【米国発】不妊手術で命拾い!? コロラド・ロッキーズの本拠地 クアーズ・フィールドのアイドル猫、ソックスちゃん

昨日は思いがけず仕事がテンパってしまい、のんびりブログを仕上げている時間がなくて、予定していたねこネタから急遽、英国首相官邸のネズミ捕獲長ラリー君の近況報告に切り替えてしまったのですが、せっかくなのでリンクの貼り付けだけ済ませておいた当初のネタをちゃんと記事化しておこうと思います。

今回のニュースは、少々話が入り組んでおりまして。主役はこちらの白黒にゃんこのソックスちゃん。米国のメジャーリーグチーム、コロラド・ロッキーズの本拠地、クアーズ・フィールドの球場付近に出没している野良ねこちゃんです↓ 

クアーズ・フィールドのアイドル猫 ソックスちゃん
出典:The Denver Post

球場内に姿を現すことも少なくなく、コロラド・ロッキーズのファンの方々からも愛されている球場のマスコット的な存在。気にかけてくれている方もいて、ソックスちゃんの通り名である「クアーズ・フィールド・キャット」のアカウント名でTwitterまで運営されています。

ソックスちゃんご本ニャンは、今回が「ねこねこNEWS」初登場なのですが、彼女の縄張りであるクアーズ・フィールドは過去記事の舞台にもなったことがある球場です。今年の4月にご紹介したグレーのロン毛のもふもふにゃんこが乱入した球場が、クアーズ・フィールドだったのです。

過去記事はこちら↓
4月6日:【米国発】もふもふ乱入にゃんこが、クアーズ・フィールドを疾走!

この記事に埋め込みリンクさせていただいた投稿のひとつが、じつはソックスちゃんのアカウントにアップされていたものだったんですよね。改めて再掲すると、こんな内容でした↓

その時はよくわからなかったのですが、投稿文の「球場に乱入した相棒を猫の目線でとらえた風景」の「猫の目線」というのは、ソックスちゃんの目線という意味だったようです。ソックスちゃんは、その後の投稿でも、過去に球場で目撃したことがある野良ねこが乱入にゃんこだったという内部情報をアップしています↓

さすが、クアーズ・フィールド・キャットと呼ばれるだけのことはありますね!球場界隈に出没するねこたちについては、よくご存知のようです。じつは、ソックスちゃんご本ニャンも、4月の乱入事件の際に球場内で目撃されていたんですよ。こちらはその証拠動画のツイートをシェアしたソックスちゃんの投稿です。もしかして、乱入騒動の首謀猫はソックスちゃんだったりして?↓

前置きが長くなりましたが、今回お伝えしたいニュースの本題は、そんなクアーズ・フィールドの守り猫のような存在のソックスちゃんが、ついに先週末に不妊手術を行ったということ。そして、その手術がきっかけで悪性腫瘍があることが発覚し、腫瘍を取り除くための緊急手術も行うことができたということです。

冒頭のお写真がケージの中に入っているのは、手術後に撮られた近影だから。ソックスちゃんの手術に乗り出したのは、クアーズ・フィールドに出没するお猫さまたちのTNR(捕獲して不妊・去勢手術をして元いた場所に放す活動)を行っているジェニー・レイさん。ソックスちゃんは今年の春に子猫を産んだことが確認されていたので、ママ猫のお役目を果たし終えるまで手術を見送られていたようです。

ソックスちゃんのTwitterアカウント自体は、2019年から存在するのですが、最初の頃は男の子だと思われていたのかな?当時の投稿文からは、神出鬼没な様子が伺われるので、手術のために捕獲するのにも時間がかかったのでしょう↓

これまでソックスちゃんは、コロラド・ロッキーズのファンにしばしば目撃されながら、車の下に潜り込んでリラックスしたり↓

カメラを前にしてポーズを取ってみたり↓

球場付近での自由気ままな野良ねこライフを堪能していたようですね♪

でも今回、捕獲されて不妊手術をしてもらったのは、ソックスちゃんにとっては、不幸中の幸いでした。金曜日に球場付近で暮らすお猫さまたちの餌やりさんから連絡を受けたジェニーさんは、翌日、捕獲機を持ってクアーズ・フィールドへ。ソックスちゃんはフライドチキンとツナ缶に誘われて、ほどなくケージの中のにゃんこになったのでした。

こちらは、今月上旬に球場内で撮影されたソックスちゃんのお姿。まさに、広大なスタジアムを独り占め!お外暮らしの野良ねこならではの自由を満喫している感じですね。まさかこの10日ほど後に手術を受けることになるニャンて思ってもみなかったことでしょう↓

ジェニーさんに捕獲されたソックスちゃんは、その直後に不妊手術を受けることになるのですが、術後、手術を担当した獣医さんはソックスちゃんのモフ毛の下の違和感が気になりました。通常、その「嫌な感じ」は、すでに転移しているがんであることがほとんどで、その場合、残された寿命は3カ月ほど。野良ねこにこの手の腫瘍がみつかった場合、お外暮らしで適切な治療を施すこともできず、外でひとりで苦しみ続けなくてはならなくなるので、獣医さんは安楽死を勧めるしかないのだそう。

でも、ソックスちゃんは、コロラド・ロッキーズのファンたちに愛されているクアーズ・フィールド・キャットです。安楽死なんてさせられるわけがない。ジェニーさんは腫瘍摘出の手術をしてもらえるように、獣医さんにかけあってくれたそうです。そして、不妊手術をもっと早く受けさせるべきだったと後悔したのです。なぜなら、不妊手術をすることで、乳がんになる可能性を抑えることができたから。

ソックスちゃんの場合、少なくともX線写真を見る限りでは、転移の様子はみられないとのこと。ジェニーさんが地元メディアのインタビューを受けた時には、腫瘍が悪性だったのか良性だったのかもまだわからず、術後のソックスちゃんが元気に回復するのかどうかもなんとも言えないとのことでしたが、今回の手術でソックスちゃんが命拾いしたと言える可能性は高そうですね。

「この子にはファンがいるのよ。みんなに殺処分しなくちゃならなかったなんて言えるだけの心の準備はできていなくて。すべてがうまくいくことを願っているわ」とジェニーさん。

たしかに、そんなことになったら、人間のソックスちゃんファンだけでなく、以下の投稿に写っているような球場のねこ仲間たちにも、なんて説明したらいいか途方に暮れてしまいます。獣医さんを説得してくれたジェニーさんには、ねこねーさんも感謝したい気持ちでいっぱいです。

クアーズ・フィールドに姿を現すお猫さまたちがいかに愛されているかということは、次の投稿からもうかがい知ることができます。6月にソックスちゃんのアカウントに投稿されたこちらのツイートには、とある匿名の方が2021年のシーズンが終わるまで、球場のにゃんこの写真または動画がTwitterに投稿されるたびに1投稿につき20ドルを地元の動物保護団体に寄付してくれることになったと書かれています↓

日頃から「ねこねこNEWS」を愛読いただいているありがたいみなさまも、スタジアム乱入にゃんこたちのことは大好きだと思いますが、海の向こうのベースボールファンたちも球場に出没するお猫さまたちが大好きです。今年の夏にソックスちゃんがTwitterにアップした投稿には、2021年度版のベースボールカードに採用されたクアーズ・フィールドの乱入にゃんことヤンキースタジアムの乱入にゃんこの写真が裏面の解説文とあわせて紹介されていました↓

最後に、スタジアム乱入にゃんこをはじめとする球場で暮らすお猫さまたちについての興味深いツイートもあわせてご紹介しておこうと思います。ラジオショーのホストを務めるマーク”ホークアイ”ルイスさんの投稿です↓

サクッと意訳してみるとこんな感じ:

「ほとんど知られていない事実:たいていのスタジアムには施設内に暮らす猫たちがいます。球場には野球ファンたちが残していった食べこぼしがたくさんあるので、彼らのような『(ネズミ退治をしてくれる)納屋の猫』がいなかったら深刻なネズミ問題を抱えることになるでしょう」

スタジアムにゃんこたちには、大切なお役目があったんですね!ねこねーさんも「目からウロコ」でした!

今回お届けしたのは、日本国内ではスルーされがちな海外のローカルニュースでしたが、ちょっと気になった内容だったので、いつもよりていねいにご紹介してみました。スタジアム乱入にゃんこ推しの「ねこねこNEWS」は、これからも彼らの活躍を応援しちゃいますよー!

関連記事はこちら↓
Denver Post(11月23日):Coors Field Cat, the ballpark’s feral feline with a Twitter account, recovering after emergency surgery

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