【台湾発】お猫さまも昆虫食時代へ突入!?お蚕さまのサナギを使ったキャットフードが爆誕!
「秋分の日」も過ぎて、秋の気配が強まってきましたね。ブログでのリポートはしておりませんが、ねこねーさんは今年も柑橘類の庭木から保護したアゲハの幼虫のお世話をしていて、先日サナギになった子は、このまま春まで越冬する見込み。
サナギになりかけの前蛹状態の子が今朝は3匹に増えていて、残りの7匹のイモちゃんたちも、無事にサナギになれたら、我が家で冬越しする予定です。
そんなイモイモ天国なプラケースのお掃除をしたばかりのねこねーさんが、思わず「えっ!?」と思ったのが、本日ご紹介するニュースです。
昨夜はブログネタを選ぶ前に寝てしまったので、良さげなニュースが手っ取り早く見つかればいいなぁと思って海外ネタをググり始めたところ、「cat food 」という単語の横に「silkworm」という猫ネタ探しでは見慣れない言葉が並んでいる見出しに目が留まりました。
「silkworm」って、たしか「お蚕様」のことだったはず?と思って詳細を見てみると、あらやだ、やっぱり!カイコのサナギを原材料に使用したキャットフードが台湾で開発されたというではあーりませんか!
こちらが、その記事に掲載されていたお蚕さま入りのウェットフードの商品写真です↓
詳細は不明ですが、パッケージの色が複数あるので、フレーバー違いのラインアップになっているのかな?見たところ、普通のウェットフードに見えますね。
近年は人間用の昆虫食の普及が進んでいますが、ついに肉食メインのお猫さまたちにも昆虫食ブームが到来するのか。。と思ったのですが、今回開発されたお蚕さま入りのキャットフードには、人間用の昆虫食の開発とは違った目的があるようです。
このカイコのサナギから作られた台湾初のキャットフードを開発したのは、台湾の苗栗(ミャオリー)県にある農業研究機関。2017年からカイコ食の研究をはじめ、養鶏用フードに続いて、ついにお猫さま用フードにもお蚕さまのサナギを使用することが可能になった模様。
カイコは繭期に宿主を感染から保護する免疫タンパク質のグループである抗菌ペプチドを産生するとかで、自然免疫システムを備えたサナギを使ったフードを食べることでお猫さまたちの有害な腸内細菌の増殖を抑えることができるのだとか。
腸内環境が健やかになると、う○ちのニオイもマイルドになるので、愛猫ちゃんの健康促進だけでなく、飼い主さんにとってもうれしい効果が期待できるのです。
気になってサクッと調べてみたところ、カイコのサナギは日本でも人間用の佃煮として食べられていたんですね!さらに、ペットフードとしては、昆虫食が当たり前な小動物たち用のこんなおやつも販売されていました。
パッケージには、「ウンチの臭いをやわらげる!」と書いてあるので、今回のキャットフードと同じ効果を謳っているのかもしれませんね(それとも、この商品の場合は配合されている「穀物発酵エキス」にその効果があるのかな?)
お蚕さまはタンパク質も豊富なので、お猫さまの筋肉増量や毛並みが美しくなるなどの効果も期待できるとのこと。実際、実験に参加した飼い主さんの30%が、このキャットフードを与えたことで愛猫が以前より元気になったと回答しています。
台湾のメディアがYouTubeにアップした動画もあるのですが、虫さんが苦手な方には、なかなかのホラーかも(苦笑)もぞもぞ動くお蚕さまたちの映像に耐性がある方のみ、ご覧ください↓
こちらは別のメディアがアップしたニュース動画。試食しているお猫さまたちにもカイコ食は好評のようですね↓
ねこねーさんちは、昔は狭山茶農家だったので、建て替える前の家の屋根裏では、その昔、お蚕さまを飼育していたんですよね。化学繊維が普及してからは養蚕農家の数は激減したままですが、もしかすると、今後、日本でもお猫さまの昆虫食ブームが到来して、お蚕さまの需要が増えたりすることもあるのでしょうか?
いや、でも、現代っ子は、昔の人に比べて、さらに虫さんが苦手になっていそうだし、お蚕さま飼育はハードルが高そうな気も。昆虫食が流行っても人間用の「コオロギせんべい」くらいがいい線かなぁ。。と、サナギ直前の前蛹モードのアゲハたちのフォルムに萌えまくりながら、虫さんとお猫さまの未来について妄想を広げるねこねーさんなのでした(笑)
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Taipei Times(9月24日):Agency develops method to make silkworm cat food
RTI(9月24日):VIDEO: Silkworm pupae added to cat food to improve feline health