【英国発】外務省復帰のパーマストン君の「働き方改革」
先月末、「ねこねこNEWS」でおなじみの英国の官庁街勤務の
職業にゃんこたちの1匹、首相官邸のラリー君の宿敵にして
外務省のネズミ捕獲長を任せられている凄腕スタッフ、
パーマストン君の瀕死説がガセネタだった旨をお伝えしましたが、
どうやら彼が長らく休職していたのは事実だったようです。
Photo:Moose Gazette
過去記事はこちら↓
10月30日:【英国発】外務省のパーマストン君、瀕死説が流れる!?
過去記事では、「休暇を楽しんでいるだけ」とTwitterでコメントしていた
パーマストン君ですが、実際のところは、勤務先での労災に悩んでいた模様。
原因は、外務省勤務の人間スタッフに可愛がられすぎたこと。
職場で頻繁に抱っこされたり、おやつを与えられたことが原因で
増量&毛繕いし過ぎが原因の前脚のストレス性ハゲに見舞われ、
7月から一時的な離職を余儀なくされたのです。
彼は、勤務先の外務省のボスであるサー・サイモン・マクドナルド事務次官の
秘書の自宅で療養生活を送っていたのです。
このたび晴れて職場復帰することになったパーマストン君ですが、
前回と同じような状況に陥らないために、マクドナルド事務次官が設定した
その名も「パーマストン議定書(Palmerston Protocols )」という
かっちょいいタイトルのガイダンスが発表されました。
その件については、パーマストン君自ら、
4通におよぶ長文ツイートで報告しています。
I am happy to announce that I will be returning to my Chief Mouser duties at the @foreignoffice this week! New guidance – the Palmerston Protocols – will govern my care in the FCO to make sure it’s working for me. (1/4) pic.twitter.com/j2AFKI0DGN
— Palmerston (@DiploMog) 2019年12月2日
外務省のネズミ捕獲長の仕事に今週中に復帰できることを発表できて、とてもうれしいです!新たに設定されたガイダンス「パーマストン・プロトコル」は、外務省での僕のケアが確実に機能するように規定されたものです。
The Palmerston Protocols are:
(1) no-one other than my carers should feed me – especially no treats!
(2) everyone should respect my personal space and allow me to lead interactions.
(3) Palmerston HQ will house my bed, toys and food. I like privacy in Palmy HQ. (2/4)— Palmerston (@DiploMog) 2019年12月2日
「パーマストン・プロトコル」の内容は以下のとおりです:
(1)僕のお世話係以外の人がごはんを与えてはいけない – 特におやつは厳禁!
(2)誰もが僕のパーソナルスペース(他人に近づかれて不快と感じる空間)を尊重し、コミュニケーションの主導権は僕が持つべきものとする。
(3)パーマストン本部は、僕のベッド、おもちゃ、ごはんを支給することとする。僕は本部内にいる時は、人目を避けることが好きです。
(4) everyone should help to maintain the Palmerston Zone. The FCO is a very big, old building and I was finding it difficult to maintain a territory so large. My new Zone is much more manageable, and has lots of comfy seats for naps. (3/4)
— Palmerston (@DiploMog) 2019年12月2日
(4)すべての人が「パーマストン・ゾーン」が維持されることに協力すべきです。外務省はとても広く古い建物であり、僕はテリトリーを確保することは困難だと感じていました。新しく設定された僕のゾーンは以前に比べて管理しやすく、昼寝用の快適な椅子がたくさんあります。
The Palmerston Protocols are designed to ensure my welfare and happiness in the FCO. My care is under constant review by a dedicated team of voluntary carers, who will be monitoring whether the Palmerston Protocols work. Mice – watch out! I’m coming back! (4/4)
— Palmerston (@DiploMog) 2019年12月2日
「パーマストン・プロトコル」は、外務省における僕の福利厚生と幸福を確保するために設定されたものです。僕のケアは、「パーマストン・プロトコル」が機能するかどうかを監視するボランティアのお世話係チームによる継続的なレビューによって支えられています。ネズミたちよ、気をつけたまえ!僕はまた任務につくよ!
ちょっと今、時間がないので、全文を訳すことができないのですが、
あとで可能であれば、改めて日本語訳も追加しようと思いますので、
英語が苦手な方は、しばしお待ちを。
(追記:日本語訳を追加しました!12/7 13:30)
要は、パーマストン君が外務省で勤務する上の細かな条件が定められ、
心身ともに健全に職務を全うできるようなケアがされたのです。
ここまで配慮してくれるなんて、マクドナルド事務次官は
ニャンて素晴らしい上司なのでしょう。
彼の部下を思う気持ちは、以下のTwitter投稿にも表れています。
事務次官の公式アカウントに投稿された、職場復帰を果たした
パーマストン君の近影です↓
Smallest element of photo has biggest impact: welcome home @DiploMog, already making my office his again! pic.twitter.com/cCHCHkh9Jm
— Sir Simon McDonald (@SMcDonaldFCO) 2019年12月5日
「何人たりとも、勤務中のパーマストン君の平和を乱すことは許されない」という
事務次官の意思を感じられる遠目から撮影されたお写真です。
やさしさに溢れた1枚だと思います。
英国の政治家はこういうところが粋ですよね♪
お猫さまたちが働きやすいはずです。
それにしても、パーマストン君、ストレスで休職していたなんて、
ああ見えて、意外とデリケートな側面をお持ちなんですね。
そう思うと、何人もの首相をボスを迎えても平然としていて、
メディア慣れもしているラリー君は、首相官邸に勤務するために
生まれたようなお猫さまなのかも?
英国の官庁街にゃんこファンとしては、パーマストン君VSラリー君の
宿敵2ショットも拝みたいところですが、この感じだと、
パーマストン君はしばらくは外出禁止令かな?
何はともあれ、職場復帰、おめでとうございます!
関連記事はこちら↓
Daily Mail(12月2日):Chief Mouser resumes duties! Foreign Office cat Palmerston is back at work after six months off for stress as civil servants are warned to stop feeding and handling him
Moose Gazette(12月2日):Palmerston returns to Foreign Office as staff told to stop picking him up and feeding him too many treats as it caused him stress
NBCNews.com(12月3日):Palmerston the cat back at U.K. Foreign Office after time off for stress
Newshub(12月3日):British Foreign Office cat Palmerston returns to work after six months’ stress leave
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