【インドネシア発】300匹の保護ねこに自宅を開放したディータさん
先月末に「ねこねこNEWS」でご紹介したオマーンで保護ねこ活動をしている
女性のインスタアカウントを探したくて、その後、いろいろと検索してみたものの、
結局、探せずじまいで今に至るねこねーさんなののですが、今日のブログ用の
ねこネタ探しをしていたら、先日の女性について書かれた別の記事らしきものが
アップされていることに気づきました。
ねこねーさんの興味を引いた写真はこちら↓
Photo:Nivell Rayda / CNA
過去記事はこちら↓
11月28日:【オマーン発】保護したお猫さま480匹と暮らすマリヤムさん
もしかすると、マリヤムさんのインスタのリンクが載っているかもしれない!
と思い、見てみたところ、あら?これは…別の女性の保護ねこ活動??
それは、オマーンのマリヤムさんとそっくりな状況のお猫さま救世主、
インドネシアのパルンでRumah Kucing Parung (Parung House of Cats)という
ねこたちの保護施設を運営しているディータ・アグスタさんという
46歳の女性について書かれたインタビュー記事でした↓
Photo:Nivell Rayda / CNA
インタビューの中で、ディータさんは語ります。
「近所から苦情を受けた人、ペットが飼えない新居に引っ越す人、結婚相手や
親・子どもなどから同意が得られない人、あるいは何らかの事情で自分で世話が
できなくなった人など、ねこを飼うことを諦める人にはさまざまな方がいます」
コロナ禍になってから、ディータさんのところへ持ち込まれる
ねこたちの数は増加傾向なのだとか。
「この家にいる8割のねこたちは、路上から保護された猫たちでした。でも今は
パンデミックの影響を受けて、野良ねこと元飼いねこは半々くらいです」
Photo:Nivell Rayda / CNA
毎週、彼女のもとへ5匹から10匹のねこたちが連れて来られるようです。
オマーンのマリヤムさん同様、保護ねこ活動を始めた元の家で近所から
苦情を受けしまい、現在の場所に新居を構えることにしたディータさんは、
現在、ご家族といっしょに暮らす居住スペースの倍のスペースを
ねこたちのシェルターとして使っているそうです。
オマーンのマリヤムさんの保護活動の資金については、
参考にした記事に書かれていなかったのでよくわからないままなのですが、
ディータさんは心ある人たちからの寄付もねこたちの飼育費に当てている模様。
しかし、それも新型コロナの影響で減少傾向に。
ねこたちをお世話するのに必要な毎日の費用のうち、かろうじてエサ代と医療費が
まかなえるくらいだと言います。ねこたちの世話をするために6人のスタッフを
雇っているため、彼らの給料はすべてディータさんのポケットマネーから
支払われているのです。
あまりにたくさんのねこたちが持ち込まれるため、
現在では正確な数を把握するのも困難なようで、施設にいるねこの数については
インタビューでも「300匹以上」とだけ答えています。
Photo:Nivell Rayda / CNA
ディータさんの元に連れてこられたねこたちは、新たな環境に慣れるために、
まず2週間ケージの中で過ごして、それから他の多くのねこたちとの共同生活を
送るようになります。特別なケアが必要な子やトラブルの原因となるような子は
別ですが、それ以外の子は囲われた裏庭で自由に歩き回ることができるように
なっています。
ディータさんには、ねこたちのことを理解してくれる旦那さまと
3人のお子さんもいらっしゃいます。旦那さまは最初、自分たちの居住空間と
ねこたちが暮らすスペースを分けたかったようですが、今では保護ねこの数が増えて、
そういうわけにも行かなくなっている模様。
旦那さまのムハンマド・ラトフィさんは、インタビューにこう答えています。
「以前は自分たちの居場所とねこたちの居場所が分かれていたんだ。
でも、ねこの数が増えてくるにしたがって、同居する術を学んだんだよ。
今ではリビングルームにも寝室にも、ねこがいるよ。
50インチのテレビもねこに壊されたし、以前飼っていた小鳥もねこに食べられて
しまった。でも、どうにもならないだろ?彼らは、ねこなんだから」
「妻からは、どうしたら無私無欲に他の生き物たちへ思いやりを持って接することが
できるのかということを教えてもらったよ」と旦那さま。
まさに家族の理解と協力あってこその保護活動ですね!
ラトフィさんは、今ではディータさんのねこ活を助けるためにご自身の仕事を辞め、
シェルターの運営資金源ともなる小さな養魚会社を経営しているのだそうです。
3人の子どもたちのうち、学校に通っている子以外の2人も今ではシェルターで
働いているというのですから、まさに家族経営の保護ねこ施設ですね。
Photo:Nivell Rayda / CNA
ディータさんが初めてねこを飼うことになったのも、2003年に旦那さまがモスクの
近くの排水溝にいた2匹の子猫を保護してきたことに端を発しているのだとか。
自分の助けを何よりも必要としている子猫たちの様子を見て、
ディータさんのねこ愛は深まってゆき、野良ねこの保護活動がスタートしました。
保護ねこたちの里親探しを後押しする意味で、ディータさんは保護したお猫さまたちを
キャットショーに参加させ、たくさんの賞を獲得することにも成功しています。
純血種ではない元野良ねこに賞を与えるコンテストもあるんですね!
施設の壁には、彼女のねこたちが受賞した賞のリボンが誇り高く飾られています↓
Photo:Nivell Rayda / CNA
コロナ禍でキャットショーの開催も中止になってしまったとのことですが、
キャットショーで受賞歴を積み重ねていたときでさえ、
里親が決まるねこたちの数は、毎週3、4匹程度だったようです。
「他のシェルターと同じように、里親が決まる割合は低いです。
多くのねこたちが、このシェルターで猫生をまっとうします。
私たちは彼らのために、快適な環境を整えてあげたい。
少なくとも、ここにいる限りは、餓死や虐待によって死ぬことはありません」
「野良ねこや飼育放棄のねこたちの問題は、
ねこの数が増えてしまうことに起因しています。
そのためには不妊手術の大切さを人々に学んでもらう必要があるのです」
増え続ける保護ねこの数を考慮して、ディータさんは現在のシェルターの隣に
新たな施設を増設する予定なのだとか。迎え入れるスペースが増えれば増えるほど、
連れて来られるねこたちの数が増えてしまうことがないように、
インドネシアの野良ねこ&捨てねこ環境が改善されることを祈りたいです。
ディータさんの保護活動を紹介するニュースメディアが制作した動画
(英語字幕付き)もYouTubeにアップされています。
興味のある方は、こちらのほうもご覧ください↓
関連記事はこちら↓
CNA(12月5日):Indonesian woman converts home into shelter for more than 300 stray and abandoned cats
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