お迎えにゃんこの協力で、愛猫ちゃんに腎移植!
7月末にわが家にお迎えした元野良ねこのトトちんは、
2年前にお庭に現れたコハクちゃんにひと目惚れして以来、
ねこねーさんが長らく続けた玄関先でのお給仕期間中、
訪問にゃんこの代替わりが何匹も行われた末に、
通い猫暦わずか1週間でお迎えされた、かなりのラッキーボーイなのですが、
世の中には、飼い猫ちゃんの手術が原因で、
うち猫ライフをスタートさせたにゃんこもいます。
それが、今日ご紹介するジョーイ君。
米ヴァージニア州在住のフレッド・ペトリックさんとトニー・ラカリさんは、
愛猫のアーサー君(2歳・写真下)が末期の腎不全で
虹の橋を渡る可能性が高いと知った時、彼の命を救う道を懸命に探しました。
Photo:Express.co.uk
その結果、たどり着いた答えが、腎移植。
健康なにゃんこをドナーとしてお迎えし、術後はアーサー君といっしょに
家族の一員として生涯お世話する、というものでした。
もちろん、手術費は去勢・避妊手術とは訳が違って、
破格の15,000ドル(約180万円)!
それでも、フレッドさんとトニーさんは、掛け替えのないにゃんこ、
アーサー君のために手術の道を選んだのでした。
ちなみに、こちらのお写真の中央にいる黄色と青のチェックのシャツの
おじさまがフレッドさん、左側のグレーと薄紫のシャツがトニーさんです↓
大好きなパパさんたちに命を救われたアーサー君、ほんとに良かったね!
Photo:Daily Mail
以下、トニーさんのインタビューをざっくり訳してみると…
「手術は15,000ドルもしましたが、アーサーが元気を取り戻してくれるためなら、
よろこんで支払いました。彼はいつもご機嫌なねこだったのですが、
腎臓の病気を患ってからは不機嫌になり、体重も半分ほどに減ってしまいました」
「猫の移植手術をしてくれる病院は、国内に3カ所しかなく、
最初にアプローチした2つの病院には断られてしまったのです。
幸運なことに3つ目の病院は、手遅れにならないうちに探すことができました」
今回、アーサー君の腎移植を担当したのは、
どうやらジョージア大学のエクスパート・チームのようです。
Photo:Daily Mail
「アーサーは獣医師の診断を受け、手術のために腎臓提供に相応しい
ドナー猫も探しました。術後も、アーサーが移植した腎臓に拒否反応を
起こさないために免疫抑制剤を終生飲み続けなくてはならないことも、
私たちは了解していました」
「ねこたちは、私たちの子どもも同然です」と語るトニーさんとフレッドさんは、
連邦政府にお務めなので、財力も安定しているのでしょう。
彼らの家には、アーサー君以外にも、シェイマス(11歳)、ココ(9歳)、
キャット・バロウ(6歳)、パール(6歳)と他にも4匹のにゃんこがいる模様。
そして今回、ジョーイ君が加わったので、総勢6匹の大所帯!
大の愛猫家なんですね♪
彼らのアーサー君に対する愛情の深さは、今回の腎移植とあわせて
アーサー君が若さを維持するための幹細胞治療を行ったことからも
うかがえます。
トニーさん曰く「アーサーが病気になった時、彼はおとなしくなってしまって、
体重も12ポンド(約5.5kg)から6ポンド(約2.7kg)まで減ってしまいました。
彼は活発でやさしい猫だったのに、病気になってから
まるで猫が変わったようになってしまったのです」
「手術を受けてからは、アーサーは生まれ変わったようになりました。
また元気を取り戻し、ガールフレンドまでできたんですよ。
彼はモテモテなんです」
「猫たちにはベストな食餌を用意してあげたいと思ったので、エサ代も増えました。
アーサーとシェイマスには、6カ月ごとに幹細胞治療も受けさせています。
若返りの効果があるんですよ」
「アーサーの手術の後、ドナー猫の里親にもなりました。
それが手術を受ける条件だったのです。
獣医師は、アーサーが今後受けなくてはならない免疫抑制剤の治療を
続けることができる財政状態にあるかどうかについても
私たちに確認を求めました」
なるほど…莫大な手術費の支払いだけでは十分でなくて、
さまざまな条件をクリアしなくては、お猫さまの腎移植は難しいのですね。
でも、そのすべてをクリアしたフレッドさんとトニーさんのおうちでは、
今では、こんなしあわせな風景を目にすることができるのです↓
Photo:Daily Mail
無事に手術を終えて元気になった白猫のアーサー君と
彼に腎臓を提供した新入りにゃんこの元家なき猫、ジョーイ君。
ねこねーさんちでは、新入りにゃんこのトトちんと古株の3ニャンとの関係に
手を焼いているので、この2ニャン仲睦まじいゴロニャン状態は驚きです。
やはり腎臓がつなぐ絆のようなものがあるのでしょうか?
ジョージア大学の軟部組織手術の准教授であるチャド・シュミート氏の
コメントもご紹介しておくと…
「腎移植は、腎不全のねこの命を救う選択肢のひとつです。
米国では、スタンダードな治療として受け入れられています」
「ジョージア大学で腎移植プログラムを行う場合には、
腎移植を受けるねこは、腎不全以外に深刻な病気を患っていない
健康なねこでなければなりません」
「手術を受けるねこと腎臓を提供するねこの飼い主も審査を受けます。
飼い主は、ねこたちが最適な治療を受けることに尽力する必要があります。
ドナーねこからの腎臓摘出は、人間の腎移植とほぼ同様の方法で行われます」
「術後、ドナーねこは、腎移植を受けたねこの家で飼養されなければなりません。
新たな飼い主は、そのねこを終生飼養することに同意する必要があります」
「ほとんど間違いなく、ドナーねこは新たな環境に平等に迎い入れられ、
すぐにたくさんの愛情を注いでもらえるようになります」
最後のシュミート氏のコメントは、まさに今回のケースにも
当てはまると言えそうです。参考にした記事のインタビューでは、
トニーさんの語り口は、最愛のアーサー君中心になっているように感じますが、
ジョーイ君のこの満たされたような表情は、愛情満点の毎日を送っているに
違いありません↓
Photo:Daily Mail
人間と違って、意思表明ができないにゃんこに、
人間の都合で腎臓提供させるなんてヒドい!とお思いの方も
なかにはいらっしゃるかもしれませんが、愛猫ちゃん想いのおふたりの
おうちの子になれたジョーイ君は、むしろラッキーだったんじゃないかなぁと
ねこねーさんは思います。
どうやらフレッドさんとトニーさんのおうちのねこたちの極楽ぶりは、
彼らのことを知っているお友達に、自分もふたりの家のねこになりたい!と
言わしめるほどみたいですよ(笑)
にゃんこの宿命とも言われる腎不全。
ここまでの対応ができる飼い主さんは、ごくわずかだと思いますが、
フレッドさんとトニーさんのように、財政状況やにゃんこのコンディションなど
様々な条件が許すのであれば、考える余地はあるのかもしれません。
ただし、腎臓を提供したにゃんこに関して言えば、
ふたつある腎臓がひとつなってしまうという大きなリスクが生じるので、
そのことについても、慎重に考える必要があるのだと思います。
Photo:Daily Mail
晴れてフレッドさんとトニーさんのおうちの子になったジョーイ君は、
どう思っているのかなぁ?おふたりのおうちなら、
ごはんのケアもばっちりだろうし、腎臓がひとつだけでも、
元気な猫生をまっとうできる可能性は高そうですね。
腎臓つながりの宿命にゃんこ、アーサー君との絆を感じながら、
その他の4ニャンとも仲良く、末永くしあわせに暮らしていただきたいなぁ♪
関連記事はこちら↓
Daily Mail(11月5日):Couple rescue a stray cat… so they can use it for a $15,000 transplant to save their pet with fatal kidney disease
New York Post(11月5日):Cat donates his kidney to fellow cat
Express.co.uk(11月5日):Weird or cute? Couple adopt stray cat so they can give their own kitty a kidney
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