行方不明の愛猫が見つかった後、本物がご帰還?フェイク・ニュースとして話題になったタキシード柄の2ニャン、ティガー&ルー
できるだけ旬の話題を取り上げるように心がけている「ねこねこNEWS」ですが、本日は2年半ほど前に話題になったタキシードにゃんこの画像の謎にズームイン!
昨日ねこネタ探しをしていたときに目に止まった海外メディアの記事に掲載されていたのが、こちらの2ニャン。でも、この画像は、ねこねーさんがリサーチを展開した結果にたどり着いたネタ元のオリジナルの画像なんですよ↓
海外記事で取り上げられていたのは、スタニスラフ・ザク氏というロシア人男性がFacebookに投稿したと思われる画像をシェアしたこちらのツイート。作家のジェームズ・フェルトン氏が2020年4月8日に投稿したものなのですが、気になってググってみると、投稿当時、SNSでかなり話題になっていた模様↓
A friend sent me this and now I can’t think of anything else pic.twitter.com/gPbNwi729U
— James Felton (@JimMFelton) April 7, 2020
引用されているザク氏の投稿には「先月、うちの猫が行方をくらました。1週間前に見つけて、家に連れて帰ってきた。今日、愛猫が帰ってきた。今、うちにはそっくりな猫が2匹いる」と書かれています。
つまり、先に見つけたねこは、おそらく愛猫ちゃんのそっくりさん!後から自宅に帰ってきたにゃんこのほうが、本物だった?愛猫のふりをして、ちゃっかりザク氏の家で暮らしていた子は何猫?ってか、そもそも違う猫だということに気づかなかったわけ??
という感じで、全世界の猫好き界隈がザワついたものと予想されます。
この投稿にツッコミを入れている方のツイートもリンクさせていただくと、たしかに以下の画像で解説されているように、それぞれのにゃんこの相違点は、よく見るとけっこうあるんですよね↓
I have too much time on my hands. pic.twitter.com/diE47Abtjm
— Matthew Hodson (@Matthew_Hodson) April 8, 2020
ただ、ザク氏のエピソードに共感を示す方もいらっしゃって、こちらの方は同様の経験をしたことがあると主張。半年前に家のドアを開けて「うちの子」を中に入れたら、その子は「うちの子」じゃなかったという(笑)結果として、その「うちの子」そっくりさんは、そのまま居座って、タキシード柄のにゃんこが2匹になったというお話です↓
I have a similar issue, opened the door 6 months ago to let “my cat” in, she wasn’t “my cat”, she’s still here pic.twitter.com/jCXL4zLpkI
— Jason Burch 🇺🇸🇺🇦 (@WW1Hun) April 8, 2020
ザク氏のおうちのそっくり2ニャンのことが気になって、あれこれ調べてみたものの、ザク氏らしき人物のFacebookにはお猫さまの画像がまったく見当たらず。
さらに追跡調査を展開したところ、彼が2ニャンの画像を投稿したのは、ご自身のFacebookではなく、「Purrtacular」というタイトルの猫ネタ専用Facebookグループだったことが判明。
世界的に注目されたそっくりにゃんこ投稿について、Facebookグループの管理人さんがコメントをしている以下の投稿にたどりつきました↓
この投稿のコメント欄によると、どうやら、このタキシード柄の2ニャンは、どちらもザク氏の愛猫ではなさそうです。画像にコメントをつける大喜利遊びのように、ねこ好きさんたちを楽しませるネタとして投稿されたもののようです。以下がその旨を伝える「Purrtacular」のコメントです↓
To clarify, these cats do not belong to Stanislav Zak, the post was created to give us all a laugh. The cats names are Tiger and Roo and belong to Stefanie Tonzola and here’s their Instagram:
上記の英文には、2ニャンのお名前は「ティガー&ルー」で、飼い主はステファニー・トンゾラさんであることが明記されています(Tigerの綴りは、Tiggerの誤字ですね)。リンクされていたインスタをチェックしてみると…
あ、いました、いました!そっくりにゃんこの鮮明な画像が、しかもザク氏の投稿画像の反転バージョンとして掲載されていました。
世界を沸かせたタキシードコンビの画像のオリジナルは、2020年3月26日に2ニャンのお名前を冠したInstagramアカウント「tigger_roo」の初投稿としてアップされたお写真でした↓
「tigger_roo」のインスタには、2ニャンそれぞれ別々のお写真も投稿されています。
あごの部分まで真っ黒な、こちらがティガー君で…↓
鼻の下にちょこっと白い斑点がある、こちらがルーちゃん↓
ちなみに、ティガー君が男の子で、ルーちゃんが女の子です。よく見れば、お顔の柄も性別も違う2ニャンなのでした。ちびっこ時代の画像を見ると、ふたりは同じ時に生まれたきょうだいにゃんこみたいですね↓
ティガー君とルーちゃんの画像を拝借してネットを騒がせたザク氏のSNS投稿は「フェイク・ニュース」の話題として、2020年5月に世界的に有名な新聞「ニューヨーク・タイムズ」にイラスト付きで取り上げられました↓
ザク氏が見ず知らずの2ニャンの画像を拝借して「なりすまし投稿」をした経緯はわかりかねますが、そのことがきっかけで愛猫ちゃんが世界的に有名になって新聞にイラストが掲載されるのは、飼い主のステファニーさん的には、それほど悪くないことなのかもしれませんね。
「tigger_roo」のその後のインスタ投稿によると、残念ながら、ティガー君は2020年6月に、ルーちゃんは今年の8月にそれぞれ虹の橋を渡ってしまったようです。
でも、ティガー君とルーちゃんのツーショット画像は永久に不滅です。そっくりさんにゃんこの代表画像としてミーム化され、猫史上に末長くその存在が刻まれることでしょう。2ニャンもお空の上でそのことを誇りに思っているんじゃないかな。フェイク・ニュースの功名ですね。
Instagram:tigger_roo
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