奄美大島ねこ対策に改善要請書を提出 by どうぶつ基金
今日は時間がないので、前置きなし&大急ぎで更新です。
先月末の「ねこねこNEWS」でお伝えした青島に暮らす猫たちの
全頭TNR不妊手術のニュースを思えていらっしゃいますか?
その時の立役者、公益財団法人「どうぶつ基金」が、
今度は奄美大島のねこ問題に取り組んでいます。
青島についての過去記事はこちら↓
8月22日:来月実施!青島の猫210匹全頭TNR不妊手術へ
最近のねこ関連ニュースでも、
ニュージーランドの村で飼い猫禁止令の実施が検討されるなど、
在来種の野生動物を絶滅に追いやる外歩きのお猫さまたちのやんちゃぶりが
世界的に問題視されていますが、鹿児島県の奄美大島でも、
生態系保全のためのにゃんこ対策が開始されています。
奄美大島の場合、環境省と地元自治体による管理計画の対象とされているのは
アマミクロウサギをはじめとする貴重な野生動物たちの脅威になっている
とされている野生化したネコ、いわゆるノネコたちです。
奄美大島では、2027年までの10年間に、島に住み着いている3,000頭の
ノネコの駆除が計画されており、今年の7月17日から殺処分が実施されています。
ノネコたちが実際に生態系を脅かしているのであれば、
捕獲するのは仕方ないことなのかもしれません。
しかし、今回「どうぶつ基金」が異議を唱えている論点は、そのこと自体ではなく、
捕獲されたねこたちに生き延びる機会がほとんど与えられていないという
行政のやり方についてなのです。
プレスリリースによると、ノネコたちは捕獲後1週間以内に
元の飼い主や譲渡先が見つからないと殺処分されてしまうようです。
そして、これまでに捕獲されたねこの中には、
耳カットで不妊手術済みであることが明らかな「さくらねこ」の姿も。
つまり、今のままでは、実際にはノネコではない、地域猫や元飼い猫も、
害獣と同じ扱いで殺処分されてしまう可能性が大なのです。
詳しいことは、後ほどリンクする記事をご覧いただきたいのですが、
捕獲されたねこたちの里親になろうとしても、
譲渡希望者は所得証明書や納税証明書まで提出しなくてはならず、
どうやら、鹿児島県の動物愛護センターで実施している譲渡条件よりも
極めて高いハードルが設定されているようなのです。
青島のねこ問題にも取り組んでいる「どうぶつ寄金」は、
ねこ問題のスペシャリストとも言えます。
彼らの主張には、国も耳を傾けるべきなのではないでしょうか。
今回のノネコ管理計画の疑問点と問題点を指摘している彼らは、
来週の火曜日(9月18日)に奄美大島ねこ対策協議会へ改善を求める要請書を
提出する準備を進めているようです。
「どうぶつ基金」は、すでに今年の7月に、奄美に無料不妊手術病院
「あまみのさくらねこ病院」をオープンさせ、アマミクロウサギと
現地のねこたちの命を守るための手術を行なっています↓
以下の囲み部分は、「どうぶつ基金」のHPからの引用させていただいた
「あまみのさくらねこ病院」設立の経緯について↓
奄美大島 5市町村には、推定5,000~10,000頭のノラ猫がいます。(協議会発表)内、2,414頭のTNRを数年かけて実施されましたが、猫の繁殖力はすさまじく、中々不妊手術が追い付いていません。(島民からの情報提供) どうぶつ基金は、猫の命と希少種の命を守るため、奄美市内に「あまみのさくらねこ病院」を開院することにしました。この病院では、年間約10,000頭の不妊手術ができるエキスパート獣医たちが執刀させていただきます。
島に暮らす小さな命を守るために前向きな対応を行なっている
「どうぶつ基金」の皆さんの努力も、殺処分まっしぐらのノネコ駆除を
行政が推し進めてしまったら、水の泡とまではいかないまでも、
やり切れない思いを感じざるを得ません。
奄美と沖縄のねこたちの殺処分については、署名サイト「Change.org」で
10万筆を目標に署名活動も行っているんですよ↓
Change.org:世界遺産を口実に、奄美や沖縄の猫を安易に殺処分しないでください!
上記のリンク先の説明を読むと、アマミノクロウサギの死因に
ノネコたちはほとんど関与していないようですね。。
プレスリリースにリンクされていたノネコのあま君の映像を見ると
譲渡2日目にしてノネコの凶暴さはゼロ。そんじょそこらの荒ぶる野良ねこより
ずっと、うちの子向きです↓
こんな人慣れしやすい子たちを、里親探しの猶予もほとんど与えずに
殺処分してしまうのは、如何なものか。
「ノネコ」と「野良猫」の線引きって、一体。。
と思って検索したら、こんな記事もヒットしました↓
朝日新聞(5月8日):野良猫?ノネコ?奄美での境界線は 片や愛護、片や駆除
「ノネコ」と「野良猫」の違いについては、かなり悩ましいのですが、
今回の環境庁と地元自治体の対策では、行方不明中の誰かの飼い猫が
捕獲されても、飼い主と再会する機会を得られないまま、
殺処分されてしまう可能性も…?
ねこねーさんも、まだちょっと時間がなくて、
関連記事を勉強し切れていないのですが、気になる方は、
「どうぶつ基金」のHPも閲覧してみてください↓
公式サイト:公益財団法人「どうぶつ基金」
関連記事はこちら↓
PR Times(9月11日): 奄美の猫3千頭駆除 殺処分反対!生きるチャンスを!要請書提出 どうぶつ基金
大急ぎで更新したので、ねこねーさんも、まだちゃんとした理解に
至っていないので恐縮ですが、ねこ好きさんだったら、ねこたちの殺処分は、
目をつむるわけにはいかない問題ですよね。
「ねこねこNEWS」では、ねこたちの命を救うために戦っている皆さんの
活動をご紹介することくらいしかできませんが、
少しでも情報拡散のお役に立てればいいなぁ。。