動画で解説!32階から落下したねこが生きていた理由

本日取り上げるのは、先月末に海外メディアがYouTubeにアップした
お猫さま関連のアニメーション動画。
ねこねーさんの大好物なにゃんこ雑学系の3分強の動画です。
リアルなモフ毛の天使は登場しませんが、かなりの秀作なので、
早速スクリーンショットでご紹介♪

全編しゃべりっぱなしの英語ナレーションなので、
いつもより丁寧めにご説明させていただきますね。

動画のタイトルは「いかにしてこの猫が32階から落下して生きていられたのか」↓

HowThisCatSurvivedA32-StoryFall_1

ニューヨークの高層ビルの32階の窓から転落したお猫さまが、
実際に生きていた理由を科学的に解き明かすために制作されたアニメーションです。

32階というとんでもない高さから落っこちてしまったお猫さまは、
動物病院でかけてしまった歯とダメージを受けた肺の治療を受けましたが、
2日後には自宅に帰ることができたそうです↓

HowThisCatSurvivedA32-StoryFall_2

ねこたちは、高いところから上手に着地する天才として知られています。
しかも、逆さまに落ちても、必ず足から着地できるのです。
なぜなら、彼らはとても柔軟性が高いから。

逆さまの態勢で落っこちても、落下しなから空中で体をひねって…↓

HowThisCatSurvivedA32-StoryFall_3

見事に足から着地することが可能なのです↓

HowThisCatSurvivedA32-StoryFall_4

しかしながら、足から着地することが、いつも最善の方法だとは限りません。
たとえば、それが32階からの転落の場合はどうでしょう?

HowThisCatSurvivedA32-StoryFall_5

2階から32階までの高さから転落した100匹のねこのケースを調べてみたところ、
6階までの高さから落ちたねこは、当然のこととして、2階から落ちたねこよりも
落下から受けたダメージは重症でした。

ところが、驚いたことに、7階以上の高さになると、
それがどんなに高くなっても、ケガの重症度に大差はなかったのです↓

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どうして、そんなことが可能なのでしょうか?

2階から7階までの高さから落下したお猫さまは、
たいていの場合、足から先に着地します↓

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しかしながら、7階以上の高さになると、ねこたちは着地するために
別のテクニックを使うのです。落下する際に足を下に向けるのではなく…↓

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前脚と後脚を前後にのばして、全身をパラシュートのような体勢にして落下。
そして、お腹から着地するのです↓

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もちろん、この落ち方だと胸部外傷や肺の損傷、肋骨の骨折などになる
ケースが少なくありません。でも、脚の骨折はかなり減少します↓

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では、どうして、ねこたちは無意識のうちに、
より安全な着地の仕方を選択することができるのでしょうか?

それには、ある物理現象が関係しています。
はい、ここからが、今回の動画のキーワードですよ!

それは、英語でいうところの「Terminal Velocity(ターミナル・ヴェロシティ)」、
日本語に訳すと「終端速度」という言葉になります。

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物理は大の苦手だったねこねーさんには、これ以上詳しいことは
聞かないでいただきたいのですが、Wikipediaの解説によると
「物体が重力または遠心力などの体積力と、速度に依存する抗力を受けるときに、
それらの力がつりあって変化しなくなったときの速度」とのことです。

動画の解説に戻ると、まず、高所から落下したにゃんこには、
重力の作用がかかり、5階の高さまで落ちてくるまでの間に
加速度的な速さで下降します。

その際、ねこの体には継続的に時速100kmの終端速度も
同時に影響することになります↓

HowThisCatSurvivedA32-StoryFall_12

この時、重力による加速と終端速度の釣り合いが取れて,
これ以上の落下スピードの上昇を抑えることができるのです。
つまり、落下途中のねこは、重力から解放された状態になれるのです。

ところが、2階から7階までの高さから落下したねこの場合は、
着地するまでの時間が短くて終端速度に達することができないため、
足から落ちることに↓

HowThisCatSurvivedA32-StoryFall_13

というのが、研究者たちによる、お猫さま落下の秘密の解説です。

もちろん、このことを試すために、にゃんこを窓から落下させたりするのは、
ダメ、絶対!ですよ!↓

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という、だいたいの解説をご理解いただいた上で、
実際の動画をご覧ください。英語の聞き取りが苦手な方は、
字幕表示を利用するといいですよ↓

物理現象を無意識のうちに利用しているだなんて、さすが、お猫さま!
でも、この理論って、人間には応用できないんだろうなぁ。。

ちょっと前に、かなり高いところから落下したお子さんが助かった、とかいう
ニュースが流れていたように記憶していますが、その子も、もしかすると
「ターミナル・ヴェロシティ」を応用していたのでしょうか?

物理現象の詳細はとにかく、個人的に、この「ターミナル・ヴェロシティ」という
言葉が気に入りました♪なんだか、映画のタイトルみたいでかっこいい!

またひとつ、お猫さまのおかげで、いらん雑学を増やすことができた
ねこねーさんなのでした(笑)

関連記事はこちら↓
Business Insider(11月5日):How cats can survive falling 32 stories high with limited injuries

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