【オーストラリア発】不凍液中毒の黒猫を救ったのは…ウォッカ!?

連日、暑い日が続いていますが、みなさま、いかがお過ごしですか?
昨日は夕立があったせいか、帰宅後、ねこねーさんちの室温は控えめ。
ひさびさに寝苦しさから解放された夜になりました。
毎日あれくらいの気温だと、過ごしやすいんですけどねぇ。

一方、ところ変わって南半球のオーストラリアは現在、
日本と真逆の冬まっさかり。とはいえ、日本の凍てつく冬とは違って、
山間部以外ではほとんど雪も降らないようですが、
クルマの冷却水の凍結を防止するための不凍液は使用されている模様。

と言いますのも、昨日ブログ用のネタ探しをしていたら、
オーストラリア在住のにゃんこが不凍液を飲んで中毒を起こしたニュースが
海外メディアで取り上げられていたのです。

不凍液(エチレングリコール)は、平均的な体重のにゃんこだったら
小さじ1杯程度で致死量に達してしまうほど毒性の強い液体。
舐めるとほんのり甘いとのことで、わんにゃんが誤飲してしまうケースが
世界の各地でしばしば起きています。

暑中お見舞いでも申し上げたいくらいの日本のみなさまに
不凍液のネタは、季節外れになってしまいますが、
ちょっと気になった内容なので、ご紹介させていただきますね。

1週間ほど前に九死に一生を得たのは、
ブリスベン西部のローウッドに暮らすこちらの黒猫ちゃん↓

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Photo:Daily Mail

なかなかのイケにゃんですが、彼のそばにあるボトルの液体が不凍液
…ではありませんね。ボトルの文字を読む限りでは、
どう考えてもアブソルート ウォッカ、お酒のようです。

じつは、この黒猫ちゃん、名前をティプシー(tipsy)君と言いまして、
日本語に訳すとズバリ「ほろ酔い」君!

詳細は不明ですが、おそらく野良猫だったと思われるティプシー君は、
不凍液を飲んで中毒を起こしていたところを保護された模様。
治療に当たったRSPCAの獣医さんが、即座に機転を利かせた結果、
お薬ではなく、ウォッカを処方されて、命の危険を脱したのでした。

虹の橋のふもとでUターンすることができた彼は、
処方されたウォッカが効いているのか、ほろ酔い気分↓

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Photo:Daily Mail

じつは、このウォッカ療法、不凍液中毒への荒療治として有名でして、
ネットで検索すると、ウォッカを投与されて死の淵から無事に生還した
わんにゃんのケースがいくつかヒットします。

不凍液が引き起こす急性腎不全を防ぐためには、
エチレングリコールの作用を妨害するエタノールを点滴するのが常套手段なのですが、
ほとんどのウォッカの成分は、水とエタノール。
ぶっちゃけ市販のアブソルートウォッカを投与しても、命を救うことができるのです。

今回のティプシー君のケースも、担当の獣医師がウォッカを使って
すぐに対処してくれたのが良かったようです。
不凍液のせいで腎臓にダメージは残ってしまったようですが、
とりあえず命あっての物種。助かって良かったね!

ウォッカがきいて酔っ払っているご本ニャンは、診察台の上で、
天国にでも行ったような気持ちなんだろうなぁ(笑)↓

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Photo:Daily Mail

それにしても、このティプシー君、なんで、あっちこっちのモフ毛が
刈り上げられたようになっているんですかね?
参考にした記事では説明されていないのですが、これも治療の一環なのかな?↓

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Photo:Daily Mail

現在、一時預かりのおうちにお世話になっているティプシー君ですが、
数週間後には去勢手術も受けて、正式な里親さんを募集するようです。
まだ年齢も1歳とお若いにゃんこなので、腎不全のケアを万全にしてくれる
飼い主さんのもとで、末長く猫生を満喫していただきたいですね。

関連記事はこちら↓
Daily Mail(7月18日):’Tipsy’ the black cat claws his way back to life after being saved with a shot of VODKA when he drank deadly antifreeze
子猫のへや(7月18日):犬や猫の不凍液(エチレングリコール)中毒にはウォッカが有効!?
ロケットニュース24(2014年10月28日):【命の水】スゴいぞお酒! 猛毒を口にして瀕死に陥ったニャンコにウォッカを点滴 → ベロベロになって生還
AOL(2013年1月16日):副作用は二日酔い?! 車の不凍液で死にかけた子犬、ウォッカのがぶ飲みで間一髪助かる

ちなみに、エチレングリコールが含まれているのは不凍液だけではありません。
夏場に活躍する保冷剤の中にも、エチレングリコールが含まれているものが
あるようです。アイスノンのような商品も食べると危険!
保冷剤などの取り扱いには、くれぐれもご注意してください。

わんにゃんだけでなく、小さなお子さまが中毒を起こすケースも
増えているようなので、要注意ですよー!

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