猛毒注意!お猫さま、ユリの花には気をつけて!
こないだまで、あんなに寒かったのに、今日は関東周辺では真夏日になるとかで、
東京でも最高気温は28℃、埼玉は地域によっては30℃です!
ホントにもう、寒暖差が激しくて困ってしまいますね。
ほんわかのどかな春の日は、どこへ行ってしまったのかなぁ。
でも今週末は、ひさびさにねこねーさんは登山予定なので、
この暑さで開花が遅い山桜が咲いてくれるとうれしかったりして。
そんな夏の兆しに戸惑う今日この頃ですが、
ブログのほうは、まだまだ春先のネタで攻めてみようと思います。
すっかり日本の季節行事として定着した晩秋のハロウィーンと違って、
なかなか国内に浸透しないのが、春先のイースターです。
イースターは、キリストの復活を祝う「復活祭」なので、
キリスト教徒が少数派の日本で盛り上がる必要はそもそもないのですが、
商魂したたかな100均などのお店では、今年も控えめながら
イースター関連のウサちゃんやタマゴのグッズが販売されておりました。
でも、「そもそもイースターっていつだっけ?」と思われる方も
少なくないと思います。正解は、2日前の4/16(日)。
「ねこねこNEWS」でも、イースター当日に関連ネタを取り上げたいと
思ってたのですが、時すでに遅し…Facebookページの海外にゃんこの投稿を見て、
遅ればせながら気づいた次第です(苦笑)
でも、イースター関連のニュースは、海外サイトでは、
まだちらほら上がっていて、ちょっと気になったのが、
こちらのにゃんこのお写真です↓
Photo:Vets Now
ロン毛気味のモフ毛が愛らしいこの子は、
英エセックス州ウィックハン・ビショップス在住のミリーちゃん。
ラブリーなお顔の口元は、なにやら黄色く染まっておりますが…
よく見ると、右手の先っぽもカレー粉で染めたみたいに黄色くなっていますね。
でも、この黄色いのは、カレー粉ではありません。
にゃんこにとっては猛毒のユリの花の花粉です。
日本でいうところのテッポウユリは、海外ではイースターリリーと呼ばれていて、
聖母マリアを象徴する花として、この時期に飾られることが多いのだとか。
で、このミリーちゃんは、その切り花のユリの花と戯れてしまった結果、
おててもお口も、まっ黄色に。色がついただけならいいのですが、
ユリの花粉は、致命的な中毒を起こすほどの猛毒ですから、
ミリーちゃんは、この後、動物病院に入院することに。
以下の参考画像は、イースターリリーではなくて、カサブランカかな?
雄しべの先っちょの赤黒い部分(葯:やく)に、花粉がたくさんついています↓
Photo:Huddersfield Examiner
ユリの花粉は、手や服につくと厄介なので、一般的に
切り花を生花やフラワーアレンジメントで使う時には、花びらが開くとすぐに
葯を雄しべの先からまるごと取ってしまうのですが、なにもしないでそのまま飾ると、
雄しべにちょっと触れただけでも大量の花粉が付着してしまいます。
ミリーちゃんは、キレイなユリの花が気になったのか、
芳しい花の香りを嗅ごうとしたのかわかりませんが、
思いっきり雄しべに密着してしまったのでしょう。
動物病院で点滴をすることで、ミリーちゃんは運よく一命をとりとめたようですが、
ユリの花粉は短時間で急性腎障害を引き起こすので、
異変に気付くのが遅れると一大事です。
参考にした記事によると、海外ではユリを飾るご家庭が増えるこの時期に
動物病院に運ばれるユリ中毒患猫の数が急増するとのことですが、
復活祭にはイースターエッグとしてチョコレートもたくさん出回るので、
獣医さんたちは、チョコをつまみ食いしたにゃんこもの対応にも追われるのだとか。
ねこ飼いさんには常識だと思いますが、にゃんこにとってはチョコレートも猛毒です。
イースターは、ユリとチョコレートのダブル効果(?)で、
いたずら好き&食いしん坊なお猫様たちの急患が50%も増えるとのこと。
日本にいると気づかない、にゃんこトリビアですね。
チョコレートについては、引き出しの中にでもしまっておけば
つまみ食いを防げますが、お部屋に常時飾りっぱなしのユリの花については、
うっかりしてしまうこともあるかと思います。
ねこねーさんもユリの花は好きなので、雄しべの先っちょを取った状態のお花を
お部屋や仏壇に飾ることがあるのですが、ちょっと調べてみたところ、
どうやら花瓶の水を飲んだり、花びらや茎、葉っぱを食べてもダメみたいで…
とにかく、ねこ飼いさんのおうちには、ユリの花はご法度!
と思っておいたほうが良さそうなのです。
Source:Market Business News
あれ?そういえば、こないだ、トトちんとアンチョ先生が、
ダイニングテーブルの花瓶の水をなめていなかったっけ?
あー!「ねこ検定」の自己採点をしていた時、たしかになめていました!
あの時は花瓶の中身は小菊とカーネーションだったけど、
あれがユリだったら…思い出して、思わずゾッとしちゃいましたよ。
ユリの花は飾らないのが一番ですが、もし飾る場合は、
雄しべの先っちょを取った上で、にゃんこがいたずらできない
壁掛けタイプの花瓶に飾るとか、念には念を入れた配慮が必要ですね。
Photo:Market Business News
「ねこにユリはダメ、絶対!」ということを心に刻むために、
英語になりますが、2本ばかり、説明動画もリンクしておきたいと思います。
じつは、ユリといっても、いわゆるテッポウユリのような、
いかにもなユリだけでなく、ざっくり言うと、ユリ科の植物全般が危険!
と思っていたほうがいいみたい。毒性もお花によってそれぞれ違います。
動画には、お花の写真もでてくるので、参考にしていただければと…↓
可憐なスズランも、にゃんこには猛毒なんですよ!
(ちなみに人間にとっても猛毒です。)
続いて、もうひとつ。
こちらは、さらに詳しくユリ中毒の深刻さを語っている動画です。
語り口が、はっきりゆっくりとしているので、英語も聞き取りやすいんじゃないかな↓
危険なお花をまとめた画像もあったので、こちらも拝借させていただきます↓
Source:Siamese Cat Spot
画像の詳細はこちら↓
Siamese Cat Spot :Lilies and Kitties Don’t Mix!
カラーやスパティフィラム、ギボウシも、ユリほどではありませんが、
毒性があるんですね。ギボウシは、わが家のベランダにもいくつかあるなぁ。。
今回は、海外サイトを中心に関連記事を探してしまいましたが、日本のサイトにも、
以下のリンクのような、ねこにとっての危険植物についてまとめたページは
たくさんあるので、気になる方は、ネットで調べてみてください。
NAVERまとめ(2月26日):飾ってない?猫に危険な花・観葉植物まとめ
この手の中毒を回避するために、本当は、ねこを飼っているおうちには、
植物は置かないほうがいいとされているのですが、
生活環境にひとつも植物がないのは、なんとも殺風景でいけません。
ねこねーさんは個人的に植物がそばにないと、自分の気持ちが枯れそうなので
ベランダや室内の植物も、ダイニングテーブルのお花も、できれば現状どおり、
キープしておきたい、というか、もっと増やしたいくらいです。
でも、お猫さま至上主義も貫きたいし。うーん、悩ましい!
なんと言っても、わが家の場合、つまみ食いが大好きな
トトちんとアンチョ先生が危険極まりないですからね(苦笑)
これを機会に植物の毒性についての知識を深めて、置き場所を工夫するとかして、
なんとか、にゃんこも、お花も、どっちもあふれる暮らしを送りたいなぁ。
ちなみに、かなり前に読んだ「毒草を食べてみた 」 (文春新書)という本は、
人間にとっての毒草について書かれた本ですが、読み物としても
とても面白かったのでオススメです。
とにかく、にゃんこと暮らす人は、猛毒のユリ類だけには気をつけないと!
これからはユリの開花時期ですからね、外歩きのお猫さまたちも
ユリの花には要注意ですよ!
関連記事はこちら↓
Vets Now(4月14日):Owners warned letting cat drink water from lily vase could be fatal
Market Business News(4月16日):Lilies are deadly for cats vets warn
Huddersfield Examiner(4月17日):Vets issue warning to cat owners over the dangers of lilies
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