
命を断たれる絶滅危惧種の数を考えると、一刻も早く野良ねこの数を
減らさなければならないし…まさにジレンマです。
もちろん、オーストラリアにもねこ好きさんたちはいます。
去年7月にはメルボルンにオーストラリア初のねこカフェがオープン。
今月25日からは、シドニーにもオープンする予定ですし、さらに今年中に
もう1店鋪オープンすることになっているようです。
関連記事はこちら↓
Daily Mail (7月10日):Pussies galore! TWO purr-fect cat cafes set up shop in Sydney – after pet owners raise thousands to make their dream come true
このようなねこカフェや動物保護施設を通して、里親プログラムを展開することで
せめて都市部の野良ねこたちだけでも救いの手が差し伸べられるとよいですね。
同様の問題は、もちろん日本でも起きておりまして、まさしく昨日のニュースで、
海鳥のパラダイスとして知られる北海道の島、天売島(てうりとう)の野良猫問題が
取り上げられていました。世界最大のウトウの繁殖地である同島には、
ペットが野性化したにゃんこたちが200匹以上も暮らしていて、
過去30年にわたってヒナ鳥を襲い続けているのだそうです。
こちらはオーストラリアの殺処分対象の200万匹に比べると、
その1万分の1の数の200匹。殺処分などという究極の選択をしなくても、
まだ打つ手はあります。地元の自治体は、島に暮らす野良ねこの里親さんに
なった島外在住者には、島を訪れるためのフェリーの往復乗船券相当
(最大約9000円)の旅行券プレゼントするなど、工夫を凝らしているようです。
YOMIURI ONLINE(7月21日):猫の故郷・天売へ引き取り主ら招待
オーストラリア本土と日本の小さな島では比較になりませんが、
1匹のにゃんこの命の重さは変わらないはず。
野生動物たちの命を守りながら、ねこたちの命も尊ぶ姿勢が
両立できるといいのですが。
ねこねーさん自身もすべての命を大切にできているかというと
そうとも言い切れないので、この手のことを考える時は、かなり複雑な想いに
かられてしまいますが…でも、考えないよりは、きっと考えたほうがいいはず。
そう思うので、今後も関連ニュースを探ってゆこうと思います。
また進展がありましたら、ブログで取り上げさせていただきますね。
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