【シリア発】動物たちの命を救え!アレッポの保護猫施設のスタッフが、大地震の被災地で捜索救助活動を展開!
昨日は、トルコ・シリア大地震の被災地であるトルコ南部のディアンテプ県で救出され、「エンカス(瓦礫)」と名付けられたお猫さまとトルコ人消防隊員の関係についてご紹介しましたが、今日はそのお隣の国シリアで猫助けに奔走している方々に焦点を当ててみたいと思います。
というのも、今回の大地震の発生を知って、ねこねーさんがまず最初に心配したのが「ねこねこNEWS」で何度も取り上げたことがあるシリアの保護猫活動家で「アレッポのねこ男」として知られるモハマド・アラー・アルジャジール(Mohammad Alaa Aljaleel)さんの保護施設で暮らすねこたちのことだったからです。
アラーさんが設立した保護ねこ施設「House of Cats Ernesto」については、昨年の4月に投稿した以下の記事をご覧ください。
過去記事はこちら↓
2022年4月26日:【シリア発】保護猫の数は1,600匹に!“アレッポのねこ男”が築いた猫たちの楽園「House of Cats Ernesto」
以下の画像は、地震が起きる前日のFacebook投稿に添えられていた施設のねこたちのお写真です。相変わらず、たくさんいますね!↓
オリジナルの投稿はこちら↓
このときの投稿文からは、吹雪が来ることを心配している様子が伺われますが、まさかその心配が、大規模地震による壊滅的な被害への心配に取って代わられるだなんて!勘が鋭いお猫さまたちも、さすがにこれは予想できなかったに違いありません。
地震発生直後にFacebookページで施設の安否を探ってみたところ、大きな被害はなさそうだったので、ひとまず安心したのですが、昨日の記事を書くためにトルコのエンカスちゃんが保護された場所を地図で確認してみたら、エンカスちゃんがいる「ガズィアンテプ」のすぐ下に「アレッポ」の文字が表示されているではあーりませんか!
Google マップには、すでに今回の地震の震源地も記載されていて、アレッポも今回の地震の影響をもろに食らっていることがよくわかります↓
(上記の出典リンク先で震源地のマーカーをクリックすると、甚大な被害を受けた地域が赤い色分けで表示されます)
「House of Cats Ernesto」のFacebookページには、地震の揺れの強さを記録した映像もアップされています。英語の投稿文も添えられているので、Facebookの自動翻訳を読みやすく手直しして載せておきますね↓
私たちの体とモフ毛のボディは無事です。でも、周りにいる多くの人たちが命を落としたため、私たちの魂は打ちのめされました。我々の建物やクリニックはいくつか被害を被りましたが、周囲の災害の深刻さとは比べ物になりません。チームのスタッフは今日、献血のために病院にいました。
この投稿以降、被災地に暮らす彼らの活動からは目が離せません。
時系列でいくつかご紹介すると…
トルコの国境が閉鎖されたので、これから先、肉、ガソリン、薬のすべてが不足するつらい日々が待ち受けています。 それでも私たちは諦めないし、これらの動物たちに安全な場所を提供するために最善を尽くしています。一方で、明朝から出発して、地震で被災した動物たちを救助するミッションを開始します。動物たちを被災地から救助することも許可されたので、注目し続けてください。私たちの活動を通して、あなた自身の寛大さを知ることになるでしょう。神が望むなら。
親愛なる友人たち。 過酷な状況の中、私たちは詐欺師にも対処しなくてはならなくなりました
私たちは今夜、我々のSNSを装った詐欺のインスタグラムのアカウントと寄付を集めるためのPayPalアドレスについての通報を受けました。
それは、私たちの写真とビデオが掲載されたインスタグラムのクローンです。
リンクはこちら – https://instagram.com/ernestossanctuaryfor?igshid=OGQ2MjdiOTE=
そのアカウントは、「Ernestos Sanctuary for Syrian」と名乗っています。私たちのインスタグラムは「Houseofcatsernestos」です。
私たちは、食べ物や薬を我々から奪おうとする行為に嫌悪を感じ、うんざりしています。しかも、こんな状況のときに。
もしその詐欺ページとPayPalリンクを通報したい場合は、是非そうしてください。
もし犯罪者たちに対して何か言いたい場合は、偽のインスタグラムにもメッセージを残すことができます
これは私たちのインスタグラム、Houseofcatsernestosへのリンクです。
https://instagram.com/houseofcatsernestos?igshid=YmMyMTA2M2Y=
彼の飼い主の店は、彼を閉じ込めたまま何日間も閉まっていました。なぜなら、彼のことを可愛がってくれた愛する飼い主は、もう店を開けるために戻ってくることはないからです。
私たちは時々、目の前の全ての痛みを消化することなんて不可能だと感じますが、いくつかのハッピーエンドが我々を前進させます。罪のない命をひとつでも救うことができたら、それは奇跡だからです。
救援ミッションに出かける前に、猫たちの食事タイム。
私たちがいつも投稿しているここ一週間の災害映像を、みなさんが見てくださっていることは承知していますが、どうかこのことを習慣化しないでください。死んだ子供や動物に慣れてしまわないでください。これは普通ではありません。
あなたが私たちのビデオで目にする瓦礫の下には、多くの人の家族や子供たち、猫や様々な動物が、まだ存在していて、もしくは存在していたのです。そこから助け出されたのは、ごく少数で、多くの命は失われたのです。このことを決して忘れないでください。
こんにちは。
猫たちは食事を与えられ、施設はきれいに保たれ、私たちは被災地域に出かけるために車を押し始めます。今日は、購入するための車を探します。新車である必要はなく、機能的で、動物たちの輸送に適していればいいのです。車の見た目は、あまり気にしません。もし車の購入費用をサポートしていただけるのなら、我々のPayPalアカウントまでお願いします。募金活動も行なっています。
https://www.paypal.me/ErnestoSanctuary
https://myevent.com/Syrianearthquake
https://www.justgiving.com/…/lorraine-winson-ernestos…
上記の投稿では、車の購入について語っていますが、どうやら昨日の投稿によると、これまで救援活動に使っていた施設の車は、水没した地域の救援時にエンジンに水が入って動かなくなってしまった模様。
あれだけの数の保護ねこたちを毎日清潔で健康的に保つだけでも大変なのに、震災の保護活動も精力的に続けるなんて、並々ならぬ努力が必要だと思われます。そこにきて、詐欺アカウント騒動や、さらには救助に欠かせない車の故障。。さすがにこれは、つらすぎますね。
ねこねーさんは、今回の震災支援の寄付については、会社のマッチングギフトのアナウンスを待って行おうと思っていたのですが、なかなか告知されなくて。。今回、アレッポの保護施設のみなさまの活動に触れて、信頼できる支援先のひとつとして、今は彼らに寄付したい気持ちが強まっています。
「猫の日」のお祝いのために愛猫サービスの出費を楽しむのも良いのですが、その予算を被災地の猫助けに奔走する「House of Cats Ernesto」に投じるという選択肢もあると思います。ご協力いただける方は、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
また、彼らの活動リポートについては、以下のリンク先でご確認ください。埋め込みリンクができずに今回のブログでご紹介するのを断念した現地の映像もたくさんアップされています。
Facebook:Ernesto’s Sanctuary for Cats in Syria
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