【追悼】ねこねーさんの人生を変えた英国ねこ紳士、アンチョ先生
昨日は、ねこねーさんの英国留学時代からの戦友にして最愛のにゃんこ、
アンチョ先生ことアンチョビーが深夜に天に召されてしまい、
とりあえず悲しみの波に飲まれる前に「ねこねこNEWS」の読者のみなさまにも
お知らせしておこうと、イレギュラーな時間の簡易的なブログ更新となりましたが、
今日も、いつもの時間より、だいぶ遅れた更新となってしまいました。。
ねこねーさんの気持ちの整理とアンチョ先生のお別れ会のために、
昨日1日仕事を休んだので、今日は仕事関連のメールのチェックなどで、
いつものブログアップの時間もそれなりに忙しく、アンチョ先生の追悼記事は
ちゃんと丁寧に時間をかけて書いておきたいと思いまして、
こんな時間になってしまったのでした。
なので、もしご心配いただいている方がいらっしゃいましたら、大丈夫です。
ねこねーさんは元気です。まだ涙腺がゆるむ発作に突如襲われたりしていますが、
ルビ+ビビ姉妹もトトちんも、鳥さんたちもそばにいるので、
アンチョ先生とのお別れも前向きに受け止められています。
「目指せ!ハタチ」までにはあと1歩でしたが、19歳5カ月といえば、
人間でいえば、94歳くらいでしょうか?
長寿家系ではまったくないねこねーさんからしてみれば、大往生です!
さすが、アンチョ先生!ねこねーさんといっしょに海を渡って、
こんなに長い間、いっしょにいてくれたなんて孝行にゃんこですね。
本当に本当にどうもありがとう。
今回は、「ねこねこNEWS」のブログ更新を続ける限り、
いつか書かなくちゃならないと覚悟を決めていたアンチョ先生の追悼特集です。
アンチョ先生最期の1日の記録もかねているので、長文で失礼します。
月曜日の記事でも書きましたが、アンチョ先生は日曜日から
食欲不振に陥っていました。シニアになって食べる量が減ってから
時折食欲がなくなることがあったアンチョ先生なのですが、
たいてい大好きなウズラの生肉(アフリカワシミミズクのガボちゃん用ごはん)や、
カロリー摂取のために常備していたペット用粉ミルクや流動食は食べてくれていて、
翌日にはいつもどおりの食欲が回復していたのです。
ですが、この時は、まったく食べたい素振りをみせず、
なんだかこのままではヤバい気がして、ねこねーさんは日曜日に
最寄りのホームセンターまでチャリを飛ばして、アンチョ先生が食べられそうな
カロリー高めのシニア用キャットフードや総合栄養食のちゅ〜るやらを
大量に購入してきたのでした。
その中の介護用のペースト状のフードは、見事に完食してくれて、
なんとかこれで元気回復するはず!と期待を込めて見守っていたのが日曜の夜。
その夜は、玄関先に置いてある90センチ水槽をフィルター共々、全部新しくする
という大仕事を深夜まで行っていて、アンチョ先生も足元をヨタつかせながらも、
玄関先まで様子を見に来たりしていて、それなりに元気に見えたのです。
ですが、ですが、翌朝は、ふたたび食欲不振のぐったり状態に↓
もう動くのもしんどそうで、少し歩いても、脚がもつれて倒れてしまい、
足腰が立たない状態に。とりあえず無理をさせてはいけないと思い、
水飲み容器のそばに毛布を畳んで置いて、その上で安静にしてもらうことに↓
昔からよくお水を飲む子だったアンチョ先生。
おしっこもよくするので、腎臓の病気の恐れもありそうでしたが、
7月に行った血液検査の結果は、腎不全系の数値は異常なし。
持病の甲状腺機能亢進症の数値が悪化したという内容でした。
月曜の朝も、ぐったりしながらも
水だけは自力で飲むことができたアンチョ先生↓
でも、自力でなにかできたのは、これが最後になりました。
あまりに調子が悪いので、在宅勤務のお仕事そっちのけで、
かかりつけの動物病院へ連れて行くことに。といっても、
わが家はコンビニに行くよりも獣医が近いという恵まれたロケーション。
いつもは暴れん坊で診察台の上では手が付けられないアンチョ先生ですが、
このときばかりはそんな元気もなく…獣医さん曰く、心音も弱っている
とのことでした。念のため、血液検査もしておきましょう、ということになり、
出てきた結果がこちらです↓
赤いマーカーをつけた部分は、腎臓関連の数値なのですが、
BUNがかろうじて高値のグラフの端っこにひっかかっているものの、
リンの値もグラフに表示できないほどの高い値に。
クレアチニンにいたっては、値が高すぎて測定不能。。
ちなみに、右端の赤線が引いてある数値が、7月時点の血液検査の結果です。
このときは、なんの問題もなかったのに…!!!!
もっと早く検査し直しておけばよかった!と悔やまれますが、
ねこの場合、人間と違って体調の変化が急速なので、
タイミングよく検査を受けるのは難しいとのこと。
ここまで数値が悪いと、15、16歳くらいまでのにゃんこなら、
入院して点滴でも打つのだけど、アンチョ先生の場合は高齢すぎて、
自宅療養にしたほうが良いと、獣医さん。
ねこねーさんも、入院中に万一のことがあったら、
それこそ悔みきれませんから、カロリー摂取のための
腎臓サポートリキッドを出してもらって、アンチョ先生を連れて帰宅することに。
ふたたび、水飲み容器のそばの毛布の上に寝かせたものの、
ヨロヨロと歩き出しては床の上に突っ伏してしまったアンチョ先生。
お昼前のこの時は、歩きたい欲求にかろうじて体が応えることが
できたようです。ちなみに、病院で購入してきたリキッドというのは、
このボトル入りの流動食です↓
動物病院の領収書には「クリティカル リキッド」と書かれていましたが、
ネットでは「腎臓サポート リキッド」という名称で販売されている
パッケージに「RENAL LIQUID」と書かれているやつです。
このリキッドをシリンジで数回に分けて、アンチョ先生の口の中へ。
シリンジ自体は口に当てられると嫌そうにしていましたが、
流し込まれるリキッドは嫌がることなく、吐き出さずに、
ゴクリゴクリと飲み下してくれました。
ダイニングルームでぐったりしているアンチョ先生の様子をみながら、
在宅勤務のために2階のパソコン部屋に戻っては、また1階へ。
2階と1階を行ったり来たりしながら、夜までの間に、流動食のリキッドを
80ml飲ませることに成功。とりあえず、カロリー補給的には、なんとか
命をつなげそう!と思ってみたものの、アンチョ先生はますます虫の息に。
仕事は定時にとっとと切り上げて、それからはダイニングルームに入り浸って
アンチョ先生を見守り続けました。
ねこねーさんが2階に行っている間にアンチョ先生は水飲み容器のそばで
おしっこをしたらしく、無色無臭の水溜りが床に広がっていたので、
ペットシーツも敷いて、いつおもらししてもいいようにおしりを乗せて
寒くないようにホカペも敷いてあげたのですが、
おしっこをしたのもそれが最後になりました。
夜の8時には、もうまったく動ける感じではなく。
それでも、立ち上がって歩こうとしては倒れるので、抱っこして膝の上に
乗せていると、ビビ子さんも心配そうに見守ってくれました↓
夜の10時に撮影したこの写真では、目はうつろですが、
まだちゃんと意識はあります。苦しそうな感じではなく、
とにかくぐったりしているという印象です↓
この頃になると、近寄って確認しないと息をしていないのじゃないかと
心配になるほどでしたが、深夜0時を回って、ねこねーさんがダイニングルームで
アンチョ先生に添い寝をして一夜を過ごそうと、枕を持ってきたり、
次の日のブログ更新準備のためのノートパソコンを持ってきたりした後に
かすかな変化が起きました。アンチョ先生の呼吸が変わったのです。
今まで虫の息程度の呼吸だったが「スー、スー」という気持ちの良さそうな
寝息に変わったのでした。眠れたんだな、これなら明日まだ安心できそう、
明日のブログ用に今日撮った写真の準備だけして、ねこねーさんも
アンチョ先生の隣で床の上で寝よう…と思って、ダイニングテーブルの上の
パソコンに向かっていたら、アンチョ先生から咳のような、しゃっくりのような音が。
心配になって近くによると、そのままケホケホと何度か咳をした後に
後ろ足が伸び始め…あ、もしかするとヤバいかも。。と思って、
慌てて人工呼吸をしてみましたが、ねこねーさんに息を吹き込まれて
数回体が動いたものの、そのまま、呼吸が止まってしまいました。
それが、月曜から火曜になってまもなく、深夜1時26分のことでした。
虹の橋を渡ったアンチョ先生の亡骸を膝の上に乗せて
肘掛け椅子に座っていると、ダイニングテーブルの下のホカペを
陣取っていたトトちんが何かを感じて起き上がってきました↓
アンチョ先生は、今ちょうど天国への階段をのぼっているところですよ。
さっきまでは歩けない状態だったけど、きっと今は足腰もシャキッとして
元気を取り戻しつつあるんじゃないかな。
この時は、ねこねーさんも不思議と涙も出ず。
なぜか、寂しさの発作に襲われてしまう今よりも、ずっと穏やかな気持ちでした。
それでも、やはりその後、アンチョ先生をねこベッドに寝かせ直したりして、
旅立ちの準備をしている間に、いろいろと込み上げてきてしまい…
早朝近くになって2階の寝室のベッドの上でに身を横たえてみても、
なかなか寝付けず。
心配して布団の中に潜り込んできてくれたビビ子さんや、明け方までの間に
何度も何度も掛け布団の上に飛び乗ってくるルビちゃんの気配に
ずいぶんと励ましてもらいました。
朝起きると、ルビちゃんがベッドの傍でねこねーさんを見守っていました。
トトちんをお迎えする前は、アンチョ先生とこっそり添い寝するほど、
アンチョ兄さまのことが大好きだったルビちゃんですが、昨日は3ニャン中、
唯一、アンチョ先生が息があるうちにお別れをすることができませんでした。
でも、ルビちゃんは、何かを悟っている様子です↓
そういうルビちゃんは、この日もねこねーさんを奮起させるためか、
バッチリねこねーさんのベッドの上におしっこマーキングをしてくれました(苦笑)
しかも、おしっこ対策のシートがずれた隙間を狙って!
おかげで、朝から面倒な掛け布団カバーの洗濯を行わなくてはならず。。
でも、もしかするとルビちゃん的にねこねーさんのことを心配して、
余計なことで、アンチョ先生への悲しみを緩和させてくれようとしたのかな?
朝イチでペット葬儀屋さんに予約を入れて、アンチョ先生は昨日の午後、
夕暮れ前の15時〜16時の間に、ねこねーさんちのお庭で荼毘にふされました。
午前中にアンチョ先生の亡骸に添えるお花でも買ってこようかと思ったのですが、
できれば家にあるもののほうがいい、そのほうがお空から戻ってきやすいから、
と思って、お花は庭のフェンスで咲いていた季節外れのバラを切ってきて
小さなブーケにすることに。あとちょうど今、門のそばのイチョウの葉っぱが
ものすごい勢いで散っているので、黄色く紅葉したイチョウの葉っぱも
アンチョ先生の上に散りばめてあげました。
これは、アンチョ先生が煙となってお空に向かう直前に撮影したイチョウの葉っぱと
首輪についていた鈴の写真です。いつも首につけていた首輪がわりのミサンガは
そのままにして、鈴だけ形見として手元に残しておくことにしました↓
イチョウの花言葉は、調べてみたら「荘厳」「長寿」「鎮魂」なのでした。
たまたまですが、まさにアンチョ先生の最期を飾るのにぴったりでしたね!
アンチョ先生、これからは、お庭のイチョウの木をエアポート代わりにして、
お空からちょくちょく3ニャンとねこねーさんのもとへ遊びに来てください。
ルビちゃんが言うように、アンチョ先生はこれからもずっといっしょですからね。
本当は、今年のクリスマスもいっしょに過ごしたかったし、
それができたら、次はお正月、それができたら、次は春まで、
そうして、来年7月の20歳のお誕生日を盛大にお祝いして、
それからも、その先も、ずっとずっといっしょにいたかったんだけど、
でも、最期まで苦しむことなく、文字通り、眠るようにして、
虹の橋を渡ることができたのは、本当によかったと思います。
ねこねーさんの涙腺崩壊の発作がそろそろまた襲ってきそうなので、
このへんにしておきますが、最期に業務連絡です。
アンチョ先生がヒーローとして登場する毎年恒例の年賀状、
こんな時に描くのもどうかと思われますが、こんな時だからこそ、
アンチョ先生を主役にした「今年もよろしくハガキ」を予定どおり出そうと思います。
だって、アンチョ先生は、これまでもこれからも、
ねこねーさんの永遠のヒーローですからね!
アンチョ先生がいなければ、ねこねーさんのねこライフは始まりませんでした。
英国でも日本でも、20年近く、ねこねーさんといっしょにいてくれて、
どうもありがとう。アンチョ先生、いつまでも大好きだよ!