【追悼】ねこ写真の先駆者・ウォルター・シャンドーハ氏
金曜日の午前中から昨日の夜までイベント続きだったねこねーさんは
かつてない熱量で週末を駆けぬけ、現状、腰痛悪化に苦しみつつも、
やりきった感でいっぱいです(笑)
怒涛の週末リポートの日曜日編については、明日にでも
お届けしたいと思うのですが、今日のところは、じんわり続く多幸感を
自分の中に押しとどめながら正統派のねこネタをお届けします♪
真面目にお届けしたい追悼特集なのに、冒頭から個人の推しネタで
盛り上がってしまうのもなんなので、ひとまず自粛。。
ねこねーさんの週末フィーバーの先陣を切った
日本橋三越の写真展『ねことじいちゃん』は、ねこ写真の巨匠、
岩合光昭さんによるものですが、今のようにSNSでねこ動画やねこ写真が
拡散されるようになるずっと前、まもなく古希を迎える岩合さんが生まれる
1年前の1949年から、飼い猫の写真を撮り始めて、ねこ写真の大家となった
アメリカの写真家が存在します。
これらのお写真は、彼の作品のほんの一部↓
Photo:Walter Chandoha, via Aperture Foundation / The New York Times
カレンダーに使われそうな、いかにも「ザ・子猫」とでも言いたくなる王道写真が
並んでいますが、よく見るとねこたちの表情やおてての位置が絶妙ですね♪
写真家の名前は、ウォルター・シャンドーハ(Walter Chandoha)
(名字の発音はshan-DOE-uh、「シャンドーア」です)
今年の1月11日に98歳で他界するまで、現役のねこ写真家として活躍し、
生涯で撮影したにゃんこの写真は、9万枚!もちろん、今のように
デジタルカメラで気軽に何百枚も写真を撮りまくる時代が到来する前の
フィルムを使った銀塩写真を含めた数ですよ。
カタカナ名でWEB検索してもほとんどヒットしないので、
日本では無名に近い存在なのかもしれませんが、
(ねこねーさんも今回の訃報に気づくまで存じ上げませんでした。。)
ニューヨーク・タイムス紙でその偉業が追悼記事として掲載されるほどの重鎮です。
この口元の様子がそっくりな笑う子猫と少女のお写真も
彼の作品だったんですね!↓
Photo:NJ.com
1949年の冬、ニューヨーク在住の若きシャンドーハ氏は、彼の人生を変える
1匹の子猫に出会います。雪の中で震えていたグレーの毛色の子猫を
アーミーコートのポケットに入れて、奥様と住んでいたクイーンズ区アストリアの
アパートに連れて帰ったのが、すべての始まりでした。
3部屋あったアパートの中を我が物顔で駆け回り、鏡に映った自分の姿に
シャドーボクシングをしかける元気いっぱいの子猫は「ロコ」と名付けられ、
シャンドーハ氏のねこモデル第1号になりました。
ロコの写真はたちまち世界中の新聞や雑誌に掲載され、
ニューヨーク大学在学中に目指していた広告写真家としての道は
軌道修正されることに。第二次世界大戦の兵役を終えた彼は
商業ねこ写真家としてのキャリアを重ねていくことになります。
これは1961年に撮影されたホームスタジオでの撮影風景↓
にゃんこモデルの近くに佇む少年は、シャンドーハ氏の息子さんです。
Photo:Walter Chandoha, via Aperture Foundation / The New York Times
2014年にニューヨークタイムズが制作したシャンドーハ氏のインタビュー映像
もあります。どうやら撮影時には奥さまが良きアシスタント役を務めてくれたようです。
ロコちゃんのお写真も取り上げられていますよ↓
生涯現役だっただけあって、彼は写真家としてのFacebookアカウントも
お持ちで、昨年の11月30日には98歳のお誕生日写真をアップされました↓
やさしそうな雰囲気を漂わせた、すてきな銀髪紳士です。
Facebook投稿によると、作品についてのインタビューに応じたり、
サイン会を行うなど、今冬まで元気に活躍されていたようです↓
こちらは、彼の作品を取り上げた展覧会の会場での記念写真でしょうか?↓
ペットフードのパッケージ写真もたくさん撮影されたようです↓
2年前にアップされたファイナンシャル・タイムスの特集記事もFacebookで紹介。
記事の量からして、偉大な写真家へのリスペクトぶりが伺われます。↓
シャンドーハ氏の作品の集大成とも言える写真集も4年前に出版されました↓
洋書になりますが、日本のAmazonサイトでも購入可能です。
Walter Chandoha:
The Cat Photographer
Walter Chandoha (写真)
David La Spina (著)
Brittany Hudak (著)
Aperture (2015/10/27)
[ハードカバー]
(画像をクリックすると、AmazonのHPで詳細説明をご覧いただけます)
Facebookページは、ご本人ではなく別の方が運営されているようなので、
この先も関連記事やねこ作品はアップされ続けるんじゃないかな?
ねこねーさんもシャンドーハ氏の活躍については、まだまだ情報不足。
ネットで画像検索をかけると彼のねこ写真がわんさかヒットして、
その素晴らしさに驚いています。
Facebook投稿でも引き続き、勉強させていただかないと!
Facebook:Walter Chandoha: The Cat Photographer
ねこ写真カテゴリーを切り拓いてくれた偉大な写真家、ウォルター・シャンドーハ氏。
その偉大な仕事に敬意を表して、謹んでご冥福をお祈りいたします。
関連記事はこちら↓
NJ.com(2015年11月1日):95-year-old N.J. man is the original viral cat photographer
The New York Times(1月18日):Walter Chandoha, Photographer Whose Specialty Was Cats, Dies at 98
Hatena Blog(2015年10月3日):ネコ写真のパイオニア キャリア集大成の写真集出版
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