室生犀星の愛猫写真集「室生家には猫がゐて」

ここしばらく、なにげに読書熱が高まっているねこねーさんなのですが、
最近読んでいるのは自然科学系の本がメインなので、
そろそろ純文学系の小説とかも読みたいなぁと、思い始めていたりします。

そんな時に目に付いたのが、とあるねこ好きな文豪の新刊本。
といっても、そのお方の作品が新たに発売されたわけではありません。
このたび日の目を見ることになったのは、彼が愛した猫たちの姿を収めた写真集。

縁側があって、コタツがあるような、古き良き日本家屋で暮らす一家と
和猫たちの日常を銀塩写真に定着させた、モノクロ写真の写真集なのです↓

室生家_白と黒猫_HPキャッチ用
Photo:亀鳴屋

これは、ねこねーさんが愛してやまない萩原朔太郎
…のお友達の、室生犀星と彼の愛猫たちの写真をまとめた写真集
『室生家には猫がゐて』です。

もちろん、ねこねーさんは朔太郎同様、室生先生のことも、
愛してやまないのですよ。そのことは、5年前の過去記事で公言済み。
室生先生は、大のねこ好きですからね、以前取りあげた時は、
室生先生と愛猫ジイノちゃんのお写真を紹介させていただきました。

過去記事はこちら↓
2012年3月26日:室生犀星の猫

そんなわけで、今回新たに発売された室生家の猫たちの写真集は、
「室生犀星×お猫さまたち」という、好きなフレーバーが両方楽しめる
アイスクリームのダブル盛りみたいに感じられて、
ねこねーさん個人的には、かなりテンションがUP!

でもやっぱり、どちらかというと、これは室生犀星ファン向けの本で、
世の中の一般的なねこ好きさん向けじゃないのかなぁ…と
冷静に思ってみたりして。

そんなわけで、じつは「ねこねこNEWS」で取り上げるのも、
少々ためらってみたのですが、せっかくの機会なので、この際、
愛すべき室生犀星先生とにゃんこの関係について
ひとりでも多くの方に知っていただければと思い、
記事ネタとして採用させていただきました。

室生先生が、どんなお方かと言いますと、
ビジュアル的には、こんなお方↓

PK2017053102100152_size0
Photo:東京新聞

こちらのお写真は、軽井沢の別荘の庭でにゃんこと戯れる室生先生。
今回の写真集にも収められている1枚ですが、写真が小さいので、
お顔まではよくわからないかもしれませんね。

文学史の教科書で必要以上に貴公子オーラを放ちまくっている、
若かりりし日の朔太郎のプロフィール写真とは違って、室生先生は、
いわゆる美男子というのとは真逆のルックス。
でも、このお方の場合、それがまたいい感じなのですわ。

室生犀星氏のお人柄については、こちらのまとめ記事を参考にしてみてください↓
ねこねーさんも、ひさびさにその人となりを再確認して萌えました(笑)

NAVER まとめ(2016年3月19日):【文豪】萌える…!猫好きの作家・室生犀星が可愛すぎる

室生先生についての予習はこの辺にして、
本題の愛猫白黒写真集はというと…

室生先生の郷土である石川県金沢市にある自営出版社、
亀鳴屋(かめなくや)が手がけたこだわりの写真集でして、
室生先生のお孫さんである室生洲々子(むろうすずこ)さんが編集されたもの。
今回1,000部発行されたのですが、表紙違いの2種類の本が存在します。

ひとつが、かなりキャラが強そうなロン毛の黒猫をお膝に乗せた
幼少時代の洲々子さんの表紙バージョン↓

室生家_表紙黒猫_HP用
Photo:亀鳴屋

もうひとつが、室生先生の娘さんで随筆家の室生朝子さんがお膝に白猫を乗せて
その隣で、洲々子さんが無邪気に笑っている縁側ショット・バージョン↓

室生家_表紙白猫_HP用
Photo:亀鳴屋

いやあ、これはもう、どっちを選ぶかは、悩ましすぎて、選べないレベル。。
ファン泣かせだなぁ(苦笑) どっちかの写真が裏表紙とかじゃ、
ダメだったんですかね。いや、でも、あえて2種類表紙があるあたりに
貴重本らしさが醸し出されているのか。

中身のほうは、昭和という時代を色濃く写した室生家の貴重なお写真30枚と、
猫を題材にした犀星先生の詩が三編&童話「ねこのおばさん」、
さらに朝子さんの随筆(抜粋)も収録されているようです。

気になる方は、版元の亀鳴屋のHPをチェックしてみてください。
このHPから注文もできます↓

亀鳴屋室生家には猫がゐて

関連記事はこちら↓
東京新聞(5月31日):室生家には猫がゐて 犀星の孫が写真集

1部1,000円とのことなので、ねこねーさんも是非とも入手したいのですが、
金沢の室生犀星記念館軽井沢高原文庫塩原もの語り館でも販売している
とのことなので、できれば、金沢の室生犀星記念館を直接訪れて、
他の室生先生グッズとあわせて購入したいような。

室生先生の「ふるさとは遠きにありて思うもの」のフレーズじゃありませんが、
ねこねさんにとって「金沢は遠きにありて思うもの」だったりするので、
これまでなかなか行く機会が持てなかったのですが、兼六園も見ておきたいし、
金沢21世紀美術館も気になるし、今年あたり行ってみたいなぁ♪

とりあえず、旅の予定が具体化するまでは、ひさびさに室生作品でも読んで、
ニヤニヤするのが良さそうです。ねこ好きの皆さまも是非、
この機会に室生先生の愛らしさに開眼してみてください♪
青空文庫にも、たくさんの作品が公開されていますよー!

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