【NY発】猫トイレといっしょに捨てられたにゃんこ

いつもはノーテンキなネタをご紹介している「ねこねこNEWS」ですが、
本日取り上げるのは、ネガティブ要素の強いお話です。

普段はできるだけ、みなさまに元気玉を送れるような、
にゃんこから幸せをもらえる、あるいは、お猫さまをリスペクトしたくなるような
記事を選んでご紹介するようにしているのですが、ネットでネタ探しをしていると、
残念ながら、動物虐待や多頭飼い崩壊などのヒドいニュースもしばしば目にします。

今日ご紹介するのは、残虐極まるシリアルにゃんこキラーみたいな、
そこまでひどい話ではないのですが、取り上げられていたお写真が
個人的に妙に胸に刺さりまして。。

先週の水曜日に、米ニューヨークのブルックリンの路上で保護された
こちらの黒白にゃんこは、あろうことか、自分が使っていた猫トイレや
猫グッズといっしょに道端に捨てられていたのです↓

abandonedcat_Brooklyn1
Photo :MEREDITH FERREL

発見当時、にゃんこは自分の持ち物のそばを離れることはなく、
その場で鳴き続けていたそうです。

段ボールの中に入れて置き去りにされた捨て猫も、
猫トイレと一緒に遺棄された捨て猫も、
どちらも「捨て猫」には変わりないのですが…

後者のほうが、徹底的に見放した感が強いというか、なんというか、
こんな捨て方、見たことがありません。

まるで、浮気がばれて荷物といっしょに家を追い出された
同棲相手みたいなシチュエーション…人間の世界でも、
映画の中でしかお目にかかることがないような状況です。

捨てられた猫トイレのそばで、呆然とする白黒にゃんこ↓

abandonedcat_Brooklyn2
Photo :MEREDITH FERREL

にゃんこといっしょに放置された道具類からは、
かつてはトイレの砂をお掃除してもらったり、専用のクッションを用意してもらったり、
飼い主さんに愛情を感じられた時期もあったであろうことが容易に想像されて、
余計に哀れな想いにかられてしまいます。

しかし、捨てる神あれば拾う神あり。

この白黒ちゃんのお写真を撮影された方が、画像を地元の動物保護団体
「Flatbush Area Team for Cats」 (通称:FAT Cats)に送ったところ、
ただちに救いの手が差し伸べられることに。

団体のスタッフが保護活動を開始したときには、
すでに写真のにゃんこは現場を離れてしまっていたので、
ひとまずFacebookの投稿で、目撃情報を募ることからスタート↓

捜索は難航を極めましたが、地元の方々や他の動物保護団体のメンバー、
もちろん、facebookに捜索協力の投稿をしたFAT Catsのスタッフも含めて
探しに探しまわった結果、今週の月曜日(5/30)の午前中に
有力な目撃情報が!

白黒ちゃんが目的されたのは、地元でTNR活動をしている女性の自宅の裏庭。
FAT Catsのスタッフは現場へ急行し、探していたにゃんこであることを確認。
無事に保護することができました。

こちらは、保護されたばかりの白黒ちゃんのお写真↓

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Photo: FLATBUSH AREA TEAM FOR CATS (FAT CATS)

彼は、最初に発見された場所である道の名前から
「ノストランド(Nostrand)」と名付けられたそうです。

獣医さんの診察を受けたところ、
マイクロチップが装着されていない推定年齢1歳の男の子で、
FeLV/FIV も陰性。ノミ退治が必要だった以外は、健康そのものだったみたいです。

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Photo: FLATBUSH AREA TEAM FOR CATS (FAT CATS)

ノストランド君、診察台の上でも良い子にしていますね↓
救いの手が差し伸べられたことが、わかるのかな?

abandonedcat_Brooklyn5
Photo: FLATBUSH AREA TEAM FOR CATS (FAT CATS)

FAT Catsの創設者のひとり、エリザベス・チャンプさん曰く
「残念ながら、たくさんのオス猫が大人になると捨てられてしまうのです。
ニューヨーク市では、低価格で去勢・避妊手術を受けられるところが少ないので、
手術代を出すことができない人たちは、しばしば大人になった未去勢のねこを
捨てて、また別のねこを飼い始めるのです」

あきらかに、人間の身勝手以外のなにものでもありません。
こういう人たちは、子猫時代だけオモチャ感覚でにゃんこを可愛がって、
大人になったら使い捨てみたいに命を見放すのでしょうか。
まったく、開いた口がふさがりません。

運良くFAT Catsに保護されたノストランド君は、現在、去勢手術の予約を済ませ、
この先の猫生をいっしょに生きる里親さんを募集中。

さらに、ノストランド君の行方を探している間に、もう1匹、
別の白黒にゃんこがほごされたとのこと。
それが、こちらのマーティン君↓

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Photo: FLATBUSH AREA TEAM FOR CATS (FAT CATS)

ノストランド君の一件がなかったら、
保護される機会を失っていたかもしれないマーティン君。
なにやら運命を感じますね。

マーティン君も、現在、里親募集中。
ノストランド君ともども、愛情をいっぱい注いでくれる里親さんと
早く巡り会えるといいですね♪

関連記事はこちら↓
Love Meow(5月31日):Cat Abandoned Next to His Belongings Finds the Perfect Person to Bring Him to Safety
The Dodo(5月31日):Cat Abandoned On Street Corner With His Litter Box

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