朔太郎の猫
せっかくの土曜日も、雨、雨、雨の一日でしたね。
こんな日は、おうちでにゃんことゴロゴロしているに限るのですが、
今日はひとりソワソワと、都内までお出かけしてきてしまいました。
どうしても「朔ちゃん」の展覧会を、観に行ってしまいたかったのです♪
はい、アンチョ先生のつぶらな瞳にお答えしますと、
それは詩人の「萩原朔太郎」さんであります。
若きねこねーさんが、個人的にとても影響を受けたお方でありまして、
文学全集の書簡集とか、かなりマニアな本まで図書館で借りては、
朔太郎ワールドにどっぷり浸かっておりました。
そんな「朔ちゃん」こと萩原朔太郎の生誕125年記念の展覧会が、
世田谷文学館で開催されていると知り、大雨のなか、
遠路はるばる出掛けていったわけなのです。
で、そんな超個人的趣味の世界を、何故に「ねこねこNEWS」で
とりあげるかと言いますと、展覧会のチラシのイラストが、
朔ちゃん直筆の『青猫』のイラストだから♪
上の白猫がチケット、下の黒猫がチラシのデザインです。
なかなか味があって、いいでしょう?
会場内の展示もそうでしたが、デザインワークが素敵な展覧会でした。
ねこねーさん的には、朔ちゃんの直筆の原稿やらお手紙やら
愛用のギターやらオリジナル本の装丁やらを、たくさん拝めて胸いっぱい。
朔太郎の詩のモチーフとして、「猫」は外せないものではありますが、
彼の中の「猫」は、けして巷の猫ブログ的な
「可愛くも面白おかしい、愛すべきねこちゃん」というものではなくて、
どちらかと言えばネガティブな「不安」や「恐れ」の象徴みたいな存在です。
そんな一面もまた、にゃんこの魅力と言うべきなのでしょう。
朔太郎の散文詩『猫町』の舞台と言われているのが、下北沢。
世田谷文学館の会場には、「シモキタザワ 猫町散歩」なる文学地図も
置かれていました。
残念ながら、ねこちゃん出没スポットを紹介した
台東区谷中の「谷中猫町巡りマップ」とは違って、
こちらは純粋な文学マップ。
下北沢ゆかりの文学者たちの旧居跡などを紹介した
絵地図になっています。
なんだ、ねこちゃんは出てこないのか、つまらんぞー!とおっしゃる方、
まぁまぁ、たまには、ねこねーさんの趣味にもおつきあいください(笑)
雨の日に、にゃんこを傍らに、お茶でも飲みながら
朔太郎三昧の一日を送るなんてのも、いいもんですよ。
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あ、もちろん、生粋の朔太郎ファンは、ぜひ展覧会にも足を運んでください。
12月4日(日)までですよ!最寄り駅は、京王線「芦花公園」駅です。
展覧会の詳細はこちら ▶ 世田谷文学館 企画展 「生誕125年 萩原朔太郎展」(リンク切れ)