【追悼】石炭の粉まみれの鉄道家にゃんこ、ネバダノーザン鉄道博物館の人気猫ダート君が天国へ
YMOの高橋幸宏さんが亡くなってしまいましたね。昨夜、相変わらず夜更かしをしてベッドに入った深夜2時半過ぎに、寝ながらスマホを見ていたら思いがけない訃報にふれて、思わず布団の中で声をあげてしまいました。先日は、大御所ギタリストのジェフ・ベックさんも天国に召されてしまったし、2023年は音楽界への大きな損失からスタートしたと言わざるを得ません。
本日お届けする「ねこねこNEWS」の記事も、残念ながら、海外の人気にゃんこの訃報です。彼はジェフ・ベック氏や高橋幸宏さんとは違う意味で、ロックな猫生を送ったお猫さまです。
彼の名前はダートバッグ、通称ダート。ネバダノーザン鉄道博物館(Nevada Northern Railway Museum)で愛され続けた茶白のロン毛にゃんこで、訪問者のみなさんはもちろん、メディアからも注目されたお猫さまです。ダート君は、1月11日の水曜日にお世話をしてくれた博物館のスタッフさんに囲まれながら15歳の猫生の幕を閉じ、虹の橋を渡りました。
茶白のロン毛にゃんこと言っても、ダート君の場合は、白毛は皆無といっていい状態でした。蒸気機関車に使う石炭の粉にまみれて全身まっくろけだったのです。
彼にとっては、このモフ毛の汚さこそが、鉄道家にゃんことしての誇りだったのでしょう。「土袋(Dirtbag)」と名付けられただけのことはあります↓
ダート君の気合の入った汚れっぷりについては、「ねこねこNEWS」でも過去記事で取り上げたことがありました。
過去記事はこちら↓
2019年5月8日:【米国発】汚猫大賞!? ネバダノーザン鉄道博物館のねこ職員、ダート君
ダート君が博物館でいかに愛されていたかについては、博物館のFacebook投稿をご覧いただくのが一番かと思います。
ダート君の訃報を伝える長い長い投稿文には、彼に対する想いがたくさん込められています。英語で書かれていますが、ぜひとも読んでいただきたいので、Facebookの自動翻訳もコピペしておきますね。機械翻訳なので、ところどころ謎めいた表現になっていますが、ご理解いただけるんじゃないかな↓
私たちのボスショップキャットのダートが昨日亡くなったことをご報告します。 彼は15歳で、ここ鉄道や世界中のみんなに愛されていました。
ダートの物語です。 2008年の春、オレンジと白の毛皮の小さな子猫が、自分でエンジンハウスで発見されました。 母親と他の子猫はずっといなくなっていた。 当時の乗組員は、毎日何時間も座ってツナ缶とソフトキャットフードを持ち、小さな毛皮のボールを信頼してもらった。
やっと彼らを信頼するようになったら、鉄道の整備士のアルが獣医に連れて行って診察、点滴、最終的には去勢されました。 それは生かされて生きようとしていた。 店の人たちは自分の好きなことをした、そして小さな子猫は自分の好きなことをした。 店で最も暖かい場所は、石炭火力蒸気機関車のタクシーの中です。 至る所に石炭の粉が生じている。 時を経て、私たちの小さな毛皮のボールが黒い石炭の粉を拾い始め、彼はダートバッグと名付けられました。 私たちの訪問者が店の猫を発見し始めたので、彼の名前をダートに短くすることにしました。
エンジンハウスと機械屋はとても汚い、騒がしい環境です。 機関車や鉄道車の出入りに加えて。 修理作業は常に続く。 汚れは非常に賢明になり、非常に速く、機関車や車が動いているか、または作業が行われているときにどこにいるべきかをすぐに分かりました。
彼は、店と周辺を支配していた大きな荒くてタフなトムキャットに成長した。 私たちは彼がゴーファーとバットで取って遊んでいるのを見た。 彼がどうやってそれらを手に入れたかは聞かないでください。彼はちょうどそうした 彼は掃除されるのが嫌いだったが、鉄道家であるのが大好きだった。 彼が店の外のほこりの中で転がっているのを発見するのは珍しくありませんでした。
お店は彼が特別だと知っていて、彼を守るためにできる限りのことをした。 私たちの監督のアンジーが機械部門に就職したとき、彼女は彼の世話人の一人になりました。 彼女は彼を獣医に連れて行って以来、彼の敵になった。 彼女はできるだけ彼をきれいにしたが、ダートは全く嫌いだった。 修正するために、彼女は休日に彼をこっそり七面鳥のディナーを食べさせるだろう。
私たちのグリズルトラックの男Mike Calcheraはダートの耳をかき、清潔な暖かいベッドを持っていることを確認する必要があります。彼のお気に入りだったのはAlでした。 アルは当時私たちのマスターメカニックで、ダートの柔らかい場所を持っていた。 汚れは間違いなく、店とエンジンハウスの管理を与えられた。
ダートが自分のことをするというアレンジは、店の人たちが自分たちのことをする間は、写真家の特別なスティーブ・クライズの厳しい眼差しがなかったら、そのままでいたはずだ。 それは2018年の冬の写真撮影の最中でした。スティーブは機械ショップを歩いていました。 彼はたまたま、機関車40の前に座っているダートに気づいた。 彼はカメラで機械屋の床に横になり、ずっとダートのポーズをとっていたショットをつかんだ。
それは素晴らしい写真でしたが、そこには何千もの素晴らしい写真があります。 ダートが必要だったのは、当時ゲストサービスマネージャーだったエリック・メンシスに入る。 エリックは私たちのFacebookページにスティーブの写真を投稿し、残りは歴史だと言います!
ネバダ州の「大空」のど真ん中のナショナル・ヒストリック・ランドマーク・鉄道に住むセミフェラルネコが、こんなに有名になるとは誰が知っていた? 私たちは確かにそうじゃなかったけど、どうやってダートが有名になったの! Google「Dirt the Nevada Northern Cat」とストーリー、ビデオ、記事がポップアップ。 ダートはワシントンポスト、トレインズ雑誌、ヨーロッパの新聞で取り上げられています。彼の写真を撮らなければならない私たちの訪問者の何千もの投稿は言うまでもありません。
この宣伝のすべてのおかげで人々はエリーに彼に会わせた。何千マイルも離れたのに、何百マイルも旅していた。 これでスタッフとボランティアを驚かせた。 結局、ダートはただのダートだったよね? ない! ダートはメディアやソーシャルメディアの感覚であった。ダートはそれを知っていた!
ネバダ州ノーザン鉄道での体験の一環として、機械ショップとエンジンハウスの定期ガイド付きツアーを提供しています。 ダートはスケジュールを知っていた。 彼は午前中ずっと隠れていたが、午後2時30分のツアーを機械屋に入れ、ダートがそこにいて彼らを迎えた。 ツアーが終わると、ダートは次のツアーまで彼の多くの隠れ穴の1つにさまよっていく。
ダートには世界中から彼を愛するファンがいる。 しかし、ネバダ州ノーザン鉄道博物館では、幸運な人はほとんどいない。 私たちは彼を実際に愛さなければならない。 彼が年をとるにつれて、私たちと同じくらい彼を愛していた獣医が見つかりました。 ダートはまた、ジャスミンを含むより多くのケアを受ける人を受け取った。 彼は決して食事や頭を引っ掻いたことはありません。 彼は年をとってスピードを落とすにつれて、彼は私たちの膝に座っている間に私たちの携帯電話でショーを見るのが好きになった。 ショーの後、彼はビジターのズボンに汚れを残したり、ブーツにヨダレを残したりする。
汚れは唯一無二だった。 彼はネバダ州ノーザン鉄道のボスショップキャットでした。 私たちのトレインマスターのコンは、デポと松の陰にある貨物デポの間のスポットを選んで、最後の休憩所として役立ちました。 彼の埋葬場は、私たちのすべての遠足列車の機関車が発車前に座っている反対側にあり、お店の他にダートのドメインだったという庭が見える。
でも注意しておいて、もしネバダ州ノーザン鉄道博物館を訪れていて、出発直前に私たちの蒸気機関車を眺めているなら、驚かないでください。あなたの目の隅に、オレンジとgを持ったランキーな老人がいたら、驚かないで。 レイキャット、機関車を見渡す。 老人はクルーに青いストリークを呪うだろうが、猫は知って見ているだけだ。 あなたが彼らに立ち向かうと、彼らは消えてしまったでしょう。 でも、これはAlとDirtが機関車をチェックして、すべてが順調に動いていることを確認しただけです。 結局のところ、彼らは私たちを無駄にオールド・エリーのゴースト・トレインとは呼ばない。
ダートが去って悲しんでいます。 彼は寂しくなるだろう。 彼なしでは、機械屋とエンジンハウスは同じように感じられない。 彼の最後の日々は、彼を一番愛するクルーと過ごしました。 ネバダ州の吹雪が吹き飛ぶ中、私たちのクルーは彼を休ませた。 彼らは思い出を共有し、彼の奉仕に感謝した。 ネバダ州ノーザン鉄道ファミリーの一員である彼ら自身の一員を休ませるために横たわっていたことを知っている。 彼らはみんなあなたに言うでしょう、これは彼らがここでやってきた中で最も難しいことの一つです。
ダートを記念して、ダートの等身大ブロンズキャストが2つ登場します。 一人は墓石として役立ち、もう一人は機械屋に置かれ、ダートが店を見守り続けることができます。 ブロンズで詳細が分かり次第、お知らせします。
そして忘れないでください、ダートは彼のプロテジェDJ、ダートジュニア、ボスショップキャットの内面と外面を教えていました。私たちはこの日が来ることを知っていたので、DJは今や大きな足を持っています。
私たちは近日、数週間の間にダートと彼の鉄道での時間を投稿します。 読むために、コメントにあなたの話を投稿してください。
誠実に、
ネバダ州ノーザン鉄道クルー
マーク、ジョン、アンジー、チャリッシュ、ジョンヘンリー、レノックス、ジョシュ、ニック、カルロス、マイクヒューズ、コン、マイクヘジニー、カート、ゲイリー、ロン、ビル、ケルビン、ケンパー、エリー、ジャスミン、キャット、ジム、ロジャー、ウィル、ブライアン、ゼック、デレク、マイケル・グリーン。
出典:Facebook
この投稿に対するファンのみなさまのコメント欄には、元気な頃のダート君の映像がたくさんシェアされています。お時間のある方は、そちらのほうも合わせてご覧ください。
Facebookの投稿をさかのぼって見てみると、昨年の12月13日に投稿された動画がダート君の最後の公式映像のようです。
動画に登場するおヒゲのおじさま、博物館の館長(社長?)のマークさんも「ダートに会いにきて」とアピールしているので、このときはまだ元気にしていたのでしょう↓
博物館のIDカードも発行されていたダート君。投稿文を読むと、ネバダノーザン鉄道博物館には昔から、わんにゃんの従業員がいたみたいですね↓
ダート君はきっと、博物館のIDカードをお空行きの切符に持ちかえて、銀河鉄道999みたいな蒸気機関車に乗って天国へ旅立っていったんじゃないかな。もちろん、客室ではなく、機関室に陣取って。
ダート君はお空の旅へ出発してしまいましたが、博物館にはダート君の息子の茶トラにゃんこ、DJ君もいます↓
ダート君とDJ君のお写真満載の今年のカレンダーも発売されているんですよ↓
石炭の粉にまみれた猫生は、きっと多くの人々に愛されて幸せまみれだったに違いありません。その汚れたモフ毛を鉄道家にゃんこの誇りとして、これからもお空の上からDJ君と博物館のみなさんのことを見守っていてくださいね。ご冥福をお祈りします。
Facebook:Nevada Northern Railway
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