【ブラジル発】お顔の皮膚が垂れ下がって悲しげな表情に!エーラス・ダンロス症候群の猫、スシ君
昨日は節分でしたね。おうちに福を招くべく、鬼役として活躍された飼い猫ちゃんたちも多かったことと思います。
わが家では毎年、アンチョ先生とトトちんに鬼のお面をかぶってもらう豆まき大会を行っていたのですが、アンチョ先生がお空の上にお引っ越ししてからは、ねこねーさんのモチベーションも大幅ダウン。。季節のイベントはさぼりがちに。
節分用の豆も買うだけ買って神棚にあげておいたのですが、うっかりすっかり忘れ果てて、危うく日が変わってしまうところでした。かなり遅い時間になってから、大慌てでトトちんに鬼のお面をかぶせて「鬼は〜外!福は〜内!」なんとか豆まき大会を昨日のうちに開催することができたのでした。
節分同様、忘れそうになっていたのが、今夜開会式が行われる北京2022オリンピックです。オリンピックはついこのあいだ、終わったばかりの印象なので、イマイチ気持ちが乗らないというか、まったく興味が湧かないのですが、始まれば始まったで、それなりに楽しんでしまうのかなぁ。
本日ご紹介するねこネタは、ちょうど今夏のパラリンピック開催直後にご紹介したお猫さまの関連ネタです。8月下旬に「ねこねこNEWS」に2度目のご登場を果たした、しわしわフェイスのトビー君のこと、覚えていらっしゃいますでしょうか?
過去記事はこちら↓
2021年8月25日:【英国発】エーラス・ダンロス症候群(皮膚無力症)のトビー君、同じ難病を持つレオ君と新たな猫生を歩む
英国在住のトビー君は、コラーゲンの欠乏が原因とされる難病「エーラス・ダンロス症候群:Ehlers Danlos Syndrome (EDS)」を患うお猫さまでしたが、このたび、同じ病気でお顔の様子が激変した子が海外メディアで取り上げられて注目されています。
それが、こちらの困ったちゃんフェイスの黒猫ちゃん↓
参考にした記事によると、飼い主さんはブラジル在住のラリッサ・ヤマグチさん。苗字が日本人っぽいので日本の方なのかと思ったのですが、ブラジルって日本人の苗字を名前にしている人が多かったんでしたっけ?以前、そのような内容のテレビ番組を観たような気がします。
この斜視気味の黒猫氏のお名前も日本っぽくって「スシ」君といいます。飼い主さんがお寿司好きなのかな?
おじいちゃんっぽい顔つきのスシ君ですが、じつはまだ5歳のヤングボーイ。子猫の時に道端で拾われて保護されたお猫さまです。2016年に現在の飼い主さんであるラリッサさんと運命の出会いを果たしました。
ラリッサさんがスシ君を家族の一員として迎えた時には、まだ病気のことまではわかりませんでした。動物保護活動をしているお友達からスシ君の写真を見せてもらった時には、彼女はごく普通の黒猫の子猫だと思ったのです。
しかしながら、スシ君をお迎えすることを決めてから、実際に会ってた時には、すでにお顔の様子が他の猫と違うことに気づいたそうです。でも、その時はまだ、それが遺伝子疾患によるものだとは予想もしませんでした。
こちらのお写真は、おそらくお迎え当時のものだと予想されます。ちょっとおめめがロンパリってる以外は、ごくごく普通のかわいい黒猫ちゃんに見えますよね↓
でも、こちらの写真になると、うん、たしかにちょっと普通のにゃんことは違う個性的な顔立ちに思えます。上まぶたが垂れ下がってきていて、ほっぺたもブルドッグ感が増しています↓
スシ君の普通のねこらしからぬ状態は、お顔の変貌だけではありませんでした。お肌がとてもデリケートだったので、ラリッサさんは原因不明の肌疾患の治療のため、複数の動物病院へスシ君を連れて行くことになりました。
彼の症状がエーラス・ダンロス症候群であることは判明しないまま、動物病院を転々としながら、じつに4年間もの月日が経過します。
ラリッサさんが「もしやスシは、エーラス・ダンロス症候群なのでは?」と疑うようになったのは、インターネットで同じような状態のにゃんこについての記事を読んだ時。
どの記事を読んだのかまでは不明なのですが、ねこねーさんは過去記事でご紹介したトビー君の可能性が高いんじゃないかなーと勝手に思ってみたりしています。
ラリッサさん曰く「スシがエーラス・ダンロス症候群であることがわかるまで4年もかかってしまいました。その間、かかった診察費は800ポンド(約125,000円)。さまざまな治療を試したものの、どれも効果が得られませんでした」
「ネットで同様のねこを見つけて、ねこの皮膚科医に相談したところ、その先生もスシの症状に驚いていました。スシのような病状のねこを見たことがあるのは、もう10年以上も前のことだと言うのです」
飼い主のラリッサさんは、そのような奇病に愛猫が蝕まれていることに恐怖を感じたようです。でも、命にかかわるようなものでもなく、自分たちでもケアできることを知って安心したのだとか。
スシ君の皮膚は乾燥しやすく痒さを伴うため、定期的に保湿したり、特別な食事を用意したり、肌に刺激が少ない首輪なども厳選したりしないといけないようです。
こちらの痛々しいお写真は、痒い部分を掻き壊してしまわないようにエリザベスカラーを装着している時のもの↓
悲しげなお顔の表情も相まって、胸が痛くなるような1枚ですが、エーラス・ダンロス症候群の症状には個体差があって、スシ君の場合、お顔と腕の皮膚が垂れ下がることが主な変化のようです。同様の症状が内臓に及ぶ場合があるのですが、彼の場合は外皮だけにとどまっているので、不幸中の幸いと言えるのかもしれません。
とはいえ、乾燥して痒みを増すお肌の状態は、日常的なストレスになるだけでなく、掻き壊してしまえば感染症の原因にもなります。飼い主さんのお世話なくしては、健康的な猫生を送ることができないのも確かです。
スシ君のおうちには、こちらのキジトラちゃんを含む計3匹の同居にゃんこがいます。お仲間の存在も、難病から気を紛らわすためにお役に立っているんじゃないかなぁ。
どうやらスシ君専用のInstagramアカウントも存在するようですが、限定公開中なので閲覧できず。。
動くスシ君の様子は、YouTubeの動物関連メディアに投稿されていたこちらの動画でご確認ください↓
別チャンネルに投稿されていた動画もあります。首の周りの様子が痛々しいですね。。↓
この先も一生涯、難病と向き合わなくてはならないスシ君。辛いことも多いかと思いますが、ラリッサさんがそばについていてくれれば、きっとしあわせな猫生を送れるはず。
エーラス・ダンロス症候群の先輩にゃんこトビー君も、難病にめげずに英国で毎日しあわせに暮らしていますからね。
こちらは、昨日インスタにアップされたばかりのトビー君の近影です。まったりと幸せそうに寛いでいます↓
トビー君のおうちには、前回の記事でご紹介したレオ君のほかにもう1匹、これまたエーラス・ダンロス症候群を患う黒猫チノ君が、つい最近、仲間入りしました↓
ドイツからフランス経由で、はるばる英国までやってきたチノ君。上記の投稿写真の4枚目と5枚目には、「閲覧注意」レベルのかなり痛々しいズルムケ状態のお写真が掲載されています。エーラス・ダンロス症候群の辛さがわかる画像です。
でも、トビー君ちのママさんは、この奇病のにゃんこのお世話係のプロフェッショナル!きっとブラジルのスシ君と同じようにチノ君も安心して病気に負けないしあわせな毎日を送れると思いますよ!
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