国芳ファン要チェック！『めでる国芳ブック ねこ』
昨日の記事は、「夏といえば、恐竜！」というテーマで
まとめさせていただきましたが、夏といえば、もうひとつ気になるのが、
お化け、幽霊、妖怪の類い。そのにゃんこバージョンとなると、
もちろん「化け猫」になるわけですが…
「化け猫」といえば、大のねこ好きとしても有名な浮世絵界の奇才・歌川国芳。
彼の描いた化け猫チックなねこたちの絵は、「ねこねこNEWS」でも
過去に何度も取り上げたことがあります。
過去記事はこちら↓
2012年1月6日：歌川国芳展・浮世絵にゃんこ鑑賞
2012年2月17日：再び・にゃんとも猫だらけ
2015年3月13日：NYで開催！ 「お江戸猫めぐり」展
もちろん、ねこねーさんも国芳は大好き！
そんな国芳ファンにうれしい本が昨日発売になりました。それがこちら↓
国芳のねこ絵ばかりを集めたB5判のこの本は、1ページにつき1作品が
レイアウトされているので、本として楽しむのはもちろん、1枚1枚切り離して
お部屋に飾ることも可能。
どうやら、絵草紙屋の店先で気に入った絵本を選ぶように
1枚ずつ楽しめる本にしたかった…というのがコンセプトのようです。
しかも、海外の方への贈り物にもうれしい日・英の二カ国語解説つき。
日本の浮世絵文化の素晴らしさとねこマニアっぷりを異国のみなさまに
思いっきりアピールできます♪
気になる図版の内容はというと、収録作品は全部で60枚。
Amazonに掲載されていた画像を拝借すると…
左の作品は、「猫侍」ならぬ「侍猫」風のハカマ姿のねこたちが
ボール（まり）遊びをしている「流行猫の曲鞠」（はやりねこのきょくまり）。
右側の細長い絵が、その元ネタになった人間バージョンの「菊川国丸の曲鞠」↓
浮世絵美人とにゃんこたちの作品もバッチリ収録されています↓
お次の左側の絵には、赤鬼やら、ナマズ＋ひょうたんやら、鷹匠やら、
大津絵でおなじみのキャラたちが描かれていますね。
おそらく「流行逢都絵希代稀物」だと思うのですが、3枚続きの作品なので、
一番右側にあたるこのページには、にゃんこは登場していません↓
3枚続きの中央部分に描かれた絵師（国芳自身）の近くに1匹にゃんこがいるはず
なのです、その全貌は、実際の本のページでご確認ください。
これらの1枚１枚の図版の裏側は、こんな感じの金刷り模様になっています。
裏側に表示されているタイトルも日英のバイリンガル仕様です↓
関連記事はこちら↓
PIE International / PIE BOOKS：めでる国芳ブック ねこ
PR TIMES（7月21日）：江戸の絵草紙屋にタイムスリップ。眺めて飾って細部を味わう。新しい浮世絵のたのしみ方を提案する『めでる国芳ブック ねこ』刊行のお知らせ
マイナビニュース（7月23日）：浮世絵師・歌川国芳が残した江戸時代の猫の姿とは…？『めでる国芳ブック ねこ』
この『めでる国芳ブック』は全3部作のシリーズもので、
今回発行された第1部の『めでる国芳ブック ねこ』の次は、
第2弾の『めでる国芳ブック おどろかす』が今年の12月、
第3弾の『めでる国芳ブック おどろかす』が来年の3月に刊行予定。
定価は、1,800円（税抜き）と少々お高いのですが、
国芳ファンなら、3部作すべてコンプリートしたいところ。
自分へのごほうび本として買うのに、ちょうどいい感じかな？
国芳のねこ愛がギュギュッと詰まったオシャレな図版本。
和モダンなお部屋のインテリアとのマッチングも良さそうですね。
出費続きのねこねーさんの心をくすぐる、悩ましい1冊です。
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