【マレーシア発】細密猫画のカムウェイ・フォン氏、初の画集&初の愛猫キキちゃん
昨夜は案の定、またもやリビングのコタツで寝落ちてしまい、気づいたときには、つけっぱなしのテレビで津波情報が流れまくっていて、かなりシュールな目覚めとなりました。
その流れで、2階のパソコン部屋に戻ってから、津波関連の情報をネットで検索していたところ、ジブリの宮崎駿さんが愛用していたサクラクレパス製の電動消しゴムが故障したニュースが目にとまりまして、さらにその流れで、サクラクレパスの水性マーカー「ピグマ」を愛用しているマレーシアのイラストレーター、カム・ウェイフォン氏の動画が、最近日本のTwitterで紹介されて注目されていたことに気づきました。
こんなときに津波に例えるもどうかと思いますが、今回の「ねこねこNEWS」は、宮崎駿さんの電動消しゴムという予想もしない遠岸から、流れに流れて、マレーシアの細密猫画のアーティストにまでたどり着くというビッグウェーブに乗っての更新です。
カム・ウェイフォン氏といえば、「ねこねこNEWS」でも過去に2度ほどご紹介したことがある、黒猫イラストばかりを描いているお方。ねこねーさんは過去記事を書いた時にフォン氏の黒猫デザインのユニクロTシャツまでオークションサイトでゲットしてしまったので、今回のネタも見逃すわけにはいきません。
過去記事はこちら↓
2018年3月27日:【マレーシア発】 Etsyで販売中!黒インクのみで描く細密ねこ絵♪
2020年8月18日:カムウェイ・フォン氏の細密黒猫画の大作 “Wonderfurryland”
今年に入ってから日本のTwitterユーザーさんたちに注目された動画というのは、こちらです↓
マレーシアのアーティストKamwei Fongさんの描くネコたち。シンプルなスナップを効かせて描かれる美しい濃淡と、思わず触りたくなるテクスチャーが気持ちいい。最後の仕上がりが圧巻。https://t.co/o6LPaQNSBt pic.twitter.com/VGYlybxELU
— IDEAFUL 嫉妬レベルの世界のアイデア💡 (@ideafuls) January 4, 2022
さらに補足情報が記載された続きの投稿もあります↓
マレーシア人の同僚によると、Fongさんは同国で有名なアーティストで、最初は立体物などを作っていたけど徐々に猫のペン画に移行していったそうです。金魚や富士山モチーフの作品があったり、日本文化が彼に影響を与えているところも垣間見れて嬉しい気持ちになりました。 pic.twitter.com/0nnf5qpPYN
— IDEAFUL 嫉妬レベルの世界のアイデア💡 (@ideafuls) January 4, 2022
まだ日本ではフォン氏のことを知らない方も多いと思いますが、ねこねーさんは過去記事を書いた時に、ばっちり予習済みですからね。さらに踏み込んだ情報をゲットしておこうと思い、最近のフォン氏のインスタをチェックしてみたところ…
あらやだ!どうやらフォン氏が初めて出版するイラスト集が発売されたようですよ!
しかも表紙は、前回の記事で取り上げた大作、“Wonderfurryland”です↓
フォン氏のインスタで告知された初のイラスト集についての投稿がこちら↓
画集には、2009年から2021年までに制作された厳選作品が掲載されており、イタリア語と英語のバイリンガル本なのだとか。
「あれ?フォン氏はマレーシアの方なのに、なんでイタリア語?」と思ったら、この本はイタリアの出版社から販売されたようなのです。ヨーロピアンと思われるお髭のお兄さんが刷り上がりのチェックをしているこんな画像もアップされています↓
発売元は、イタリアのボローニャの出版社のようですね。
ボローニャといえば世界的に有名なブックフェアが行われる本の街。もしかしたら、フォン氏ご自身がイタリアに足を運んで、作品の売り込みをしたのかも? でもコロナ禍なので、直接訪れるのは難しいかな。。
出版に至った経緯は分かりかねますが、ねこねーさん的には、ここはひとつ、ねこ好き大国の日本の出版社に頑張ってほしかった!でも、なにはともあれ、おうちでじっくりフォン氏の黒猫最密画の素晴らしさを堪能できる素敵な画集ができあがったことは大変よろこばしいことです。
記念すべき最初の読者は、お猫さまだったみたいですよ(笑)↓
今までのフォン氏のインスタ投稿にも、この三毛猫ちゃんのようなリアルなお猫さまが時折登場していたのですが、みニャさん、フォン氏のおうちのにゃんこではなかったようなのです。これだけ素晴らしいお猫さまイラストを描かれている方なのに、ニャンと彼は、今までリアルなお猫さまと暮らしたことがなかったのだとか。
が、しかし、それも、もう過去の話。
初のイラスト集を出版したのとほぼ同時に、フォン氏の家にリアルにゃんこがやってきました!
それがこの動画に映っているキキちゃんです。投稿文の説明を読むと、彼女はフォン氏の家の近くで野良ねこライフを送っていたお猫さま。今では正式にフォン氏の愛猫ちゃんとして認定されています↓
今までのフォン氏の作品は、黒猫メインのイラストがほとんどだったのですが、これからはキキちゃんをモデルにしたハチワレ白黒にゃんこも数多く登場しそうですよねー(笑)
改めてキキちゃんのことを紹介している投稿もあります↓
上記の投稿のスライド2つめの画像は、画集に掲載されているフォン氏の自画像。猫人間的に描かれている自画像には「僕は今まで猫を飼ったことがありません。実際のところ、僕自身が猫なのです」というキャプションが添えられています。
フォン氏は、意外にも幼い頃から犬派だったようです。
キキちゃんがフォン氏の家猫になったのは、初の画集が出版された直後。きっと彼の画集を心待ちにしていた猫神さまが、感謝の気持ちをこめて、フォン氏のもとに送り届けたにゃんこがキキちゃんなんじゃないかなぁ。
愛猫ちゃんも家族の一員に加わったことだし、これからもますます素敵な細密猫画を描いていただきたいですね。
残念ながら、伊/英のバイリンガル画集は、イタリアのAmazonでしか通販されていない模様。欧州圏以外の方がお求めになる場合は、出版元に直接問い合わせる必要があるようです。
バイリンガル版でもいいので、日本のAmazonでも購入できるようになるといいんですけどねぇ。できれば、日本語版も出版されるといいなぁ。