ヘミングウェイの猫裁判

かなり昔に「ねこねこNEWS」でもご紹介したことがある
米フロリダ州キーウェストのヘミングウェイ博物館。

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Roberto Rodriguez/AP

2011年10月17日の記事で取り上げたときは、
作家ヘミングウェイの元飼い猫ちゃんの子孫たちが暮らす博物館について
サラッとご紹介しただけでしたが…

にゃんこがたくさんいるこの施設は、米国の農務省から
目をつけられておりまして、先日もフロリダ州の控訴裁判所から
博物館の猫たちは、米連邦政府からの規制を受けるべきである
との判決をくだされてしまったたようです。

まずは予習がてら、博物館の館長がにゃんこたちについて
紹介しているこちらの動画をご覧ください↓

まさに、にゃんこパラダイスですね♪
ねこねーさんも、機会があったら行ってみたいスポットのひとつです。

この博物館は、実際にヘミングウェイが
1931年から1938年の間に暮らした住居を利用したもの。

敷地内を自由気ままに歩き回り、訪問者に大人気なのが、
普通のにゃんこより指の数が多い多指症のねこさんたちです。

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(c)All rights reserved by novatrust

みニャさん、実際にヘミングウェイが飼っていた6本指のにゃんこ、
スノーボールくんの血を継いでおり、指の数が多い大きなおててが特徴的です。

この白猫ちゃんが、初代6本指にゃんこのスノーボールくん。
抱っこしているのは、ヘミングウェイの息子たちです↓

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※写真はオンライン上から拝借しました。

ヘミングウェイのにゃんこたちの詳細は、Wikipediaの説明も参考に。
リンク先の下のほうにある「ヘミングウェイの猫」の項目をご覧ください:

アーネスト・ヘミングウェイ

それにしても若き日のヘミングウェイは、イケメンさんですねぇ♪
個人的には、そっちのほうが気になってしまいますが(笑)
そんなことよりも、にゃんこです、にゃんこ!

このWikiの説明にもあるように、過去にもこの博物館は
農務省からおとがめを受けていたようですが、
問題はクリアになっていなかったようで、
今回もまたまた裁判沙汰になってしまったようなのです。

今回参考にしたニュース記事によると、博物館にいる40匹以上のねこたちは、
十分な食べ物が与えられ、獣医による健康チェックも毎週行われており、
大半のにゃんこたちは頭数管理のために不妊・去勢を受けているとのこと。

ところが数年前に博物館の訪問者が、ヘミングウェイの猫たちが
適切にお世話されていないと農務省にクレームを寄せ、それがきっかけで
以後、博物館は農務省のブラックリストに載ることに。

最近の裁判では、議論の中心は、
にゃんこたちの適切な飼養管理のことよりも、むしろ、
米国法である州際通商に違反しているかどうかということに焦点が当たり…
にゃんこたちと博物館の利益との関係について、当局から
手厳しいツッコミがはいってしまっているようなのです。

こちらが、今回のケースについてのニュース動画です。
英語ですが、博物館とにゃんこたちの様子も分かると思いますよ↓

Wikiの説明を読むと、去年はひとまず、
一般家庭で許されている飼い猫の数の例外として
博物館は猫たちの飼養の継続を許されたようですが、
「ヘミングウェイの猫」の広告効果で、博物館が利益(入場料、グッズ販売)を
得ているとなると、やっぱり一般家庭の延長としてではなく、
動物園などと同等の扱いにしなければならぬ、というご意見なのでしょうね。

博物館でにゃんこたちを飼い続けるための農務省からの条件は、
博物館内に猫用のシェルターを設ける(毎晩、猫たちをケージに入れる)、
または敷地の周囲に高い塀を設置し、既存の塀の上には電流の流れるワイヤーを
取り付ける、あるいは猫たちを見張るための夜警を雇うこと。

ねこねーさんも、さすがに米国の法律関係のことはよくわかりませんが、
日本でも、この場合は動物取扱業に当たるのかなぁ。
ねこたちが不特定多数の人たちとふれあう機会があるのなら、
一般家庭の飼い猫とは、意味合いが違ってくるので、
農務省のご意見はごもっともなのかもしれません。

でも、特にこれといって問題が起きていないのであれば、
今までどおりでもいいような…もちろん、博物館側は訪問者や
ご近所さんの迷惑にならないように配慮しなくてはなりませんけど。

とにかく、そこに暮らしているねこさんたちの幸せが
一番であることを忘れないでほしいですね。

年間25万人もの来場者がある博物館ですから、
法律を無視して開館し続けるわけにもいきませんが、
毎晩40匹以上のねこちゃんたちを捕まえてシェルターに入れるとなると
人も猫もかなり疲れてしまいそう…

裁判の内容については、オンラインの情報を参照しながら
ざっくりまとめてみた感じなので、間違っているところもあるかもしれません。
以下のリンクのほかにも、Googleでニュース検索をかけると
いろいろ出てくるので、気になる方は調べてみてください。

WTVR(12月17日付): USDA claims regulation over famous six-toed cats of Hemingway Home

Petside(12月18日付): Court Rules Hemingway Home’s Famous Polydactyl Cats Fall Under Government Control

今回の判決は最高裁への上訴も可能とのこと。
この先、ヘミングウェイのにゃんこたちはどうなるのかなぁ。

案外こんな場合、ねこたちは、人間たちの対立など気にせずに
のんきに構えているのかもしれませんね。

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