青梅の猫神さま・其の壱
今日の「ねこねこNEWS」は、先日リポートさせていただいた
青梅だるま市の記事の続編です。
だるまの奉納所である住吉神社の参道付近には、
ちょいとハイカラな3体の猫神さまが祀られているのです。
東京都青梅市は、町おこし事業に積極的な町として有名です。
平成3年からスタートした青梅商店街活性化事業のひとつ、
青梅宿アートフェスティバルが、その成功例。
現在の青梅を、ねこねーさん好みのノスタルジックでふざけた町(ほめ言葉ですっ!)
に仕上げたこのすてきな町おこしイベントは、平成10年に開催された
第8回のフェスティバルで「にゃんこ」という最強の秘密兵器を投入することに。
これが、そのときのポスター↓
この招き猫をテーマにしたフェスティバルで注目を浴びたのが、
住吉神社の「あおめ招き猫」なんですね。
「青梅の招き猫」→「あおうめの招き猫」→「あおめ招き猫」という変化形から
このアートな招きにゃんこさまは、青い瞳のエトランゼとなったようです。
参道からちょっと右に外れた場所にひっそりたたずむ祠↓
ちょうどお正月だったためか、祠の前には
「茅の輪くぐり」の輪っかみたいなのが取り付けられていました。
近くにあった説明書きによると、これはその昔、或る大将が
御嶽山を遥かに拝もうとした際に、笹を使って鳥居に代わるものをつくった
故事にちなんで製作されたもののようです。
まるで、おとぎ話の中に出てくる輪っかみたいで、
こういうのはステキですよね♪
そして、祠の中に鎮座されている招き猫さまも、凛々しくてステキなのです!
手に持っているのは、マタタビの葉っぱみたいですよ↓
このイケメンの招き猫さまの他にも、参道を挟んで左右にひとつずつ、
「あおめ大黒天猫」と「あおめ恵比寿猫」の祠も設けられています。
こちらのおふたかたは、おとぼけ顔(笑)
まぁ、もともとの恵比寿さまと大黒さまが、なごみ系のお顔ですからね。
公式HPである「昭和の猫町 おうめ」に記載されている猫神さまの説明は、
かなりあっさしているので、詳しいところはよくわからないのですが、
オンライン検索を参考にすると、大阪から住吉神社がこの地に勧請されたときに
ネズミを追い払う役目を果たしていた猫の一族が神格化したのが、
「阿於目猫祖神」という、この地の猫神さまの縁起みたい。
現在祀られている像自体は、
アートフェスティバルの際に新たに作られたものなのでしょう。
総本山である大阪の住吉大社は、商売繁盛のご利益がある初辰猫で有名ですが、
あおめ招き猫こと「阿於目猫祖神」は、その初辰猫の兄弟という説があるとか。
ということは、このにゃんこ様も商売繁盛のご利益なのかな?
とりあえず、ねこねーさんは、猫神さまといういことで
おうちの3ニャンの健康と幸せを祈願してまいりました♪
ちなみに青梅の「猫町」のコンセプトは、ねこねーさんが愛してやまない詩人、
萩原朔太郎さんの作品『猫町』からきているようです。
以前、朔太郎の生誕125年記念の展覧会のお知らせ記事でも書きましたが、
彼の『猫町』のモデルは、下北沢。別に青梅ってわけじゃないんですが、
そのへんのことにはあまりこだわらず、無邪気にやってしまったところが、
これまた、なんともこの町らしい(笑)
さらに青梅のスゴいところは、神社系の猫神さまだけではなく、
お寺系の猫地蔵さまもいらっしゃることです。
それが、猫地蔵として知られる青梅の禅寺、
瀑布山 常保寺に佇むこちらの「招き猫地蔵」。
お地蔵様のそばにある立て看板には、
「昭和初期、裏宿町の通称どんつく様(お堂)の境内にあった猫地蔵を
廃寺に伴い、当地に引き取り安置する」と書かれてあるだけで、詳細はいまいち不明。
背面には「南無妙法蓮華経」と刻まれており、
ご利益は、開運招福、商売繁盛、千客万来。
キティちゃんの赤いよだれかけがお似合いの、ありがたい猫地蔵さまです。
と、こんな具合に、青梅はにゃんこパワーにあふれまくっているのですよ!
そのわりには情報がまばらで、ねこねーさんも思わず気合いを入れて
調べまくってしまいました。記載内容に間違いがある場合はお許しを。。。
そして青梅リポートは、まだまだ続くのであった(笑)
次回は、「青梅の猫神さま・其の弐」として、
もうおひとかた、忘れてならない大事な神さまをご紹介いたします。
「あ、あのお方ね!」と心当たりがある方は
次の記事の答え合わせでニヤニヤしてください♪