【アルゼンチン発】ピュリナCM『猫に七生・七話あり』 前編
ねこ好きさんなら誰でも知っている「猫に九生あり」ということわざは、
もともと英語のことわざで、“A cat has 9 lives.”と言うのですが、
ヨーロッパのことわざでは、どうやら2つばかり命の数が少なくて、
スペイン語では“Un gato tiene Siete Vidas.(猫に七生あり)”と言うのだそうです。
へぇ〜。
のっけから、なんでこんな、にゃんこトリビアを説明したのかといいますと、
本日ご紹介したいのは、この「猫に七生あり」のことわざからアイデアを得た
7匹の猫にまつわる7つの物語を映像化したCMシリーズだから。
この『7 Lives 7 Stories』は、オリジナルがスペイン語のせいか、
ネット検索してもなかなか詳しい情報がヒットしないのですが、
どうやら去年の夏に公開された作品みたいですね。
制作を手掛けたのは、アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスにある
広告代理店Publicis Buenos Aires。
商品は「ピュリナ キャットチャウ(Purina Cat Chow)」です。
予告編も含めると、計8本の動画があるのですが、これがなかなかの力作で♪
個人的に、かなりテンションがあがりました!
短編映画のような仕上がりになっているので、おうちで愛猫ちゃんを
ナデナデしながらじっくり鑑賞していただきたい感じなのですよ。
本編はすべてスペイン語のようですが、英語字幕付きなので、
頑張れば日本の方でも楽しんでいただけると思います。
全部いっきにご紹介するのももったいないので、今日のところは半分の4本だけ。
続きは、明日取り上げますね。
まずは、シリーズ全体への期待感を高める予告編から。
これを観るだけでも、クオリティの高さがゾクゾクするほどわかります↓
【予告編】
うーん、素晴らしい!
アベル、チェスタートン、アンドレ、チンチュリン、ゴールディ、ラナ、ラック…
7匹のねこちゃんの猫生と彼らにまつわる人たちの人生に、
どんなドラマが待ち受けているのか。なんだかドキドキしちゃいますね!
本編のほうも1本ずつご紹介させていただくと…
英語字幕を読むのは面倒くさい!という方のために、
あらすじ(ネタばれ御免)もつけておきますね↓
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【アベル】
妻が突然、家を出て行ってしまい、飼い猫のアベルと1人と1匹の共同生活を
始めることになった老紳士。熟年離婚の危機に悩むのかと思いきや、意外にも、
今まで奥さま任せだった猫のアベルのお世話に目覚めることになり…
「私は悲しみにくれ、すべては秩序を失い…お前がいないと、何をどうしていいか
わからない」なんて言いながら、愛猫のアベルをお風呂に入れたり、
カリカリをお給仕したり、紐で遊んであげたり、ブラシングしてあげたり…
紳士は、にゃんこのお世話をパーフェクトにこなしていきます。
後半では「私が歌うと、アベルが踊る」「心配無用だ。寂しくない、私には友がいる」
と幸せそうな表情を浮かべる紳士。最後は妻から届いた手紙を読んだ彼が、
「車はおまえにくれてやる。おれはアベルをもらう。」と言い放つまでに、
ねこ愛を募らせます。
ねこねーさんイチオシの、アルゼンチンらしさも漂う愛すべき音楽劇です。
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【チェスタートン】
文学を志す青年マティアス。作品を書き進められずに悩んでいた彼は、ある日、
参加しているワークショップの教授から、「君には何かが足りない。それは猫だよ」
と助言され、チェスタートンという名前の猫を飼うことに。マティアスは、猫と作家の
関係について考え始めるものの、答えは簡単には見つかりません。
しかし、ある晩、執筆中のマティアスの自問自答の独り言に、猫のチェスタートンが
意見を述べはじめます。さらにチェスタートンは、ピリオドとカンマの使い分けや、
チェーホフの生涯と作品などについてまで教えてくれるようになります。
その結果、マティアスは愛猫チェスタートンと共に437ページもの大作を書き上げ、
ふたりは猫アレルギーの編集者に追い返されるなどの困難を乗り越えながら、
本を出版する夢を叶えるのです。
最後は、猫を飼うことを勧めた教授が、作家デビューを果たしたマティアスの写真と、
歴代の猫好き作家の写真を見比べて意味深な表情を浮かべ、
物語の黒幕的な印象を残します。
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【アンドレ】
多頭飼いの猫たちと暮らしている女性。しかし、朝から気分は優れない模様。
彼女は、心の声で恋人アンドレへの不満を叫び続けます:
「私は、彼の人生にとって何なのかしら?」「5年間もいっしょに暮らしてきたのに…
ふたりで過ごした時間を何だと思っているの?」「突然、冒険心がうずきだして、
出て行ってしまうだなんて」「私は彼にとって、冒険のひとつに過ぎなかったのよ」
「アンドレが二重生活を送っていることは承知していたし」「見て見ぬふりをして、
否定しまくって…でも、もうこんな状況は耐えられない」「彼はいつも何も言わずに
出て行ってしまう」「どこに行っているのか、まったく見当もつかない」
「そばにいて欲しい時は、いつもいてくれるのに」「10代の恋みたいなのは嫌よ」
などなど、かなり傷心しまくっておりますが…
そんな神経衰弱ギリギリの彼女は、窓の外から入って来た1匹のねこちゃんに
気づき、そっけなく声をかけます。「あら…帰って来たの?おなかすいてるわね?」
「次に出ていく時は、ちゃんと教えてね。もう黙っていなくならないで。いいわね?」
姿をくらましていた恋人アンドレというのは、
じつは多頭飼いしている愛猫の1匹でした…チャンチャン♪というオチ(笑)
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ねこねーさんは、もともと映画でも、オムニバス的な小作品が大好きなので、
このピュリナのシリーズは、まさに大好物!こんな素敵な作品が地球の裏側で
作られていたなんて…気づいて良かった!
どの作品も、それぞれトーンが違っているのに高いクオリティを保っていて、
にゃんこのキャスティングも人間のキャスティングも完璧だし、
もう言うことがありません。これだけ見事な映画並みのクオリティで、
しかも7本もあると、制作費もすごそうですが、それだけの予算を確保してくれた
アルゼンチンのピュリナにも、企業としての底知れぬ「ねこ愛」を感じます。
ねこねーさんも、まだ残りの4本は見ていないのですが、
このぶんだと、かなり期待できそうですね♪全部観終わった時には、
「ねこ愛」がさらに増強されていそうで怖いくらいです(笑)
残りの4つの物語に期待しながら、明日へ続く〜!
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