【追悼】子猫をお世話する写真で一躍有名に – F・プレイター軍曹

by ねこねーさん · 公開済み 2018年2月1日 · 更新済み 2021年5月30日

今日から2月！
2月22日のニャン（2）ニャン（2）にゃんこ（2）の「猫の日」に向けて
お猫さまネタが溢れる、にゃんこ月間の始まりです♪

が、しかし、初日の本日は、萌え萌えにゃんこ映像とは別路線の、
かなり渋めのネタで攻めさせていただきます（笑）

幅広いねこ関連情報をお届けしている「ねこねこNEWS」ですが、
今回お届けするネタは、その中でもかなりの変化球。
戦時中に撮影された1枚のモノクロ写真なのです↓

Photo：Daily Mail

塹壕の中に身をかがめているアメリカ人らしい兵士のてには、
なにやら小さな毛玉の塊が…反対側の手には小さなシリンダーのようなものが
握られていて、そのモフモフの塊に何かを飲ませているようです。

日本人には、ほとんど馴染みのないと思われるこの写真は、
アメリカでは超有名な戦争写真の1枚として知られているようです。

戦争中に小さな子猫の命を必死でつなごうとしている大きな体の兵士のやさしさに、
写真を目にした人たちは皆、心を打たれたのでした。

この写真に写っている男性の正体は、当時、米海兵隊として
戦闘広報係を務めていたフランク・プレイター (Frank Praytor) 軍曹
写真は、1952年の朝鮮戦争での1枚です。

じつは1月10日に、このプレイター氏が、ニューメキシコ州の自宅で病気の末に他界。
そのニュースが英国のタブロイド紙サイトに取り上げられていることを知った
ねこねーさんは「それほど有名な写真だったんだ！それほど愛されていた人
だったんだ！」と、ちょっとビックリしたのです。

そして、人と猫の美しい関係を描いた心に留めおくべき写真として、
「ねこねこNEWS」でも、ご紹介したくなったのでした。

でもさすがに、この写真についての日本語の情報はないよねぇ。。
と思って、ダメ元で調べてみたところ、あら、素敵！
どなたかが3年ほど前に、まとめ記事を作ってくれていましたよ！

この写真について、手っ取り早く知りたい方は、
まずは以下のリンク先をお読みください↓

NAVER まとめ（2014年11月22日）：「感動する写真」としてよく出回っている「子猫と兵士」の写真について、調べてみた。

このまとめサイトにも書かれているように、
心優しき塹壕の子猫お世話係、フランク・プレイター氏の詳細は
これまで、それほど世の中に知られていなかったようです。

しかしながら、このたび、フランクさん他界を受けて執筆された記事には、
彼の晩年のお写真もバッチリ掲載されておりました↓

Photo：Daily Mail

お膝の上には2匹の黒猫！
やはり、根っからのねこ好きさんなんですね！

参考にした記事によると、1,700紙以上の新聞にこの写真が掲載されたことで
彼は戦後、一躍全国的に有名に。アメリカ全土からフランクさんとの結婚を望む
女性たちのラブレターが届き、中には、男性からの求婚もあったのだとか（笑）

こちらのお写真は、博物館で撮影されたもののようですね↓
若かりし日の自分の写真の前に立つフランクさん。
モノクロ写真に永遠に焼き付けられた彼のやさしさは、
年を取ってからの彼のお顔にも、しっかり表れています。

Photo：Daily Mail

生前のフランクさんによると、写真のにゃんこは、無事に生き延び、
「ミス・ハップ（Mis Hap）」と名付けられたようです。
先ほどのまとめリンクにも書かれているように子猫の名前のもととなった英単語
「mishap」は、日本語の「不運」のこと。

砲火が飛び交う最前線に身を置く羽目になった子猫ちゃんは、
たしかに不運だったのでしょうが、フランクさんとの出会いは、幸運そのもの。
こんな素敵なお写真として歴史に刻まれるなんて、にゃんこ冥利に尽きますよね！

フランクさんご自身が戦時中に撮影した、アメリカ陸軍衛生兵が
海軍兵の手当てをしている写真が、ある写真雑誌の賞を受賞した時には、
軍事検閲に違反するとして、軍法会議にかけられそうになったようですが、
その時すでに、子猫にミルクをあげている写真で有名人になっていたために
異を唱えていたアメリカ海兵隊から、目をつむってもらえたそうです。

つまり、フランクさんご自身も、子猫ちゃんに苦境から救ってもらう体験を
していたわけですね♪なんていい話なんだ！

オリジナル写真はモノクロですが、
カラー写真として再現された画像もあります↓

Photo：Daily Mail