【コロンビア発】ジャガランディに続いてオセロットも!メデジンの自然保護公園で暮らすアルビノのネコ科動物たち

グレーの空に覆われた雨模様の週明けですが、本日の「ねこねこNEWS」は青空に浮かぶ白い雲のようなまっしろなワイルドにゃんこにズームイン!

ねこネタ探しに困ってあれこれ調べているうちに、昨年末にメディアで取り上げられていたネコ科動物のお写真が目に止まりました。しかも、その子は野生種であるにもかかわらず、家猫の白猫ちゃんのように、くまなく全身まっしろけ!

シュッとしたボディラインも相まって、神々しく見えるお姿がこちら↓

コロンビアで保護されたアルビノのオセロット
出典:Twitter

この非常にレアな白いネコ科動物は、もともと白い種ではなく、アルビノ(先天性色素欠乏症)として野生化で生まれたお猫さまです。南米コロンビアのアンティオキア県アマルフィ付近で生後8カ月の頃に発見され、現在は野生生物保護公園で飼育されています。

昨年の夏にメディアで取り上げられたときには、まっしろ過ぎてネコ種を特定する手がかりがなかったのでしょうか、どのネコ科動物なのか判別できずにいたようです。専門家は、ジャガーかオセロットの可能性が高いとしていたのですが、数カ月におよぶ遺伝子検査の結果、オセロットのおんニャの子であることが判明。年末にニュースサイトで報じられ、改めて注目されたのでした。

アルビノではない普通のオセロットは、以下のTwitter投稿の左下の写真のよう、ジャガーを思わせるヒョウ柄模様で全身覆われています。まっしろなアルビノにゃんことは、見た目の印象がまったく違いますね↓

参考にしたニュース記事によると、この大変めずらしい個体は、世界ではじめて発見されたアルビノのオセロットなのだとか。

動物園のような自然保護公園でお世話されているので、名前も決まっていそうですが、今のところ、詳細は不明。南米に位置するコロンビア共和国の公用語はスペイン語なので、ねこねーさんのリサーチ力も言葉の壁に阻まれてしまい。。できれば、お名前で呼びたいんですけどねぇ。

こちらは、オセロットであることが判明してからYouTubeに投稿された飼育状況がわかる動画です。取材に応じる現地スタッフもスペイン語で話しているので、気になる方は、字幕の自動翻訳を「日本語」に設定してからご覧ください↓

動画の中でも語られていたように、この子は目が見えないようです。「盲目」と表現されているので、全盲なのでしょうか?

アルビノは、毛や肌の色が白くなるだけでなく、目の色も赤くなることで知られていますが、弱視などの視力障害も併せ持ちます。それは、人間の場合も同様です。

でも、この子の場合は、安全な環境下であれば、目が見えない家猫ちゃんたちと同様に、聴覚や嗅覚、おヒゲのセンサーなどを駆使して、それほど不自由を感じずに暮らすことができるのでしょう。

以下のインタビュー動画の冒頭でも、ワラを包んだ爪研ぎバッグのようなものに戯れついている姿が映し出されています↓

埋め込みリンクができなかったのですが、AFP通信によるYouTube動画もおすすめです。スーパー表記も英語なので助かります↓

YouTubeFirst known albino ocelot concerns scientists | AFP

上記の動画で語られていたのは、アルビノの発生とコロンビアの森林破壊について。

どうしてアルビノと森林破壊が関係があるのかというと、自然保護公園のディレクターさんのお話によると、森林破壊によってオセロットの生息域が狭まってしまうと、それだけ血縁度の高い個体が生まれやすくなり、アルビノのような非優位の遺伝子状態が起きる可能性が高まるとのこと。自分勝手な人間たちの行いによる生態系への影響が懸念されているというわけです。

白いオセロットは見た目も神々しいし、「神の使い」と言われる白蛇さまのように「ありがたい存在」と拝みたくなりますが、出生の背景には現地の深刻な現状があるんですね。

野生下では白いボディは目立ちすぎ、盲目状態では狩りもできません。この子は、人間の手によって保護されなければ、生き延びることが困難なのです。人間のせいでアルビノになり、人間の世話にならないと生きていけない野生動物のオセロット。そう考えると、複雑な気持ちになります。

AFP通信の動画は、日本語字幕版も存在するのですが、できれば森林破壊のくだりもスーパーに反映していただきたかったなぁ↓

関連記事はこちら↓
AFP BB News(2022年7月9日):アルビノのネコ科動物、種はまだ分からニャい 南米コロンビア
AFP BB News(2022年12月29日):アルビノのネコ科動物、オセロットと判明 コロンビア
ABC(2022年12月24日):An albino ocelot is the first of its kind found in Colombia after being taken in as a kitten

アルビノのワイルドにゃんこについて追跡調査をしていたら、1年ほど前に話題になった別のニュースのアルビノにたどり着きました。

こちらは、ネコ科動物のジャガランディのアルビノが発見されたという2021年12月のニュース↓

ちなみに普通のジャガランディの見た目は、こんな感じです。モフ毛模様はなく、イタチやカワウソのようなほっそりとしたボディが特徴です↓

で、注目すべきは、このジャガランディのアルビノが保護されたのもコロンビアだということ。

どうやら、先ほどご紹介したアルビノのオセロットと同じ自然保護公園で飼育されているようなのです。この白いモフ毛のかたまりも女の子で、コロンビアで初めて発見されたアルビノのジャガランディとのこと。動画もあります↓

飼育員さんと思われるお兄さんは、アルビノは自然下ではカモフラージュできずに目立ってしまうので保護したと語っています。

先ほどのオセロットちゃんは盲目でも目の色はグリーンがかっていましたが、このジャガランティちゃんのほうは、うさぎさんのような真っ赤なおめめ。視力のほうにも、やはり影響があるのでしょうか?

日本のニュース番組でも報じられていたようですね↓

関連記事はこちら↓
AFP BB News(2021年12月30日):アルビノのジャガランディの赤ちゃん コロンビア

それにしても、オセロットとジャガランディのアルビノが次々と見つかるとは!コロンビアの環境破壊は、アルビノが多発するほどの危機的な状況なのでしょうか?

年の初めの縁起担ぎとして神々しい姿のワイルドにゃんこをご紹介しようと思って記事を書き始めたら、思いがけず深刻な問題にぶち当たって、悩ましい気持ちでいっぱいになってしまったねこねーさんなのでした。

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