米国発・猫の楽園の崩壊 + 里親募集のお知らせ
今日から8月ですね。気分一新スカっと爽やかにいきたいところですが、
こう暑いと、モロモロやる気も失せる感じで…
でも、にゃんこに関しては、
今月も「ねこねこNEWS」は前向きに頑張りますよ!
8月初日の今日の記事は、ちょっと真面目な野良猫ちゃんたちのお話です。
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米フロリダ州リー郡にある野良猫たちの保護施設
「カブードゥル・ランチ(Caboodle Ranch)」は、
かつて猫たちの楽園と呼ばれるほどの
アメリカでも有名なホームレスにゃんこの収容施設でした。
カブードゥル・ランチのHP(英語)はこちら▶ Caboodle Ranch
ねこねーさんもこのブログを立ち上げた頃に、
その動画をYouTubeで観て、機会があったらご紹介したいと
ずっと思っていたのでした。今回ひさびさに調べてみたら…
なにやら様子が違う気配…
YouTubeには、施設で暮らす猫たちの様子を伝える動画の他に、
ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)や
PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)の文字が目につく
コメントが書かれた動画も追加されていました。
野良猫たちの「サンクチュアリ」だったカブードゥル・ランチが
一転して「デス・キャンプ」と呼ばれるようになってしまったのは、
どうやら今年の2月のことのようです。
適切な治療をされないまま、施設で不遇な状態にさらされている
病気の猫たちの悲惨さが取り沙汰され、動物管理局員と保安官たちが、
カブードゥル・ランチに強制的に立ち入り、猫たちはすべて、
別の場所に保護されたというのです。
具体的には、ボランティアを装って潜伏捜査を行ったPETAが
カブードゥル・ランチの責任者であるクレイグ・グラント氏を逮捕するように
州知事を説得し、それを受けてASPCAも出動。636匹の一斉保護に至ったとか。
にゃんこたちがのびのびと暮らす楽園のような猫の放牧場、
カブードゥル・ランチ…いったいどうしちゃったというのでしょう。
たしかに、カブードゥル・ランチの猫の数は、
いわゆる「多頭飼い崩壊」の域を超えて、猫牧場並み。
(施設の名称であるランチ=ranchは、放牧場とか農場などの意味です)
さすがに避妊手術とか、どうしてるのかなぁと心配になりますが、
狭い家の中ではなく、30エーカーもの広大な敷地を自由に走り回る猫たちは、
動画をみる限りでは、しあわせそうに思えるのですが…
ひとりでこの猫の国をつくりあげたクレイグ・グラントさんは、
そんなひどいことをするような人には、とても思えません。
でも実際は、収容にゃんこは600匹以上、
記事によっては700匹とも書かれているほどの数です。
いくら寄付やボランティアからの好意が寄せられるとしても、
適切に飼養するとなると相当の金額が必要なのでしょう。
資金面の問題から、病気の子たちをそのままにしたり、死んでしまった子を
放置するような、目に余る状況になってしまったのでしょうか?
以下は、クレイグさん逮捕のニュース報道です:
気になるのは、YouTubeやその他の関連記事のコメントをみると、
クレイグさんを責める声よりもPETAを非難する意見のほうが圧倒的に多いのです。
動物の権利を擁護する活動を展開しているPETAは、過激な行動を取ることでも有名。
ねこねーさんも個人的には、あまり好きではないタイプの団体です。
今回の件については、詳しいことはまだ調べきれていないので
断定的なコメントは避けますが、クレイグさんの逮捕と猫たちの強制保護は、
なにやらどうも、腑に落ちない気がします。
クレイグさんの逮捕後にカブードゥル・ランチに寄せられた手紙によると、
かつてカブードゥル・ランチが受け入れたハンディキャップのある子が
強制保護の後に殺されてPETAのビデオの中に使われた、とも書かれてあり…
保護された猫たちの里親探しは、今月から開始されるようです。
クレイグさんが、猫たちを取り戻すために支払わなければならない保釈金は、
なんと180万ドル(約1億4000万円)!
この金額からしても、そもそもフェアじゃない気がしてしまうのです。
里親募集の最新情報はJacksonville.comの7月25日付の記事(英語)へ:
Caboodle Ranch cats up for adoption as sanctuary owner’s attorney prepares to fight it
PETAとASPCAは、600匹以上のにゃんこの里親を、
本当にちゃんと探してくれるのでしょうか?
獣医師が勧めない限りは安楽死にはさせない、と記事には書いてありますが。。
クレイグさんの猫牧場を維持したままで、改善を図ることだってできたはずなのに、
これって本当に正しかったのか、自由に敷地内を歩き回っていたにゃんこたちは今、
どうしているのか、いろいろと気になることがいっぱいです。
もちろん、にゃんこのしあわせを考えたら、1人の人間が愛情と責任を持って
お世話できる数だけを飼うことが基本ですが、カブードゥル・ランチの子たちは
みんな、行き場のない野良ちゃんばかり。
収容数を理由に他の施設では受け入れてもらえない子たちに
救いの手を差し伸べることができる、こんな場所があってもいいように思うのです。
(もちろん、病気の感染や繁殖を考えたら、放し飼いがいいとも言いきれませんが)
いずれにしても、保護団体の行き過ぎた正義感や
自治体の権力をアピールするだけの施策を押し進めるのではなく、
にゃんこたちの幸せをいちばんに考えてあげてほしいと思います。
PETA+ASPCA側とカブードゥル・ランチ側のそれぞれの主張の真偽は、
実際のところ、第三者には判断できない現状です。
里親募集がスタートすると、またニュースとして取り上げられると思うので、
「ねこねこNEWS」も今後の経過を見守りたいですね。
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最後に、日本国内の里親募集の告知です。
以前、ご協力をお願いしたビクママさんと妖怪猫さんの里親募集の件ですが、
まだ新しい家族は見つかっていないようです。
おふたりのブログのリンクを掲載しますので、
サポートできそうな方、アドバイスや応援コメントを寄せたいと思われた方は、
直接ビクママさん/妖怪猫さんのブログへ。
その1【東京都豊島区】
写真の2ニャンいっしょに育ててくれる23区内または近隣の方を募集しています。
詳細はビクママさんのブログへ▶ ♪ビクの気まま生活♪
その2【愛知県松山市】
こちらは、かなり深刻な野良猫環境です(虐待もあり…)
現在、妖怪猫さんのところで2ニャンを保護しています。
ほかにも、写真の白茶くんのような野良ちゃんたちがいっぱいいます。
詳細は妖怪猫さんのブログへ▶ しろりくろりとのらりくらり
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