【ロシア発】ブルガーコフの家博物館の黒猫、ベゲモート君の誘拐騒動
またもや猛暑が復活してしまい、今日も日本の各地で35度越えの酷暑に
見舞われているようですが、みなさま、いかがお過ごしですか?
夏休み真っ盛りの子どもたちも、こう暑いと、なかなか外出を楽しめませんね。。
それでも、ちびっこたちの知的好奇心は、暑さに負けずに元気いっぱい!
ねこねーさんは、ここしばらく、NHKラジオの名物番組、
「夏休み子ども科学電話相談」の聞き逃し放送をネットで聞いては、
自分の中の「生き物大好きガール」をワクワクさせております。
でも基本的には、理系というより完璧文系ですからね。
大学時代は文学部でもなんでもないのに、一般教養のロシア文学の授業に
ひとりで参戦していたくらい(しかも毎回受講生が誰も来なくて、
先生とほぼマンツーマン。。)なので、NHKの子ども電話相談も科学じゃなくて
文学バージョンがあってもいいのになぁ、と思ってみたり。
というわけで、本日は、ロシアの文豪がらみのねこネタをご紹介。
しかしながら、ねこねーさんはその文豪の本は
まだ読んだことがなかったりして(苦笑)
そのお方は、20世紀初頭に活躍したウクライナ出身の劇作家・小説家、
ミハイル・ブルガーコフ。長編小説『巨匠とマルガリータ』が代表作で、
ロシアのサンクトペテルブルク市にある彼が暮らしていた家は、
現在、博物館として一般公開されています。
で、この博物館に行くと、ロン毛が素敵な黒猫の従業員にゃんこが
出迎えてくれるのですが、今週、そのお猫さまが何者かに誘拐される事件が勃発!
ちょっとした騒ぎになりました。こちらが、姿をくらました黒猫、ベゲモート君です↓
Photo:© vk.com/bulgakov_house/RT
彼が拉致されたことを伝えるTwitter投稿でも同じ写真が使われています。
どうやら博物館の前で撮影された写真のようですね↓
Похищен сотрудник «Булгаковского Дома»!
Сегодня, 1 августа, с Большой Садовой, 10 неизвестной женщиной был украден кот Бегемот. Если вам известна любая информация о его текущем местонахождении, сообщите в Булгаковский Дом по телефону 8-495-970-06-19. pic.twitter.com/0O0CQQaFCS
— Максим Казанский (@mkazanskiy) 2018年8月1日
うーん、ロシア語。。ねこねーさんは、ロシア文学熱が高かった頃に、
独学でロシア語の勉強をしていたのですが、もうすっかり忘れ果てました。。
英語の記事を参考に、ことの起こりをお伝えすると、博物館のFacebookページに
誘拐事件のことがアップされたのは、8月1日の水曜日。
ある女性がベゲモート君をつかんで逃げ去ったと報告されており、
その日の朝のうちに警察に通報。SNSユーザーが彼の行方を心配する投稿を
アップしまくり、騒ぎが大きくなったことで犯人が動揺したのでしょうか、
夕方には無事に帰還して、ハッピーエンドと相成りました。
ちなみにこのベゲモート君のお名前は、
ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』の中に登場する
しゃべる黒猫「ベゲモート」の名前をとって名付けられたもの。
岩波文庫の『巨匠とマルガリータ』の上巻の表紙も、黒猫なんですよ♪
巨匠とマルガリータ(上)
(岩波文庫)
ブルガーコフ (著), 水野 忠夫 (翻訳)
岩波書店 (2015/5/16)
[文庫]
(画像をクリックすると、AmazonのHPで詳細説明をご覧いただけます)
奇想天外なストーリーで黒猫のベゲモートの登場シーンも多いようなので、
これは、ぜひ一度、時間があれば読んでみたいですね!
本の世界のベゲモート同様、リアルライフのベゲモート君も
かなりの愛されにゃんこのようで、ロシアのテレビ局は、
こんな「お尋ね猫イラスト」までツイートしています↓
Сегодня какая-то женщина (сильно нами осуждаемая) украла из «Булгаковского дома» кота по кличке Бегемот. Давайте распространим информацию и вернем котика в музей: https://t.co/RqNsqpNBrT pic.twitter.com/iFh5dGMtqv
— Телеканал Дождь (@tvrain) 2018年8月1日
また、博物館でベゲモート君とツーショット写真を撮った方は、
当時の写真をインスタにアップして、人気にゃんこの誘拐を心配しています↓
今のところ、まだ犯人が誰なのかはわかっていないようですが、
ベゲモート君ファンの皆さまの反応が、犯人を改心させたのでしょう。
誘拐されたその日のうちに博物館に戻ってきたベゲモート君のもとへ
テレビ局も駆けつけました↓
こちらの投稿には、警備員さん(?)も登場↓
これからは不審者は厳重に目を光らせて、
事件の再発防止に努めていただきたいですね。
ベゲモート君にとっては、災難な1日でしたが、
ねこねーさんはこの事件のおかげで、夏休みの課題図書がみつかりました!
もちろん、『巨匠とマルガリータ』です♪ 上下巻の超大作ですが、
ひさびさにロシア文学と向き合って、しゃべる黒猫に翻弄されてみようかな(笑)
関連記事はこちら↓
RT(8月1日):In the book the demonic talking cat, Behemoth, is a fiendish trickster, a jester in his master’s court and a … Hours after the news started spreading on Russian media, the feline showed up near a popular Russian theater.
BBC News(8月2日):Cat stolen from Russian museum found after social outcry
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