【ねこねーさん雑記】手術から3カ月が経過!抗がん剤治療の脱毛ステージを振り返るの巻
あけおめ元日投稿から、すでに2週間。寒さが日に日につのっておりますが、みなさま、いかがお過ごしですか?
前回のブログで今年の年賀状のご紹介をするついでに、12年前の辰年の年賀状とその前年に起きた東日本大震災に思いを馳せていたねこねーさんは、今年の元日の能登半島地震は、予知夢的な感覚すらして、いろんな意味でびっくりしました。被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。
今回の震災にあたっては、被災地で暮らしている持病がある方とか、新年早々に手術を予定していた方にも影響が及びそうで大変だろうなと、昨年までの自分なら思いもしなかったことまで気がかりになりました。
がん患者さんの場合、手術の予定や抗がん剤治療のスケジュールが狂ってしまうと、治療への影響が多かれ少なかれありそうですからね。ねこねーさんは術前の化学治療を完走できて、手術も予定どおり終わったし(風邪気味だったので延期になるんじゃないかとハラハラしました。。)、年内のうちに無事に治療を終了できたのは、本当に幸運だったと思います。
このまま一生続くのでは?と不安がよぎった手足の痺れ(パクリタキセルの副作用)も、年末にいつのまにか気にならないレベルにまで回復。術後3カ月の記念日だった昨日には、痺れ対策用に3カ月間飲み続けていた漢方薬もちょうどぴったり飲み終えて、本当の意味で今日から乳がん関連の服薬も一切ない無治療状態に突入しました。
体力も徐々に回復しているような気がするし、これであとはハゲ散らかしていた髪の毛さえ伸びてくれば万々歳!「ねこねこNEWS」の乳がんレポートもぼちぼち終わらせたいと考えているので、今回は長らくご報告しそこねていた抗がん剤治療の脱毛状況にズームイン!全行程をカバーするので長くなります。お時間とご興味ある方のみ、おつきあいください。
あ、あと、髪の毛メインのリポートになるので、ねこねーさんの自撮り写真モリモリになりますから(笑)今回ばかりは写真を載せないことにはお伝えしにくい内容なので、どスッピン+「ねこねこNEWS」ロゴのお見苦しい状態での掲載となりますので、あしからず。
まずは、手術3カ月記念で昨日撮影した近影から。髪の毛、生えてきていますっ!!!

よく言えば、ジーン・セバーグのセシルカットの薄毛バージョン? 自分で説明する時には、韓国の徴兵スタイルと伝えることが多いですかね。これ、もう少し伸びて、ホントのセシルカットくらいの長さになったら、ねこねーさんはウィッグを外してしまっていいように考えてるんですけど、気が早すぎますかね?
そもそもヘアスタイルにまったくこだわりがなくて、今までずっとロングヘアだったのも美容院に行くのが面倒くさかったから。ただそれだけ。前髪も切るのが面倒なので、もちろんなし。ロン毛をいつもサラサラヘアにキープして下ろすなんていう女子力高めの行いができるわけもなく、毎日後ろでひとつに結んでおしまい。結んだ髪が長すぎて邪魔に感じるくらいになったら、半年とか1年に一度くらい、渋々ロング料金ゼロのお安い美容院にでかけるという具合でした。
そんなねこねーさんも、さすがに脱毛に備えて髪を切るときには、記念撮影でもしておこうという気になりまして。美容院を予約した前日に、自撮り棒にスマホをセッティングして、3ニャンといっしょに自宅の廊下で撮影大会を開催しました。改めて今見直してみると、当時の自分のヘアスタイルはすでに記憶の果て。。こんな髪型していたのかー、いやー、おでこ広すぎでしょ!といろいろと突っ込みたくなるのでした(笑)



髪を切った直後は、駅ビルのショーウィンドーに映った自分を自撮りしたくらいで、特に撮影はしなかった模様。iPhoneのカメラアプリの画像を確認すると、5月25日に友達に付き合ってもらってウィッグを買いに行っていますが、その後に自撮り写真が記録されているのは、抗がん剤治療がいよいよ開始される6月15日。
初回の抗がん剤は1泊入院なので、病室でレンタルパジャマ姿の自分をこっそり撮影してみたのでした。(院内は撮影禁止なので、本当はダメっぽいんですけど)

抗がん剤治療をするにあたって、ねこねーさんがどうしても死守したかったのは、6月25日に開催されるジュリーのさいたまスーパーアリーナ公演!「この日は、抗がん剤の副作用に悩まされることなく元気に、そして、できれば脱毛していない自分の髪の毛で参戦したい!」ということを、あらかじめ主治医に繰り返しアピールしていたので、抗がん剤治療のスタートはちょっとだけ後ろ倒しに。
ライブ当日の記念写真も、治療に備えてのショートカット姿で、ちょっと感慨深げですね。

美容院のお姉さんは、前髪が可愛く前に垂れるように調整してくれたのですが、自分ではうまくセットできなくて。。「前髪って難しい!」と推しのライブ参戦前にモヤモヤしていたねこねーさんです(笑)
そして、ついにその日はやってきた!
そうです、DA・TSU・MO・U!髪を掴んだ手のひらに大量の抜け毛が絡みつく、あの絵に描いたような光景が目の前に広がっているではあーりませんか!

それは、ジュリーのライブから4日後、ddEC療法の初回投与から15日目、2回目の投与から2日目の出来事でした。治療中につけていた体調記録を見返してみると、前日の28日の深夜から脱毛がスタートしていたようです。でも、まだ抜け毛の量は慌てるほどではありません。朝の入浴後の抜け毛はこれくらい。ロン毛時代のお風呂後の抜け毛もこんなもんですから、それほどショックに感じませんでした↓

とはいえ、脱毛フェーズへの突入は明らか。お風呂上がりには、早速100均で買っておいたターバン風の布切れを頭に巻いて見た目チェック。歌手のMISIAさんみたいなこんなスタイルも楽しそうで良いかも?と思っていたのでした。

が、しかし。そんな余裕もこいていられなくなったのが、その週の週末。白血球を増やすジーラスタの注射をした翌日で、絶不調だったところに追い打ちをかけたのが、激しい抜け毛の山だったのです!

シャワーを浴びる前に洗面台で手櫛をしただけなのに、この抜け毛の量。でも、この時は抜け毛よりも、ターバンを取った後の自分の髪型のほうが気になって、思わず自撮り。サリーちゃんのパパみたいになっていたんですよねー(笑)

このふざけた感じのサリーちゃんのパパスタイルが、まさか薄毛前の最後の1枚になろうとは。。
なぜなら、シャワーを浴びたら、ほぼほぼ全部といっていい量の毛髪が抜け落ちてしまったから。シャンプーをした後に排水口にたまった抜け毛の量がこちら。もはや、ヅラ1個まるごと落ちたレベルの毛量です(苦笑)↓

そして、お風呂場から出てきた時のねこねーさんの写真がこちら↓

サリーちゃんのパパは、いずこへ?もう地肌もスケスケで、あまりの変貌ぶりにショックすら起きず。ただひたすら「抗がん剤の副作用ってすごい!」「あらやだ、ホントに抜けましたよ!」「いやはや、ビックリ!」と薄毛スタイルの自分に語りかけていたのでした。
毛が長いままスケスケなのもどうかと思い、翌日には残っていた髪の毛を自分でカットすることに。けっこう切りましたね↓

抜けるのがいやで、バリカンで剃り上げてしまう方もいらっしゃるようですが、あまり短くしすぎると、抜け毛がチクチクするという話も聞いていたので、全体的に坊主っぽくするレベルに留めておきました。

短くなっただけで、地肌のスケスケ感も気にならなくなって、自分的にはかなり満足。「これも悪くない、我ながら似合っているかも」と、早くも坊主スタイルでアイデンティティを上書きしてみたのでした。
と、ハッピーだったのはここまでです。
この日の夕方、ねこねーさんは庭仕事の途中で庭石から落下して右手首を骨折する羽目に陥るのでした(苦笑)
過去記事はこちら↓
2023年8月8日:【ねこねーさん雑記】 骨折リポート! 左手首の負傷当日からギプスが外れるまで全記録
この記事でも、ギプスをはめていた時のお写真を載せておきましょうかねー。アンチョ先生のお誕生日に脱衣所で撮影した1枚ですね。髪はハゲ散らかしていますね。。

髪の毛は、7月1日にごっそり抜けてからは大量に抜けることはなく、まだらハゲ状態をほぼほぼキープ。あまり変化がなかったので、この先は自撮り写真をあまり撮っていないんですよ。おそらく抗がん剤の副作用で体調もイマイチで、撮影を頑張る気力も起きなかったんじゃないかなぁ。
そうこうするうちに、ddEC療法4クールと、ddPTX(パクリタキセル)療法4クールを予定どおり完走。あっという間に手術予定の10月になりました。
この頃には、髪の毛の薄毛度合いも進行してきて、まつ毛も鼻毛も下の毛も、風前の灯状態に。ついに最後まで頑張ってほしかった眉毛も、いよいよなくなってきて。。
家にいる時は眉毛はメイクでごまかせるものの、入院中はメイク厳禁ですからね。眉毛があるとないとでは、人相が変わりますから、入院中もどうにかして眉毛の存在感を維持したい!と思って試してみたのが、眉ティント。
眉ティントというのは、塗って剥がすだけで皮膚に色素が沈着して、数日間はうっすらと眉毛の形をキープできるというメイクアイテムの優れものなのですが、仕上がりは思った以上に色が薄くて。染まっている部分が、かなり赤っぽい!「どうなの、コレ?」と思って、友達に送るために撮影したお写真がこちら↓

「赤毛っぽくても、遠目にみればわからないかな」と思って、入院時もティントありの状態で臨んだのですが、手術前の看護師さんからの確認事項で「アートメイクもダメです」と言われてしまい、眉ティントの説明をしなくてはならなくなり、さらに「主治医に確認します」とか言われてしまって、ちょっと恥ずかしかったんですよね(苦笑)これから手術入院されるみなさん、眉毛が抜けてもジタバタしないでそのままの状態で臨みましょう。
幸いにも眉ティントについては、主治医からのお咎めもうけず、10月13日の金曜日に手術は無事終了。入院中はずっとケア帽子をかぶっていましたし、脱毛よりも手術のほうが心配だったので、髪の毛のことを気にするどころではありませんでした。でも、退院してから自宅の脱衣所で患部の様子を鏡でチェックしてみると、全摘した右胸もさることながら、頭部のおハゲがいつのまにすごいことになっていることに改めて気づきました。


ハゲるならハゲるで、全部抜けてしまえばいいのに、ビミョーにちょびちょび毛が残っていて、映画『ロード・オブ・ザ・リング』に出てくる元ホビットのゴラムみたいですよねぇ。自分のハゲ頭も見慣れてしまったので、この時はなんとも感じませんでしたが、毛が生えてきている今、改めて見ると、さすがにすごいビジュアルだなーと感じます(苦笑)
ここまできたら、変に残っている毛も全部剃って出家スタイルにした方がカッコいいのでは?とも思ったのですが、せっかく生きながらえている毛髪たちに失礼な気もして、この後行ったヘアカットでは長さを整える程度に留めました。
でも、このゴラム時期の写真、よく見ると発毛の兆しがあるんですよ!左側の正面向き画像の眉毛のあたりが、うっすら黒くなっているのが、おわかりでしょうか?
この日の夜「なんだか眉頭が麻呂眉みたいに黒ずんでるなぁ」と思ってが鏡に近づいて見てみたら…なんということでしょう!ラストケモ(最後の抗がん剤投与日)から35日目にして、眉毛が復活!しかも眉頭だけ、一番先に謎に発毛(笑)
その後も眉頭は順調に発毛し続け、10月の最終日には、毛束感がわかるレベルにまで成長してきました。スッピン状態の眉毛写真がこちら↓

眉毛の発毛がうれしくて、寝起きのスキンヘッド状態で自撮りした写真もあります↓

いつもケア帽子を被ったまま寝るのですが、このときは、あえて被らずに撮影。おそらく抗がん剤の副作用で抜けるだけの毛が全部抜け落ちたあとで、この時の写真がいちばんツルツルなんじゃないかなぁ。
朝日を浴びて顔艶は悪くないはずなのに、治療を開始してから撮影した自撮り写真の中で、この写真がいちばん病人ぽく見えるかも。寝ながら撮ったからというのもありますが、眉毛は生えかけで、まつ毛もなくて髪はツルツルなのが、影響しているんだろうなぁ。いやー、毛って大事ですね、ホント。
でも、抗がん剤で全身の毛という毛がなくなっても、ノープロブレム!脱毛は他の副作用に比べれば、痛くも痒くもないし、ウィッグをかぶって眉毛を描けば、まったく見た目はいつもどおり。
手術を終えた翌月、ねこねーさんは再びジュリーのコンサートへ。今度は、医療用ウィッグと眉毛メイクもばっちりキメての国際フォーラム参戦です。ボサボサの束ねヘアだった以前よりも、若返ったような気がしなくもない、いや、本当に!↓

眉毛が生えてからは、体の各所で発毛スイッチがONに。今まで生えてなかったまぶたのキワにまつ毛が生えたり、産毛が謎に濃くなったり、あちこちで謎に暴走しつつあるものの、それでもやっぱり発毛を実感できるのはうれしいですね。
でも、正直なところ、今までの全身ツルツル状態も宇宙人みたいで嫌いじゃなかった(笑)当然のことながら、回復してくるとムダ毛まで復活してきますからね。いらん毛は、このまま生えずにいてくれたらいいんですけどねぇ。
で、生えなくては困る頭髪の現在の成長具合はというと…
下の写真の左が先月上旬、右が一昨日撮影したもの。眉毛とまつ毛の状態もわかるように、顔は半分だけオープンにしました。ね、ね、ちゃんと伸びてるでしょ?


左の写真のねこねーさんの格好がマタギっぽいは、お気になさらず(笑)我が家は一軒家で寒いので、夜はパジャマの上に「着る毛布」も羽織って厚着してます。坊主頭でこの格好だと、明らかにおっさんですよね(苦笑)
リビングでは、よくビビ子さんがリクライニングチェアでまったりしているねこねーさんの頭をペロペロして毛根を刺激してくれるので、この先も髪の毛はぐんぐん伸びるはず。
こちらは今年のお正月にテレビで駅伝を見ながらiPhoneで撮影した動画のスクショです。ビビ子さんがしっかりケアしてくれている様子、お分かりでしょうか?↓

ビビちゃん、あまりに熱心にペロペロされると、ザラザラの舌でせっかく生えてきた毛が逆に抜けそうになるから、お手柔らかに頼みますよー。でもきっとこのペロペロ効果で髪の毛は順調に伸びて、春になった頃には憧れのセシルカット・デビューができるはず。
これであとは、骨折した左手首の可動域もあがってくれたら言うことないんだけど。リハビリを頑張らねばですね!
なにはともあれ、健康第一。今年は、3ニャンや巷のお猫さまの元気な姿もご紹介していきたいと思いますので、引き続き、「ねこねこNEWS」をよろしくお願いいたします。
浸潤性乳管がん(右)、トリプルネガティブ
核グレード(がんの顔つき)3、Ki-67(増殖率)76%、ステージ1
HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん)陰性
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2023/3/18 深夜、寝る前に自宅の廊下を歩きながら、ふと右胸の違和感に気づく。触ってみると、しこりらしき塊が!
2023/3/19 口コミのいい地元の乳腺科クリニックを予約
3/27 乳腺科クリニック初診でマンモグラフィーと乳房エコー検査、マンモ検査時に出血→乳腺腫瘍の疑い
4/1 MRI検査
4/10 針生検
4/24 検査結果の説明→乳がん告知
5/1 大学病院の紹介状をもらう(血液検査と腫瘍マーカーの結果は異常なし)
5/11 大学病院初診(血液検査&尿検査、乳房エコー検査、CT検査)
5/25 主治医から検査結果の説明
5/26 心エコー検査
6/15 術前抗がん剤治療スタート、初回のみ一泊入院。以降は2週に1度の通院で点滴(ddEC療法4クール → ddPTX療法4クール、いずれも白血球を増やすジーラスタ注射を併用)
9/23 抗がん剤治療(全8クール+ジーラスタ注射)予定通り完走!
10/13 右乳房全摘手術(センチネルリンパ節生検→リンパ節郭清なし)
10/18 手術から5日目に退院
11/9 病理検査の結果、完全奏効! 今後は無治療の経過観察に
