【続報】ロンドンの串刺しにゃんこ、無事に飼い主さんのもとへ
スギ花粉舞い飛ぶ…改め、綿雪舞い飛ぶ「春分の日」、
みなさま、いかがお過ごしですか?
今日が冷え込むのは天気予報を見てあらかじめ覚悟していたのですが、
まさか雪まで降り始めるとは!ねこねーさんちのほうは、ただいま、
絶賛積雪中です!すでに屋根の上は、うっすらどころか、
全面的に白い雪で覆い尽くされそうとしています。
こないだベランダに出し直したばかりの非耐寒性の植物たちも、今日は再び
室内で待機です。明日にはまた春先の気温に戻るようですが、それにしたって
この寒暖差!油断して体調を崩さないように、みなさまもお気をつけください。
祝日モードの本日の「ねこねこNEWS」は、先日お伝えした記事の続報です。
こちらのエリザベスカラー姿の茶トラちゃん、おしりのあたりで縫い合わせてある
傷口が痛々しいのですが、いつ登場したにゃんこなのか、見覚えありますか?↓
Photo:Daily Mail
正解は、1週間ほど前にお伝えしたロンドン北西部クリックルウッドの住宅街の
フェンスの上で串刺し状態になっていたところを保護された、あの茶トラちゃんです。
過去記事はこちら(注意:串刺し画像あり)↓
3月15日:【英国発】まさに猫に九生あり!ホラー映画級の串刺しにゃんこ
あまりに衝撃的な状態で発見されたので、串刺し状態の写真はもう見たくない!と
思われている方も多いと思いますが、その後、ご本ニャンは3度の手術を経て
順調に回復中!しかも、飼い主さんとも再会できたとの朗報もあり、
改めて取り上げさせていただくことにいたしました。
奇跡の復活を遂げた茶トラちゃんのその後が気になっている方、
けっこういるんじゃないかなぁ。
ねこねーさんは、この子はお外暮らしの野良ねこだと思い込んでいたのですが、
じつは、お外歩きOKの家ねこちゃんだったのです。
名前は、スキットルズ君といいます。
ちなみにスキットルズ(Skittles)というのは、マース社から販売されている
フルーツキャンディの名前でもあります。
スキットルズのキャンディのようなまんまるなおめめと鮮やかな茶トラのモフ毛を
まとった彼は、飼い主さんの存在が発覚するまでは、保護されている
英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)のスタッフから
ゲール語で「強い」という意味の「アンガス(Angus)」というあだ名で
呼ばれていたようです。
Photo:Daily Mail
まさに驚異的なたくましさで、生死の狭間からカムバックしたアンガス君
改めスキットルズ君。発見当時のお写真については、先ほどリンクした過去記事を
ご覧いただきたいのですが、前回でご紹介しなかった別アングルの画像を1枚だけ
掲載させていただくと、暗闇の中でも、鉄の柵がボディを見事に貫通していることが
わかります。
Photo:Daily Mail
おなかのあたりにじんわり血がにじんでいますが、それがなかったら、
柵の上でまったりしているようにしかみえない平然とした表情のスキットルズ君。
あまりの事態に激痛を通り越して、感覚が麻痺していたのかなぁ。
でもきっと彼は、人通りの少ない早朝の時間帯に、
ただひたすら救出される時が来ることを祈り続けて、
強い精神で柵の上でこらえていたのでしょう。
こちらは、スキットル君救出時に切断された鉄柵のクローズアップ↓
Photo:Daily Mail
バーベキューに使う鉄串くらいならまだしも、この太さの柵が
ボディを貫通していたら、普通は瀕死状態確実ですよね。
そして、スキットルズ君の運の良さは、命が助かっただけではありません。
彼が家に帰ってこないことを、飼い主さんはちゃんと心配してくれていたのです。
ロンドン北部ネーズデン在住のシャナケイ・フォードさんが、9日の金曜日から
行方不明になっていた4歳の愛猫のことを本気で心配し始めたのは日曜日のこと。
お外に遊びに行くことが日課になっていたスキットルズ君は、遠出してしばらく
帰ってこないことがよくあったので、この時もそのうち戻ってくるだろうと
シャナケイさんは気軽に考えていたようです。
しかし、待てど暮らせど愛猫ちゃんが戻る気配はなし。2日経っても帰宅しないので、
日曜日に迷い猫のポスターを自宅付近に掲示することに。
まもなく町内会の集会で情報を聞きつけたご近所さんから、
スキットル君が見つかったとの知らせを受けることができたのですが、
いざ保護されていた愛猫を迎えにいったら、大けがを負っていて、
さらに保護された現場の写真を見せられてビックリ!
そこには、フェンスの上で串刺しになっているスキットルズ君の姿が
写っているではあーりませんか!
愛猫ちゃんがあんな状態になっている写真をいきなり見せられたら、
ねこねーさんも失神しかねませんからね。
スキットルズ君が無事に命をつないでくれたことがわかっていたから
まだよかったものの、シャナケイさんは相当なショックを受けたはずです。
こちらは、スキットルズ君と無事に再会できたシャナケイさんのお写真。
愛猫ちゃんが強運の持ち猫で、本当によかったですね!↓
Photo:Daily Mail
スキットルズ君はペット保険未加入だったので、3度に渡った手術代
3,000ポンド(約45万円)は飼い主さんが払うことに。
なかなかの金額なので、シャナケイさんの家計的には大きな痛手になりますが、
スキットルズ君が負った痛手に比べれば安いほうかもしれません。
現在、彼女は手術代支払いのための寄付を募っているとのこと。
今回の件についてはメディアでも取り上げられて注目されているので、
おそらく寄付金で全額カバーできるんじゃないかな。
ちなみに、彼女のご自宅(ネーズデン)とスキットル君が発見された場所
(クリックルウッド)は、駅の位置を参考にGoogleMapで調べてみると
3キロ強ほど離れています。実際の自宅-現場の位置関係は不明なので、
中間地点だとしてもおよそ1.5キロ。
けっこう遠くまで遊びに行っていた感じですね。
それにしても、なぜスキットルズ君がフェンスに串刺しになっていたのか
という謎は、いまだに解けないまま。
ロンドンでは今年になってから、「Croydon cat killer(クロイドンの猫殺し)」と
呼ばれる連続ねこ虐殺事件の容疑者が逮捕されるなど、
外歩きのにゃんこたちの安否が気遣われる空気が広がっていたため、
今回のケースもその余波なのでは…という見方もできるわけですが、
人の手による仕業だったら、こんなミラクルな状態の串刺しにはならなそうだし。
まったくもう、スキットルズ君!
あニャたはいったい、ケガを負った日の夜は何をしていたの?
串刺しにゃんこの謎は尽きないままですが、
ねこねーさんちの窓の外の雪のほうも止む気配はありません。。
「春分の日」に降り積もる雪もまた、ある意味、ミステリーですよね(苦笑)
関連記事はこちら↓
Daily Mail(3月19日):Cat that survived being impaled on 8ft tall metal fence posts returns home after THREE life-saving operations
New York Post(3月19日):Miracle cat impaled on two metal fence posts returns home
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