【トルコ発】常連猫イェシムをもてなしたように。野良猫・犬たちにサービスする肉屋の店主、イクラムさん
昨日の「ねこねこNEWS」では、アメリカでFIP(猫伝染性腹膜炎)のお猫さまを助けるための猫活を続けている元大工のピーターさんをご紹介したのですが、今日は所変わって、トルコで暮らす野良猫・野良犬たちへの奉仕活動を続けている素敵なおじさまにズームイン!
トルコ西部に位置するマニサ県トゥルグトルで精肉業を営むイクラム・コルクマゼール氏(Ikram Korkmazer )は、お店にやって来るモフ毛のお客さまたちにタダでお肉を召し上がっていただくという粋な活動を日常的に行なっています。
イクラムさんがこの活動を行うようになったきっかけは、4年前に店のショーケース越しにお肉をおねだりすることを覚えたイェシムちゃんとの出会いです。
ねこねーさんは結構前に「ねこねこNEWS」の常連さんからお問い合わせメール経由でトルコの有名猫、イェシムちゃんの存在を教えてもらっていたのですが、調べてみたところ、すでにイェシムちゃんはお空の上にお引越し済み。タイムリーな話題でもなかったので、いつか機会があったら「ねこねこNEWS」で取り上げたい!と思いながら、時間が経ってしまったのでした。
ところが昨日、ねこネタ探しをしていたら、かつてのイェシムちゃんそっくりのポーズでお肉をおねだりするにゃんこの写真が海外メディアで取り上げられているではあーりませんか!
しかも、タイトルには「トルコの肉屋」の文字が!気になって記事を読んでみると、イェシムちゃんと仲良しだったお肉屋さん、イクラムさんの最近の様子についてのリポートだったのです。
イェシムちゃんは、イクラムさんがSNSにアップした動画が注目されてネットで話題になったにゃんこです。
お肉をおねだりに来た生前のイェシムちゃんのお姿は、こちらの動画で確認できます。あたかもお肉屋さんの常連客のように、ちゃんとイクラムさんと会話していますね↓
イクラムさん、何て言っているのかなぁ?トルコ語が聞き取れないのが残念でならないほど、心温まる映像ですね♪
昨年6月にも、イクラムさんのインスタに未公開映像がアップされてます。イクラムさんは小さなお客さまのために、店先に吊るしてあるお肉をわざわざ切ってくれています↓
イクラムさんのインスタ投稿はトルコ語で書かれているので、ブログを書く参考にするためにグーグル先生に翻訳を依頼したところ、「イェシム(Yeşim)」という単語は「翡翠(ひすい)」と訳されていました。イェシムちゃんは、宝石の名前を持つにゃんこだったんですね!
イクラムさんにとって、毎日お店にやって来るイェシムちゃんは、実際に宝石のように大事なにゃんこだったのでしょう。3年前に彼女が虹の橋を渡ってしまった後、彼は可愛い常連客のために立派なお墓を造ってお花も植えました。イクラムさんは、今でもお墓のお手入れを欠かしません↓
イェシムちゃんのおねだりポーズは、お墓の看板にも描かれていますが、精肉店のお店の中にも等身大のカットアウトが常設されているんですよ。
こちらの写真の中央に見えるショーケースの前の二足立ちにゃんこが、そのパネルです。ねこねーさんは最初、手前の白黒にゃんこと同じ、リアルなお猫さまかと思ってしまいました。
参考にした記事に掲載されているこの写真のキャプションも、よく読むと、イェシムちゃんのカットアウトを本物のにゃんこと間違えた内容になっています。ライターさん、まんまと騙されましたね(笑)
ねこねーさんが店内の二足立ちにゃんこがカットアウトであることに気づいたのは、イクラムさんのSNS投稿の映像には、必ずこのおねだりポーズのお猫さまが映り込んでいるからです。
現役のおねだりにゃんこたちも、イェシムちゃんのカットアウトに騙されて来店したのかもしれませんね(笑)
お次の動画は、今年の1月末にイクラムさんのSNSにアップされたもの。ブログ冒頭のサムネ画像に採用させていただいた茶トラにゃんこのおねだり映像です。
モフ毛のお客様が商品を選びやすいように小羊ちゃんのお立ち台が用意されています。イェシムちゃんのカットアウトも画面手前にちゃんと置いてありますよ。
スライドの2枚目と3枚目では、お店の外でお待ちかねのお犬さまたちへサービスをしている映像も閲覧できます↓
わんこたちは、お店の外でのテイクアウト専門なんですね。この映像でも、店内には茶トラにゃんこ、店の外にはわんこたちとお客さまのおもてなしエリアが分かれていることがわかります↓
そして、イェシムちゃんの後釜は、この茶トラにゃんこで決定かな?
ちなみにこの子は、シャリキズ(Sarıkız)ちゃんと呼ばれています。意味は「ブロンドガール」だそうです。さてはイクラムさん、金髪のおねえさんが好みですね(笑)↓
シャリキズちゃんのジャンプ力とイクラムさんの笑顔が弾けるこんな映像もあります↓
にゃんこのお客さまは、茶トラにゃんこ以外にもいるみたいですね↓
自分の店の前で常連客のにゃんこがコロコロと転がって、道ゆく人たちとも笑顔で挨拶を交わすイクラムさん。いいなぁ、いい生き方をされてるなぁ。ねこねーさんも、こんな働き方をしたいなぁ。。
参考にした記事には、シニアっぽい大型犬にサービスしているお写真も掲載されていました↓
トルコには、町中にごく普通に野良犬たちがたくさん暮らしているのでしょう。夜になってからも、わんこのお客さまの訪問は止まりません↓
モフ毛のお客さまたちで連日大繁盛(?)のイクラムさんの精肉店。わんにゃんのお得意さんたちは、総勢20匹ほどいるそうです。
でも、これはやっぱり、店のショーケースの前に置いてあるイェシムちゃんのカットアウトが「サクラ」として効いているんじゃないかなぁ(笑)
この先も注目したいイクラムさんのインスタアカウントはこちらです:
Instagram:ikramkorkmazer
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